雪柳が咲きはじめました。春うららの陽気になってきました。
「うらうらに照れる春日に雲雀上がり心悲しも独りし思へば」なんて
言う万葉集の歌にもあるように、あまりのうららかさに、かえって憂
鬱にもなりそうな陽気です。今日は四月か五月の気温だそうです。
なっちゃんと散歩に行くと馬酔木の花も咲いていました。これも万葉集
によく出てくる花です。
我が背子に我が恋ふらくは奥山の馬酔木の花の今盛りなり 万葉集第十巻
びっしり咲いた馬酔木の花のようなあふれる恋心、万葉集らしい技巧の
ない率直な歌いぶりが清々しい歌です。
だいぶ食欲の戻ってきたなっちゃん、朝夕のお散歩を待ちかねていま
すが、一旦散歩に出ると、まあ何と動きのゆっくりなこと。おしっことウ
ンチを済ませると、突然立ち止まり。
「ちょっと、ここらで休みませんか」とばかりに、歩くのを拒否。
「ああ、暖かいわ、いい気持ち」
「眠くなってきちゃった」
「ちょっと、失礼して」こうなったら、しばらくてこでも動きません。