銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

やさしい嘘と贈り物☆★LOVELY, STILL

2010-05-22 | 映画:ミニシアター

 私を忘れてしまった夫
もう一度あなたに恋をする

「ルドandクルシ」の後、鑑賞しました。だいたい内容は、キャッチコピーや予告編から、何となくこんな感じだろうと思っていました。

ところが、予想とはまったく違った雰囲気です。えぇ~何なの?タイトルからすると、もっとハートフルなティストなのかと思ったら、少しミステリアス的な感じです。
始まりは主人公ロバートの家の全体が映し出され、カメラがだんだん家の中に近づいていくという撮り方。この撮り方もなかなか面白く、、、、、。何かあるんじゃないの?と思わせる。


そしてロバートがクリスマスの音楽のアラームでハタッと目覚める。年老いた顔を鏡で眺めながら、洗面、歯磨き、デンタルフロスで歯の掃除、そして朝食。身だしなみを整え、スーパーのレジの補助の仕事。片手間にイラストを描く。不思議なことに家の中は整頓され、綺麗だ。老いたロバートが自ら家事が出来るとは思えないのだが?
その疑問は物語が進むにつれて解明されることに、、、、。
老いがテーマとなっているのは間違いないだろうが、あまりそういう雰囲気を醸し出さず、さりげないところが良い。

単調な毎日を過ごすロバート、孤独な生活に寂しさと不安は隠せない。もうすぐクリスマスなのに、プレゼントを贈る相手もない。結局自分へのプレゼントを作る。さてここがミソ!昼間仕事に行く際、鍵を閉め忘れたことに気づいていなかった。夕方自宅に戻ったら、何と鍵がかからず、ドアが開いたまま。もしや!泥棒?!恐る恐る自宅の中を確認、そこへ見知らぬ女性が入ってきた。
ロバートは驚き、その女性を疑う。「ドアが開いていたから、心配で様子を見に来た」という話をする。彼女の名前はメアリー。

突然の出会いは次第に孤独なロバートの心を変えていくことになる。よもやメアリーがロバートの○だとは、、、、、。ロバート自身も知る由もない。
時々赤や青、緑の無数の線が絡むのような映像が挿入され、どうもその後、ロバートが音楽つきのアラームで叩き起こされるという場面。これは彼の頭の中の神経なんだろうか??

「君といると安心する。まるで前から一緒にいたような気持ちだよ。」そう実は、ロバートは自分の過去を完全に忘れてしまっており、恋した相手は、、、、、。もう分かりますよね。

一方メアリーは、娘アレックス(エリザベス・バンクス)と暮らしているが、スーパーで会ったロバートのことが気になって仕方がない。ロバートと会う機会を得て、食事を誘う。そして2人で楽しい時間を過ごす。「出会ったときから愛している」と告白する。


その裏では、メアリーはロバートの食事の準備、薬の用意を隠れて、毎日している。そのことがラストに近づくにしたがって見えてきます。まるで長い間連れ添った妻、そうそうなんですよね!

ロバートが働くスーパーの若い店長、マイク、母親メアリーを心配する娘のアレックスは2人の夢のような時間をやさしく見守っていた。クリスマスの日、4人で仲良くテーブルを囲み、まるで家族のようにかけがえのない団らんを過ごす。

とても良い雰囲気、、、、、。ところが、ロバートが倒れてしまう。
ついにこのお話の真相が明らかになって行きます。つまりやさしい嘘の真実が見えてくるのです。

カメラはロバートの視点で語るため、一見彼が新しい人間関係のなかで生きる目的を見出していく物語に思える。しかし、メアリーを始め成人した子供たちがロバートをそっと見守っている構成が明らかになっていくわけです。
ロバートの中では過去は再生出来ません。現在のロバートの現実は、暗くて不安なものでした。メアリーとの再会によって、希望が湧いた。それが再び家族が愛を分かち合うきっかけになるのでは?とメアリーや子供たちが思ったことなのでは?

なかなか面白い構成のドラマだと思いました。

主人公ロバートには、マーティン・ランド―。9 ナイン9番目の奇妙な人形では2の声で登場。

妻メアリーには、エレン・バ―スティン

お2人とも70歳を超えた今も元気に活躍!!

