ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

落合康介 & 森下周央彌 at 青空アイル

2024年12月23日 | ライブ

岡山市内にモンゴル料理店があります。
店主の石邨さんは有数のモンゴル通でして、たいへんモンゴルを敬愛しています。
ぼくも何度かお邪魔したことがありますが、いつもやさしい笑顔をたたえているジェントルマンです。


10月28日。
第4月曜はお店をお休みにしているのですが、朝起きてSNSを見ると、青空アイルさんで馬頭琴のライブがあるという告知が。
しかも奏者はベーシストの落合康介さんだという。
共演者はギタリストの森下周央彌さん。ふたりの名前は以前から目にしていて、一度聞いてみたいと思っていたのです。
これは行かねばなるまい!
ということで、夜は青空アイルへ向かいました。



自然とともにあるような馬頭琴の音色。
広い草原とか、夜のゲル(モンゴルのテント)の中とか、いろんな想像がかきたてられるような、郷愁にみちた美しい音です。
森下さんの奏でるギターとの相性も素晴らしかった。
モンゴルの伝統的な曲だけでなく、モンゴルに影響を受けたオリジナル曲も演奏してくださいました。
落合さんは、馬頭琴を使った曲の演奏だけでなく、馬頭琴についてのあれこれ、モンゴルの文化、落合さんがモンゴルに滞在した時の話、遊牧民族の暮らしぶりなど、珍しい話・楽しい話をたくさん聞かせてくれました。





セットの合間には、森下さんが当夜使っているギターの解説までしてくれるのです。
どうやらギター愛好家がおそらくは数十年前に自作したギターらしく、それを手に入れて自分であれこれ調整したそうです。
手に入れた経緯とか、なぜ手製のギターと分かったのかとか、とても興味深い話でした。



馬頭琴がお店に一本、そして落合さんが持参したものが二本あったので、急遽「馬頭琴教室」も。
なるほど椅子に座ってかかとをつける感じで膝を開き、そこへ馬頭琴をセットするのか~
弓弾きは、コントラバスでの経験から、どうにか初心者にしてはいい音が出たように思いました。


最後はジャズのスタンダード「昔はよかったね」でしめくくり。
ここでは落合さんと森下さんのジャズ・スピリットが炸裂!
エキサイティングな演奏でライブは終わりました。
中身の濃い、とてもいいライブでした。
店を出て家路につく自分の足取りの軽やかさがそれを物語っていたように思います。






2024年10月28日(月)
 
 【会場】 岡山市北区表町 青空アイル
 【出演】 落合康介(馬頭琴、コントラバス)
      森下周央彌(ギター)

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