【Live Information】
自然現象、景色、感情、空想・・・。
この5人は、こういう事象を音で物語る。
でも、感情のおもむくままに音を吐き散らかしているわけでもないし、逆に構築しすぎてもいない。
奏でる側に浮かぶ素直な感覚を音として発し、それを受けてさらに発音する。その音を5人は自然な成り行きで育てているような気がする。
音のどれもこれもが連動していて、5人の存在のバランスが絶妙で、ステージはまるで小さな宇宙みたいだった。
それでも時折り訪れる各々のソロは、瞬発力があって、川の流れのような起伏があって、やっぱりひとつの世界になっている。
なかでも最後の曲の、ドラムとピアノの応酬は圧巻の一言に尽きる。
福盛くんのドラムをこの10日で二度も味わえたのは、ぼくにとってのこの夏のボーナスみたいなものかな。(^^)
全員の演奏力の高さは言うまでもないことでしたが、それに加えて神社の中にある建物での演奏はすこし厳かでもあり、慌ただしい日常から抜け出せたような気分を味わうことができました。 時間も雰囲気も屋外とは違ったものに感じられたので、そういう空気の中に身を置くとしぜんに気持ちも穏やかになれるのです。
なんとも美しい時間でした。
縁があって、ぼくの弓をヴィブラフォンの角銅真実さんに使ってもらうことになったんです。
弓が登場するとなんだか嬉しくなっちゃって、
「うちの子!あれはうちの子なんです!見てやってください、うちの子ががんばってますぅぅ!(´д`*)」的な気持ちで見ておりましたw
その角銅さんですが。
ステージ上でくるくる変わる表情、強い印象を受ける漆黒のくっきりした目、うきうきして帰り道を歩いている子供のような演奏中のステップ(^w^)、他の演奏者の気迫のこもった演奏ぶりを楽しそうに面白そうに見つめる無邪気さ。
そこに彼女がいるだけで空気が変わる、とても素敵なキャラクターでした。
この5人による「land & quiet CDリリース記念ツアー」は、14日は兵庫県丹波篠山市「rizm」で、15日は東京都杉並「sonorium」でライブを行う予定だそうです。
行けるものならもう一回聴きたいなあ。
【land & quiet Live at 宗忠神社】
2019年8月12日(月:祝)
land & quiet
伊藤ゴロー (guitar)
佐藤浩一 (piano)
福盛進也 (drums)
guests
角銅真実 (vibraphone, percussions, vocal)
ロビン・デュプイ (cello)
land & quiet live in Okayama
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