簡単にSTORY(allcinemaより抜粋)

アメリカの小さな町で孤独な毎日を送る老人、ロバート(マーティン・ランドー)。ある日、仕事先のスーパーから帰宅した彼は、ドアが開いていて心配だったからと勝手に上がり込んでいた見ず知らずの女性メアリー(エレン・バースティン)に面食らいながらも、思いがけず心惹かれてしまう。そして、そのメアリーからいきなり食事に誘われ、年甲斐もなく舞い上がるロバート。デートでどう振る舞えばいいか戸惑うロバートに対し、スーパーの若いオーナー、マイク(アダム・スコット)や同僚たちが様々なアドバイスを伝授する。その甲斐もあってか、2人の交際は順調に進み、みるみる距離が縮まっていくのだが…。

メディア 映画
上映時間 92分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ピックス)
初公開年月 2010/03/27
ジャンル ドラマ
映倫 G

オフィシャル・サイト
http://avex-pix.co.jp/okurimono/

 

 

Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ルドandクルシ(2008)◆◇RUDO Y CURSI

2010-05-22 | 映画:ミニシアター

 オレたち、出たとこ勝負!

夏風邪をひきまして、月曜日以降映画鑑賞していませんでした。何とか復帰しまして、金曜日シアターへ出かけて来ました。今回は2本続けての鑑賞となりました。久しぶりの京都シネマで、「ルドandクルシ」と「やさしい嘘と贈り物」。
ということで、1本目はガエル君出演の、「ルドandクルシ」です。
これ好きです!主人公の兄弟は、メキシコの田舎に住んでおり、決して豊かな境遇ではないが、底抜けに明るい。ガエル・ガルシア・ベルナル君演じる弟のタトは歌が好きで、歌手になりたいという設定。


アコーデオンを弾きながら、歌うガエル君、なかなかどうしていい線いっております。
サッカー好きでもあるタトは兄ベト(ディエゴ・ルナ)とともに地元のサッカーチームに所属している。それぞれに大きな夢がある。ベトはサッカー選手、タトはカントリー歌手に、、、、、。

そんな2人に何と夢に近づく大きなチャンスが巡って来る!!


スカウトマンの車の修理に一役買う兄弟。この出会いが2人の人生を、、、、、。

ガエル君とディエゴ君は「天国の口、終りの楽園。」以来の共演。実は兄を演じたディエゴ君の方が1つ年下だそうです。髭をはやしたディエゴ君の方が何か上に見えましたが、、、、。
物語はこの兄弟をスカウトしたダリオ・ヴィダーリ“パトゥータ”というおじさんの何ともいえない味のナレーションでお話が進んでいきます。

STORY (今回は映画情報サイトムービーネットより抜粋させてもらいました。)

バナナ園からスター・プレイヤーへ。PK戦が握る兄弟の人生は・・・

それなりに幸せ!メキシコ北部のバナナ園で喧嘩しながらも楽しく働く兄弟の生活はまさにそんなものだった。若い頃は奔放だった母親の下に生まれた異父兄弟である兄のベトと弟のタトが夢中なのはサッカー。地元チームに所属し、ベトは乱暴なプレイで“ルド<タフな乱暴者>”と呼ばれるゴールキーパー、タトはストライカーとして活躍している。母親と妹、ベトの妻子にタトという大家族の織りなす慎ましい暮らしのなか、ギャンブル癖があるべトはいつか本物のサッカー選手になりたいと願っており、タトはアメリカでカントリー歌手になる夢を抱いていた。
 サッカーの試合に向かう二人の前に、サッカー・スカウトのバトゥータが現れ、たまたま彼らの試合を観戦することになった。年齢は若くないものの二人の才能を感じたバトゥータは、どちらか一人なら連れていけるという。兄弟はPK対決で争うことになり「俺の右へ蹴れ!」というベトに、「分かった!」と頷くタト。ところがタトが蹴ったのは自分の右側で、ベトの右側ではなかった・・!見事ゴールを決めてしまったタトだけがメキシコシティへ向かうことになり、ベトは弟のことを裏切り者!となじるのだった。だがチームに入ったもののやる気のないタトはベンチを温めるだけ。バトゥータは、成功したら歌手にならせるという交換条件を餌に奮起させようとする。


