遠まわりするほど、楽しいのが大人の恋。
11月14日、東宝シネマズ二条で鑑賞。この日は、10周年記念ディーということで、1000円で鑑賞。クルーニー監督作品です。スピルバーグじゃないけど、この人も15年以上、温め続けた企画だそうですが。まるで、スピルバーグが10年かけて構想した“イーグル・アイ”と同じような感じですよね。
そうなんです!何故か?この作品もしっくりきませんでした。まずクルーニーがドッジというアメフトの中年選手という設定なのですが、クルーニーの実際のお年は47歳なんですよね。中年のスポーツ選手がこの年まで現役でやれるわけないしね。もう少し若い年齢設定なのでしょうが、クルーニー自身を見れば、やはり違和感を感じてしまうはずです。
それから、原題の“Leatherheads”なんですが、訳すと「レザーヘッド」。これはアメフトで被るヘッドギアのことらしいです。邦題の“かけひきは恋のはじまり”とはえらくかけ離れたタイトルですよね。1920年代のアメリカでは現在のような頑丈なヘルメットではなく、このような皮のヘッドギアで試合をしていたそうです。
邦題の「かけひきは恋のはじまり」はきっと、クルーニー演じるドッジとレニー演じるレクシーの恋、そしてそこに若いアメフト選手カーターが絡むという軸での話からこのようなタイトルがつけられたようです。
でもクルーニーとレニーの恋ってちょっと無理ぽいような気がするんですがね。いくらクルーニーが実年齢より若く設定したとしても・・・・・。大人の恋なんてふれこみですが??
それからこの作品で取り上げられているスポーツ、“アメリカン・フットボール”も日本ではさほど馴染みのないものなので、観客にとってどうなのでしょうか?
さてお話を簡単に・・・・。
1925年、アメリカ。アメフトのプロチーム“ダルース・ブルドッグス”のキャプテンとして活躍するドッジ(ジョージ・クルーニー)。しかし、創設間もないアメフトのプロリーグは集客に苦しみ、ドッジのチームも存続の危機に陥っていた。そこで、ドッジはチームの窮地を救うため、プロより人気が高いカレッジ・フットボールの花形選手カーター(ジョン・クラシンスキー)を勧誘することに。またカーターは、第一次大戦でのヨーロッパ従軍時にたった1人でドイツ軍小隊を降伏させた、という武勇伝を持っていた。やがて、カーターのいるシカゴに到着したドッジは、スター選手の密着取材に来たという野心的な敏腕女性記者レクシー(レニー・ゼルウィガー)と出会い、彼女の魅力に惹かれていく。だが、レクシーには、カーターの武勇伝はウソだとのタレコミをもとにその真相をスクープする。
ジョージ・クルーニーが自らの監督作で初の主演を務めたロマンティック・コメディ。1920年代のアメリカン・フットボール界を舞台に、チームの繁栄へ奮闘するベテラン選手と男勝りな敏腕女性記者との三角関係が絡んだ恋の行方を痛快かつクラシカルなタッチで描く。共演に「ブリジット・ジョーンズの日記」のレニー・ゼルウィガー。
(allcinemaより)
さて恋のかけひきはどうなる?
レクシーは、スクープをゲットするために、カーターに近づく。そして次第に二人はいい仲に・・・・。カーターは、ドッジより有利となり、ドッジは勝ち目なしのように見えるが・・・。ところが後半大逆転レクシーがカーターの“秘密”を記事にしたから、さあ大変もちろん二人の間は最悪状態に。ドッジにとっては大チャンスさてさてレクシーの心を掴むために、恋のかけひきが始まるのである。まあ大体筋書きは分かりますよね。
何かこの作品も先がよめるというストーリーでした。この二人を見れば一目瞭然ですが。
ジョージ・クルーニーさん、15年温めてきた作品はあまりにもオチが分かりすぎ
どうもクルーニーさんにはロマンティックコメディは合わないような気がしました。
オフィシャル・サイト
http://www.leatherheadsmovie.com/ (英語)
※あまり力いれて書く気になれず。レニー・ゼルウィガー のような素晴らしい女優さん、出ているんだけれどね・・・・・。
だったら、ちょっと冷静になって、自分を出さなくてもいいような気もしますがね。
クルーニーさん、頭はいいし、クールでスマートな考え方をしそうなのですが、ときどき、「は?」つうのがありますよね。
やっぱりちょっと無理がありすぎの映画でした。