この出会いが私を強くした、、、、。
原題:SIN NOMBRE
久々に京都シネマへ。今日は2本連続鑑賞しました。その1本目がこの作品です。製作総指揮には「ルド&クルシ」でお馴染のディエゴ・ルナとガエル・ガルシア・ベルナルの2人が関わっています。
2009年のサンダンス映画祭で監督賞並びに撮影監督賞を受賞、また2010年インデペンデント・スピリッツ賞で作品賞、撮影賞、監督賞にノミネートされたという本作。凄いですね。日系アメリカ人、ケイリー・ジョージ・フクナガ監督の長編作品のデビュー作品がいきなり、これだけの映画祭でノミネートや受賞という快挙には驚いてしまいます。
かなりリアルです。今もこんな状況なんでしょね。中南米の人たちは母国で生活していくにはかなり厳しいようで、皆少しでも良い生活がしたいという希望を、アメリカに求め、危険を承知で行く。下手したら強制送還、ともすれば殺されるという大きなリスクもあるわけで、、、、。
普通ならこれだけのリスクを考えると、引いてしまうような話ですが、それ以上に貧困の辛さは凄く苛酷なのかもしれません。
そこへ来て、列車の上に乗って移動なんて、考えただけでも怖い。振り落とされるかもしれないし、こんな居心地の悪い状態で延々と乗って移動出来るものなのか?途中雨に降られたりしていましたしね。どんなアクシデントが待ち受けているかも、、、、、。到底私なら、へこんでしまいますわ。それでも母国で貧困と向き合うよりマシなのかしら。
ストーリー(キネマ旬報より拝借)
リルマゴに恋人を殺されてしまうカスペル、、、、。その悔しい思いが列車での惨劇となる。
何といっても印象的なのはリルマゴの顔のタトゥーだ。身体に彫るのも痛そうなのに、顔である。何でも実際にこのタトゥを入れたギャング集団は存在するらしい。そのギャング集団の名前は、マラ・サルバトルチャ。かなり大規模なギャング集団だということだ。
次第にカスペルに惹かれていくサイラ。その思いはだんだん強くなり、父や叔父を置いてカスペルと行動を共にすることになる。
恋心は何よりもサイラをたくましくさせた。どんな状況でも負けないで切りぬけていける。それくらい凄いのだ!
いやあ良いですね。サイラが眩しい
父を亡くしたサイラ。突然の死に彼女は号泣。そんな彼女の心を癒すカスペル。
このまま2人でアメリカへと思ったら、、、、、。悲しい結末に。
スマイリー少年、何だかこんな幼い子が銃を簡単に弾くなんて、、、、。ギャングか何か知りませんが、もうもう衝撃な話です。
こんな状況に誰がした!銃社会の空恐ろしい現状に絶句です。純粋な心は一体何処へ行ってしまったのか?
解説(allcinemaより拝借)
少しでも良い生活を求めてアメリカを目指す中南米の不法移民を巡る過酷な現実を背景に、移民を乗せた列車で運命的に出会った一組の若い男女が、苦難の旅路の中で心を通わせていく切なくも美しい姿をリアルな眼差しで描き出していく衝撃の社会派ヒューマン・ドラマ。監督はこれが長編デビューとなる日系アメリカ人のケイリー・ジョージ・フクナガ。実際に列車の屋根で移民たちと一緒に危険な旅を経験するなど入念なリサーチを基に本作に挑んだとのこと。
メディア | 映画 |
上映時間 | 96分 |
製作国 | メキシコ/アメリカ |
公開情報 | 劇場公開(日活) |
初公開年月 | 2010/06/19 |
ジャンル | ドラマ/サスペンス/ロマンス |
映倫 | PG12 |
http://www.filminfocus.com/focusfeatures/film/sin_nombre (英語)
オフィシャル・サイト
http://www.yami-hikari.com/