一見何か怪しげな感じもするおっさんだが、意外にまともな人だった


 バトゥータは、ベトにも2部リーグのキーパーのポジションを見つけてやり、ベトは妻に黙って上京する。だが“ルド”というあだ名が示すように、激しいプレイで相手を潰すベトもまた試合に出られない。やがてようやく出場を果たしたタトが快進撃を見せ、新人王に輝く。タトはその大げさな古くさいプレイで“クルシ<ダサい自惚れ屋>”というあだ名を授かり、豪邸や新車を与えられ、さらに念願のレコード・デビューを果たすことになる。かたやベトもチームが一部昇格を果たすと正キーパーの座に就き、それぞれの夢を実現させていく。


タトの活躍はめざましいものだった!!



 ナショナル・チームのメンバーにまで選ばれることになったタトは、憧れだった宝くじ番組のMCのマヤと交際が進み、セレブカップルとして騒がれる。一方ベトは無失点記録を繰り出して人気が高まるにつれ、反比例してそのギャンブル癖が悪化していったー。

念願のレコードデビュー


売れっこモデルのマヤとラブラブに


マヤにお熱をあげた途端、試合では振るわず、、、、、。ファンから殺すぞ!と過激な言葉を浴びせられる始末。


ベトは多額の借金を抱えることに、、、、、。


 急に昇った運気は下がるもの。タトの恋の熱はプレイに影響し、2軍落ちを仄めかされる。ベトもギャンブルの負けが重なりタトの家財道具まで差し押さえられる始末。追い詰められた二人は、興奮する大観衆が見守る中、再び人生を賭けたPK戦による兄弟対決を迎えることに・・・。

ところが、試合が始まっても、タトは振るわないことから、試合には出してもらえず。兄弟対決はなかなか実現せず、、、、、。ベトは苛立つ。

兄弟対決にならなきゃ、話にならない。ということでバトゥータは、ベンチの監督にタトを試合に出すようにと話を持ちかける。そしていよいよ対決は実現に向かうのだ。

結果はいかに、、、、、、??

明暗を分けたこの兄弟対決はいかなる方向へと進むのか?

ところが、、、、、?まあ予想もしないようなトンでもない結末へと進んで行きます。
大好きな母に家を建てるという兄弟の夢は無残にも破れてしまい、家は妹婿によって。

ガエル君、ディエゴ君、徹底的にダサい兄弟を素敵に演じております。

イントロダクション(映画情報サイトムービーネットより)

メキシコ映画界を牽引してきた個性的な映画監督、アルフォンソ・キュアロン、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリト
ギレルモ・デル・トロ。そんな3人がメキシコ映画界の底上げと次なる才能のサポートを目指して手を組み、製作会社<チャ・チャ・チャ>を立ち上げた。その第一弾に選ばれた「天国の口、 終りの楽園。」(01)で、兄アルフォンソ・キュアロンと共同で脚本を手がけたカルロス・キュアロンの本格的な初監督作が本作「ルドandクルシ」である。


カルロス・キュアロン監督


 メキシコの田舎のバナナ農園で働くダメ兄弟が、都会に出てプロ・サッカー選手になる夢を実現させていく物語は軽快なコメディ・タッチを貫きながらも社会風刺に溢れ、豪華キャスト・スタッフに加えて農村から都市部への労働者の流入、サッカーの裏世界が社会に及ぼす影響などのメキシコの現在を映し出すリアリティもあってメキシコ映画としては異例の500館で上映され、4ヶ月のロングランを果たした。

メディア 映画
上映時間 101分
製作国 メキシコ
公開情報 劇場公開(東北新社)
初公開年月 2010/02/20
ジャンル コメディ
映倫 PG12


ガエル・ガルシア・ベルナル君 いいですよね

 

オフィシャル・サイト
http://www.rudo-movie.com/

 

Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする