関西花の寺の一つ船宿寺は、牡丹も石楠花も大手毬も美しいけれど、
この時期の見どころはやはりツツジです。漢字では躑躅です。難し
い字です。とっさに書けと言われても書けない。そういうのは他に
も色々ありますね。薔薇とか雛罌粟(ヒナゲシ)とか。パソコンだ
から助かります。もっとも油断していると、とんでもない字に変換
していることがありますが。
木の形に手を入れて丸くせず、自然なままにしているのが、このお寺
の庭のいい所かも。海のない奈良県の山里なのに船路という名前の集
落にある、その名も船宿寺。その昔行基さまが、船形の大きな石のそ
ばで庵を結んだことに由来する名前だそうです。
石の窪みに水を張り、大手毬を浮かせてあったり、小さなお地蔵さま
が片隅にいらっしゃったり、やさしい印象のお寺です。
お寺だけでなく周囲の民家も花盛りでした。