銅版画制作の日々

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あん(2015)

2015-10-28 | 映画:ミニシアター

やり残したことは、ありませんか?

京都シネマにて鑑賞。連日超満員らしいので、朝一番に並びました。おかげで2番で入ったんだけど、その後次から次へと人がやってきてみるみる間に105人収容のシアターは埋まってしまいました。立ち見が出るほどの盛況ぶり!凄い人気です。

そういえば、河瀬直美監督の作品は初めてだな。どんな感じだろう?結構個性的な作品が多いからなあなんて思いながら、、、、。今回はどりあん助川さんの小説を映画化した人生ドラマだったので私にもわかりやすいものだった。それにしても樹木希林さん、流石の演技で感動でした。永瀬正敏さん演じるどらやき屋さんに、「店長さん~」と声をかけるふれ~ずがなんとも言えずジーンと心に残りましたよ。

もちろん永瀬さんの静かで己と葛藤する仙太郎の演技も希林さんの徳江の演技にひけを取らず凄いなあと思いました。


ある日バイト募集を見て雇って欲しいと訪ねてくるのが希林さん演じる徳江である。

初めは胡散臭いと断る仙太郎だが・・・・。炊いて持ってきたあんの味にびっくりする。

 あんを炊く徳江はあずきに語りかけるシーンは何ともいえない。仙太郎はそんな徳江の姿を一生懸命見つめます。美味しいあんが出来るのはやはりこの徳江の一途さなのかもしれないと・・・・。

徳江が手伝いだしたおかげで、仙太郎営むどら焼き屋は評判となり、大盛況となる!ところが快くないどら春のオーナーがどこから聞いてきたのか、徳江の素性を知る。何と徳江はライ病患者だというのだ。

 どら春のオーナーにはあの浅田美代子

浅田美代子のオーナー役もなかなか似合っていたな(笑)昔の可愛い美代ちゃんもこんなになっちゃった。でも演技は素晴らしい!

しかしそんなことに負けていない仙太郎。徳江の人柄と腕を信用して、2人力合わせてどら焼き作りに勤しむ姿がまたキュンと胸を打つのだ!

 

仙太郎の代わりに一人でどら焼きを焼くことになる時も徳江は奮闘!

2人の共同作業は観ている私たちに感動を与えてくれる。やがてお互いに信頼関係も生まれるのだった。

ライ病ということを知った常連客の中学生のワカナは病気のことを調べることに・・・・。

 ワカナを演じるのは希林さんのお孫さん内田伽羅ちゃん

ワカナ、仙太郎、徳江の3人の人間模様もこの映画の一つの見どころだね。

 

結局、恐れていたことは、その通りとなり、急にお客は来なくなる・・・・・。徳江は店を辞めてしまう。

徳江探しを始める仙太郎とワカナ

徳江の住む場所はライ病患者が隔離されたところだったのだ。

 徳江との再会。徳江と同じく患者である佳子(市原悦子)とも出会う。

徳江の変化に気付いた仙太郎は店に戻ってもらうことは無理だと悟る。

また身勝手なオーナーの考えで店は作り変えられ、仙太郎は窮地立たされる。

 

あらすじ(allcinemaより)

町の小さなどら焼き屋“どら春”で雇われ店長をしているワケありの中年男、千太郎。単調な毎日を送る彼の前に、ある日、求人募集の張り紙を見て働かせてほしいと申し出る老女、徳江が現われる。彼女の粒あんが絶品だったことから雇ってみたところ、たちまち評判となり、店はみるみる繁盛していくが…。

さてネタばれになるので、これ以上は書きませんが、、、、、、。仙太郎は窮地から抜け出せるのでしょうか??

解説(allcinemaより)

ドリアン助川の同名小説を「殯(もがり)の森」「2つ目の窓」の河瀬直美監督が映画化した人生ドラマ。小さなどら焼き屋の雇われ店長と、粒あん作りの腕を買われて働くことになった老婦人の心の交流と、次第に明らかとなる老婦人が辿った過酷な人生を優しく見つめる。主演は「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の樹木希林と「隠し剣 鬼の爪」の永瀬正敏。また、樹木希林とその実孫・内田伽羅との初共演も話題に。

メディア 映画
上映時間 113分
製作国 日本/フランス/ドイツ
公開情報 劇場公開(エレファントハウス)
初公開年月 2015/05/30
ジャンル ドラマ

オフィシャル・サイト
http://an-movie.com/

 


河瀬直美監督

 

 

 

Comments (2)
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