もう桜やその他の木の花々もほとんど終わりかけ。緑がますます
濃くなってきました。なっちゃんと散歩するには一番いい季節です。
この辺りは昔、武蔵の国橘樹(たちばな)郡だったところです。この写
真の場所のすぐ近くに、日本武尊と弟橘媛を祀る橘樹神社があります。
武蔵の国と言っても埼玉、秩父、横浜、東京の葛飾あたりも入る
広い地域です。南関東全域といってもいいでしょうね。どこまで
も続く原野というイメージですが、国木田独歩の「武蔵野」の舞台
が今の渋谷辺り(昔は渋谷村だった!)というのは驚きですね。
隔世の感というのはこういうのを言うんでしょう。
この辺りも恐ろしい勢いで宅地化していますが、まだ畑も残っています。
昔の武蔵野を彷彿とさせる竹や木々の生い茂る鬱蒼とした坂道も。
落ちた竹の葉をカサコソと踏んで歩くと、独歩の武蔵野が蘇ります。