毎年桜の花が散り、若葉がまぶしい頃になると、小手毬の花が咲き始
めます。この花を見るといつも、子どもたちが小さい時に一緒に楽し
んで読んだ「もりはおもしろランド」の絵本シリーズを思い出します。
登場人物の「小手毬の下に住むネズミのおじょうさん」が大好きでした。
小手毬によく似た木香薔薇も今よく見かけます。白い花もあるけれど、
黄色い木香薔薇が華やかできれい。でも白い花の方が香りが良いとか。
薔薇の仲間なのに、とげがないのも優しいですね。
花水木も咲き始めました。これは白い花か薄紅色。花のように見え
るけれど、小さな蕾を包むように変形した葉、総苞片なのだそうです。
花水木わすれたやうな空があり 南部憲吉
今日は春の嵐で灰色の空ですが、鮮やかな花水木の向こうに、青空
が見えると、どこかしらで見たような懐かしい気持ちになります。