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なかなか今現在のアーティストの作品を聴くことがなく、時代に逆らって古い曲ばかり聴いているぼくですが(汗)、今日は珍しく宇多田ヒカルの「First Love」なんぞを聴いています。
と言っても、この曲もリリースされてから10年近くが経っているんですね~
当時は、あの藤圭子さんの娘で帰国子女、しかも16歳でデビューした天才ということで、明けても暮れてもヒカル嬢の名前を目にしていたような気がします。「オートマティック」のPVがひんぱんに流れていたことも思い出されますね。
でもぼくは、「15や16の小娘の作った歌など何ほどのものがあろう」などと、とんでもなく失礼なことを考えながら、横目でチラリと宇多田ブームを見ているだけでした。「オートマティック」が流行りのリズムを取り入れただけとしか考えてなくて、あまりにも話題先行に思えたのであえて聴く気になれなかったんです。
「First Love」は、レンタル・ショップで借りたオムニバス・アルバムに入っていました。その時、初めてまともに宇多田ヒカルの曲を聴いたわけですが、その曲の良さに自分の不明をただただ恥じ入るばかりでした。
バラードというと甘いメロディーに甘い歌詞を乗せたパターンが多い、と連想しがちですが、「First Love」の歌詞はとても16歳の少女が書いたものとは思えませんでした。ヒカル嬢もこんな大人びた恋と別れを経験したのでしょうか。メロディーも、R&Bのエッセンスを振りかけたような、一種オトナへの階段を昇りつつある時のホロ苦さを含んだ女性のソウル・バラードといった風情があると思います。
宇多田ヒカルのデビュー・アルバム『First Love』
この曲はヒカル嬢の3枚目のシングルとして、デビュー・アルバム「First Love」からシングル・カットされました。そしてTBS系のドラマ「魔女の条件」(主演 松嶋菜々子、滝沢秀明)の主題歌に起用され、オリコン・チャートでは2週連続2位となり、80万枚を売り上げています。また、1999年のオリコンのカラオケ・チャートで15週連続1位となったほか、2000年の選抜高校野球大会の入場行進曲にもなったのも記憶に新しいところです。
ちなみにデビュー・アルバムは、日本で860万枚以上、全世界で1000万枚以上を出荷するという、驚異的なメガ・ヒットを記録しています。
ぼくはいわゆる「ちりめんビブラート」があまり好きではないので、それも宇多田ヒカルを聴かずにいた一因なのですが、「First Love」という曲の「ジャパニーズ・ソウル」といった趣きにはすぐに取りつかれました。
か細い声のスキャットで始まるこの曲は、基本的にはピアノとアコースティック・ギター、ベース、ドラムスというシンプルな構成で録音されています。バックで流れているストリングスを除けば音数も少ないのですが、そのぶんサウンドに奥行きと広がりがあるような気がします。
エンディング間近での転調と、その直後のヴォーカルのフェイクで感動度がさらに増します。静かなエンディングはイントロの雰囲気に戻って曲を完結させているようです。
ぼくは自分がベースを弾いているせいもあって、ベース・ラインもつい聴いたりするんですが、この曲のベースの重厚でふくよかな音色とうねりは大好きです。とても温かみがあって、シンプルな動きですがサウンド全体をボトムからしっかり支えているような、そんなベースです。
出す曲がすべてヒットに繋がっているヒカル嬢、この5月21日にはフジテレビ系ドラマ「ラスト・フレンズ」(主演 長澤まさみ、上野樹里)の主題歌である「Prisoner Of Love」を自己22作目のシングルとしてリリースしています。
【歌 詞】
◆First Love
■歌
宇多田ヒカル
■シングル・リリース
1999年4月28日
■作詞・作曲
宇多田ヒカル
■編曲
河野圭
■プロデュース
三宅彰、宇多田Skingg照實
■録音メンバー
宇多田ヒカル (vocals)
河野圭 (keyboards, programming)
百々政幸 (synthesizer programming)
飯田高広 (synthesizer programming)
秋山浩徳 (guitar)
デヴィッド・サンボーン/David Sanborn (sax)
後藤勇一郎ストリングス (strings)
■チャート最高位
1999年オリコン週間チャート6位(8cm盤)
1999年オリコン週間チャート2位(12cm盤)
1999年度オリコン年間チャート72位(8cm盤)
1999年度オリコン年間チャート42位(12cm盤)
累計出荷枚数96万枚
■収録アルバム
First Love (1999年)
ちりめんビブラートってのに笑っちゃいました。
デビュー当時のジャケ写真はちょっとアレですが・・・(汗)
ちりめんビブラートといってもちりめんじゃことは違いまっせ。漢字で書くと「縮緬」です。どうだ~(^^)
これからも仲良くしてやって下さいませ~
ぼくはドラマ見てなかったので、この曲が主題歌だったと知ったのはだいぶ後になってでした(^^;)。
そうそう、16歳だったヒッキー、人妻時代を経て今やバツイチですからね。時の経つのは早いものですよね。
村下さんの「初恋」はぼくも大好きです(^^)。あの曲には胸が締め付けられる思いがします。名曲ですよね~
とても良いと思いました♪
私、昔バンドのボーカルやってたんですよ♪
下手なんですけど、ノリノリでしたよ♪
で、練習の時にベースの人がいなかったら
皆で「何かスカスカやな」
と言ってたのを思い出しました!
ベースは派手ではないですが、
重要だと思った瞬間でした!
実のところ・・・お母様の藤圭子さんの大ファンでもありまして
魔女の条件も拝見していましたね^^;
タッキー&奈々子ファンでしたし
そう云えば、つい最近まで携帯の着信音がファースト・ラヴでしたね
ゑゑっ!まおさんボーカルやってたんですか!
ノリノリが一番ですよ~
そうですそうです、やってることは地味ですけれど、いなくなってみて初めてベースの重要さが分かるんですね。
ベース弾きにとっては嬉しいお言葉です! 嬉しくてもう絵文字バンバン入れちゃいます~
藤圭子さんの全盛期はかすかにしか覚えておりませんが、目のパッチリした陰のあるすごい美人だという印象があります。
「魔女の条件」、見てたのですか。女性教師と生徒の禁断の恋、でしたっけ。あ、ぼくもいっときは菜々子さんファンだったことがありましたよ
実は私が一番好きな曲は、第2弾の「Movin' on without you」なのですが、タイトルが未だに覚えられないので、「オートマティックが好き」と言っています(汗)
因みに「Movin' on without you」はカラオケで私が歌うとお経のようになってしまいます(悲)
しかし、お母様の「新宿の女」は得意であります・・・
Nobさんはやはりツボを押さえておられますね~
ぼくなんてそのアルバムを聴いたのがようやく4~5年前ですから・・・(遅)
「Movin' on without you」は人生のベテランが歌うとお経に聴こえるように最初から出来てるんじゃないかと思ってしまうのですが・・・(汗)
あ、圭子さんの歌ならやはり「夢は夜ひらく」も忘れられませんよね。そのあたりはNobさんの得意な領域ですね!(^^;)