我が家のある川崎市高津区は縄文時代からの遺跡があり、日本
武尊のお妃の弟橘媛の御陵と言われる富士見台古墳があります。
この地の古名橘樹郡という名は弟橘媛からきたのだとか。6世紀
の大和時代には武蔵国橘樹郡の郡役所郡衙が置かれていました。
鬱蒼とした木々に囲まれた坂道が幾筋もあり、坂道大好きななっ
ちゃんとの散歩は大変。私はふうふう言いながらついていきます。
登り切ると台地が開け、もうそこは横浜の港北区です。
振り返ると、今人気の街武蔵小杉や新川崎の高層ビル群が見えます。
車でほんの2、30分も行けば、賑やかな街ですが、この辺りはまだま
だのんびりした村落の面影を残しています。
新築の住宅に恐ろしい勢いで侵略されつつありますが、まだまだ
畑が多く、いろいろな野菜が作られています。散歩がてらに野菜
スタンドによるのが楽しみです。
ほとんどが素朴な無人のスタンドで、たいてい100円、たまに200円。
横においた箱にお金を入れる形式ですが、これはかなりリスキーです。
誰も見ていませんから、入れなくたって分かりません。人々の良心を
信じるしか無い方法です。お金を入れないで野菜を持っていく人もか
なりいるのでは?まあ、日本に以外じゃあまりなさそうですが。
立派な自動販売機のところもあります。これだと、ただ取りされる心配
はありません。新鮮な野菜が安く手に入る、この地域に住んで一番気に
入っていることは、それかもしれません。