女神は《奇跡》を託した!
長かった!何と2時間43分。予告編なしで本編上映でした。「インランド・エンパイア」の3時間には負けるけれどね・・・・。
第二次世界大戦時に実在した黒人だけの部隊、第92歩兵師団“バッファロー・ソルジャー”。彼らが送り込まれた最前線、イタリアのトスカーナには封印された残酷な史実があった。
ナチスドイツは、イタリア市民までもZANGYAKUな行為を行っていたんだね。それにしても酷い話だ!このセントアンナだが、正確な街の名前はサンタンナ・ディ・スタッツェーマという場所だそうで、アメリカでは“セントアンナの大GYAKUSATU”で知られ、“サンタンナ”をセントアンナと発音されている。本作品もタイトルを“セントアンナ”にしたそうです。
STORY
物語の舞台は2つ、1983年のニューヨークで起きた郵便局殺人事件。そして1944年のイタリア・フィレンツェの消えた彫像事件。
アントニオ・“トニー”・リッチ刑事役にジョン・タートゥーロ(右)出番はちょっとでした。
左は記者ティム・ボイル役のジョセフ・ゴードン=レヴィット
1983年のアメリカ、NYの街で郵便局員が、切手を購入に来ただけの男性を、顔を見るなり突然射殺。前科もなければ借金があるわけでもないのに何故?特に精神状態も悪くないし私生活も平穏だった。そして定年退職まで後3カ月だったという。さらに不可解なことに、局員の部屋から彫像の頭部が発見。それはイタリアのフィレンツェのサンタ・トリニ―タ橋を飾る“プリマヴェーラ”で歴史的に大変貴重な作品だった。1944年にナチスが橋を爆破した時から、行方不明になっていたものだったのだ!
郵便局員と男の間に何があったのか?そしてこの値打のある彫像が局員のクローゼットで眠っていたのか?すべての謎を解く鍵は、彫像が消えた1944年のイタリアにあったーーー。
1944年、イタリア・トスカーナの村に、奇跡が起こった。
この子を守りたいーーー黒人兵士の願い。
第二次世界大戦の真っ只中。郵便局員・ヘクターは兵士として、イタリア・トスカーナで戦っていた。所属するのは、第92歩兵師団、“バッファロー・ソルジャー”。アメリカが苛酷な“最前線”に送り込む、黒人だけの部隊。ナチスが待ち受ける中、偵察隊としてヘクターを含む4人の黒人兵が川を渡ることに成功するが・・・。
その中の一人が爆撃に倒れた少年を助けたことから、彼らは部隊からはぐれてしまう。
少年を助けたのは心優しいトレイン。見殺しには出来ず、少年を救った。フィレンツェで拾った彫像の頭をお守り代わりに持ち歩いている。少年を足手まといだと怒るのは、自分勝手なビショップ。無線兵のヘクターはイタリア語が堪能で、十字架にキスをする習慣の信じ深い男。そして彼らをまとめるリーダーが知性溢れるスタンプスだ。
少年はどこか不思議な雰囲気があった。自分にだけ見える“友達”がいるらしい。そして初めて見る黒人、トレインを“チョコレートの巨人”と呼び、彼には心を開く。大きな体に純粋な魂を持つトレインは、少年には何か神秘的な力があると信じるのだった。
村を守りたいーーートスカーナの人々の願い。
4人の黒人兵は、少年の治療と食料を求めて、村を守るという伝説のある《眠る男》の山のふもとに辿り着く。彼らはレターナという英語の話せる美しい女とその家族に、強引に世話になる。ケガから回復した少年が、“友達”に「助けてあげる?」と話しかけると、壊れていた無線機が急に音を出す。それを見たヘクターも、少年の不思議な力を信じ始めるのだった。無線機から白人大将の無謀な指令が流れる。ナチスに囲まれた村で孤立しているのに、ナチスの兵士をHORYOに取れと言う。
村に足止めをされる日々の中で、4人の兵士と村の人々は徐々に心を通わせる。黒人を知らない彼らに偏見はなかった。故郷アメリカではSABETUで辛い思いをしてきた。そして今母国のために戦っているのに、黒人兵士の命は紙くず同然に扱われている。
サム・トレイン上等兵役(オマー・ベンソン・ミラー)
2人のほのぼのした友情が良かった!
