キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

みそはぎ

2016-06-29 15:27:43 | 季節の花々
              

              紫の濃淡の桔梗が露に濡れていました。みやびな美しさです。

              

              それの対して、洋花のガーベラのカラフルなこと。見て楽しい花です。

              

              アルストロメリアは完全に洋花。大正15年に日本へ来たんですって。

              生け花の定番ですが、写真のように道端に生えていたりもします。

              元々アンデス山脈あたりに自生していたのだそうです。それを聞くと

              はるばる日本まで来たのだねと、褒めてあげたくなるかわいい花です。

                 

              アカンサスも南ヨーロッパ原産の洋花で、その葉は古代コリント

              様式の文様に盛んに使われたとか。ギリシャの国花だそうです。

              

              その横に咲いていたミソハギは、千屈菜、禊萩、溝萩など色々に

              書かれますが、昔から日本中で親しまれていた花です。盆花とし

              て供えられたので、禊萩と呼ばれたのだとか。金子みすゞに、こ

              んな切なく美しいみそはぎの詩があります。

                 ながれの岸のみそはぎは、

                 だれも知らない花でした。


                 ながれの水ははるばると、

                 とおくの海へゆきました。


                 大きな、大きな、大海で、

                 小さな、小さな、一しずく、

                 だれも、知らないみそはぎを、

                 いつもおもっておりました。


                 それは、さみしいみそはぎの、

                 花からこぼれたつゆでした。

                               金子みすゞ「みそはぎ」     
コメント
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