キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

慈光院の静寂

2020-08-28 10:22:15 | 季節
       

    涼しい書院に座っていると、外界の炎暑をすっかり忘れます。緑のお庭

    の向こうの借景の奈良盆地を眺めていると、心が晴れ晴れします。

       

       

    奈良大和郡山市の高台にある茅葺屋根の慈光院は石州流茶道の祖、片桐

    石州が建立したこじんまりした臨済宗のお寺です。

       

       

       

    石州はこの地小泉藩の御殿様で、戦国時代の有名な武将片桐且元

    の甥であり、茶人であるとともに石高は少ないものの、れっきと

    した大名でした。このお寺は石州の父の菩提寺として、江戸時代

    初めに建てられたものだそうです。

       

    茶人のお寺らしく、書院でお庭を眺めながら、お茶をいただけます。

    お茶請けは、片桐家の家紋「片桐違い矢」をかたどった落雁です。

       

    お昼時だったので、名物の「石州めん」をいただきました。石州が

    客人をもてなすため自ら作ったそうめんだそうで、おいしい!添え

    られていた茄子の田楽や珍しいハスイモのお浸しなど、寺内で採れ

    野菜のふんだんに使った、ある意味とてもぜいたくな昼食でした。

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