オブリー・スタンプス二等軍曹(デレク・ルーク)右
ビショップ・カミングス三等軍曹(マイケル・イーリー)中
レナータ(ヴァレンティナ・チェルヴィ)左
イタリアの空の下でビショップはレナ―タを誘惑し、トレインは少年との友情を深め、ヘクターとスタンプスは初めての人としての自由を感じるのだった。
せめて子供たちは守りたいーーーある兵士の願い。
村でのひと時の休息は、思わぬ来客の到来で終わりを告げる。ペッピ率いるパルチザンたちが、食料を求めて山から降りて来たのだ。国内のFASIZUMU体制に抵抗し、ナチスと戦う彼らは、果たして味方なのか?彼らがHORYOとしていた一人のナチスの兵士をめぐって小競り合いが起きるが、尋問が終わればアメリカに引き渡すというペッピの言葉で、ひとまず休戦状態となる。
ペッピ・“ザ・グレート・バタフライ”・グロッタ役(左)には、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ。何処かで見たことがあるなあと思ったら、「天使と悪魔」に出ていた役者さんだった。それにしても名前が長い。
その時、HORYOのドイツ兵が、不可解な行動に出る。元気な姿の少年を見て涙ながらに喜び、彼を抱き寄せると何事か囁いたのだ。その光景がひっかかるヘクターは、少年との対話を試みる。トレインに促されて、少年は初めて自分の事をポツリポツリと語り始める。名前はアンジェロ、セントアンナからやって来た。教会でドイツ人と逢い、「全速力で逃げろ」と言われた。彼は友達だが、もう一人の男が怖い・・・・。
実はセントアンナでは、ナチスによる民間人の大GYAKUSATUが起きていた。アンジェロは、その場所である衝撃的な場面に出くわしていた。それは一体どんなことなのか?
アンジェロ・トランチェッリ(少年)役(マッテオ・スキアボルディ)
本作で映画デビュー。イタリアのトスカーナ州出身の小学4年生。
誰か裏切り者がいたのか?村に押し寄せるナチスの大軍。
つい昨夜まで酒を酌み交わしダンスを踊った人々に容赦なく降り注ぐ銃弾の嵐。
肩を撃ち抜かれたアンジェロを抱え、遂に力尽きるトレイン。
その時、ひとつの奇跡が起きようとしていた。
ヘクター・ネグロン伍長役(ラズ・アロンソ)
1983年、再びアメリカーーーー今、すべてが明かされ、もうひとつの奇跡が起こる・・・。
ナチスがアメリカ兵に向けて放送するシーン。女性を起用して、報復する戦略だったのだろう。
アンジェロ・トランチェッリ役にはルイジ・ロ・カーショ。
実はアンジェロは生きていた。最初にこのシーンがあってこの人は誰?なのかと思ったら・・・・・・。
見逃してしまったのか?分からないんですが・・・・。結局のところ、ヘクターが殺してしまった男性との関係が分からないままです。そして動機も分からず?と言ってたら→コメント頂き、殺された男性が誰だか分かりました。それにしてもこんな上手く郵便局に現れるとは不思議ですね。やはり奇跡なのでしょうか?
にいなさん、ありがとうございました<(_ _)>
社会派の名匠スパイク・リー監督が史実をヒントに綴られた同名小説を映画化した戦争ドラマ。第二次大戦下、イタリア・トスカーナに送られた米軍黒人部隊“バッファロー・ソルジャー”に焦点を当て、皮肉な境遇に置かれた黒人兵の葛藤と彼らが体験したひとつの奇跡を、史実を織り交ぜミステリアスかつ感動的に描き出す。出演は「きみの帰る場所/アントワン・フィッシャー」のデレク・ルーク、「7つの贈り物」のマイケル・イーリー。
スパイク・リー監督
原作・脚本はジェームズ・マクブライド
アメリカとイタリアが共同で製作ということでヨーロッパティストとアメリカティストが融合したのは良かったかなと思いました。ミステリーのジャンルということですが、そんなにぞくぞくするほど凄いものは感じなかった。とにかく長い!!ので疲れました。
メディア | 映画 |
上映時間 | 163分 |
製作国 | アメリカ/イタリア |
公開情報 | 劇場公開(ショウゲート) |
初公開年月 | 2009/07/25 |
ジャンル | ドラマ/戦争/ミステリー |
映倫 | R-15 |
http://www.stanna-kiseki.jp/