晴れの日も曇りの日も、二階の窓から外を見るとクルクル巻いたのやら、まっ
すぐのやら、たわんだのやら、黒い線が縦横無尽に空を走り回っています。
空を切り裂くようなこんな線がなければ、さつきの青空はどんなにすっきり
美しいでしょうか。でもね、この間テレビを見ていて驚いたんです。ヨーロッ
パから来たとおぼしい若い女性が、遠方のスカイツリーを遮るように走る電
線を見て「なんてきれい、電線大好き、芸術的!」って言ったんです。そんな
感じ方もあるんですね。地中に電線の埋められたヨーロッパの町を見慣れて
いるので、却って面白く感じるのでしょうか。まあ、こんなふうにブログを書くこ
とができるのも、電気のお陰。電線さまさまではあるのですが。
でも、我が家の近所でも、電線のないすっきり近代的な風景も増えてきています。
これは、今をときめく武蔵小杉の駅横の東急スクエア5階の区立図書館から見た
高層マンションです。かつては武蔵野の雑木林や田畑だったこの辺りがこんな風
になるとはねえ!