キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

ロンドン街歩き--自販機とコンビニがない!

2016-11-15 15:17:47 | 世界
              

              イギリスにはパブやカフェ、レストラン、ファストフード店など食事をす

              る場所が街中に案外多くあります。犬連れのお客さんも多く見られます。

              電車でもレストランやその他のお店でも、犬連れO.K.です。

              ところが猫の姿はほとんど見ませんでした。ローマなんか猫だらけ

              だったと思うのですが。野良猫がいなくて、飼い猫はみんな家の中

              にいるのでしょうか。

              

              この大きな犬は、ご主人がローストロール(ローストビーフのサンド

              イッチ)を買う間、とてもお利口に座って待っていました。

              

              

              スーパーマーケットやドラッグストアは充実しています。レンジでチン

              するだけのテレビディナーが店内の大きな部分を占めているのが驚き。

              イギリスの小説やテレビドラマ(例えばロアルド・ダールの「マチルダ」

              など)に、夕食は毎食テレビディナーという家庭がでてきますが、本当

              だったんですね。生野菜が不足すると思うのですが。

              

              バースで有名なサリーランバンズのお店。17世紀にフランスからやって

              来たソランジュという難民の少女が作ったブリオッシュのような

              パンが起源の名物パンだそうです。残念ながら時間がなくて食べ

              ることはできませんでしたが。いつの世にも世界の何処かで紛争

              があって、難民がいて、その難民のお陰で新しいもの、新しい文化

              が産まれることもあるということですね。

              

              

              パン屋さんやケーキ屋さんもわりとあります。日本のお菓子屋

              さんと比べると、品物もディスプレイも結構おおざっぱですが。

              

              ここはオーガニックのお菓子のお店のようです。お菓子に棒が

              刺さっているのがおもしろい。

              

              

              屋台のお菓子屋さん。イギリス人はファッジが大好きなようです。

              キャラメルににていますが、口に入れるとほどけるかんじ。齒に

              くっついたりはしません。でも相当に甘い!

              

              都心から外れると、こんな日本の八百屋さん風のお店もあります。

              住人の多くが中東からの移民の土地柄のようでした。東京でいえ

              ば新大久保みたいな?

              

              自販機は皆無、コンビニも見かけなかったけれど、日本の100円ショップ

              にあたる1ポンド・ショップはありました。そこで何と娘は、大きなスー

              プカップを大量に買い込み、スーツケースに入れて持って帰りました!

              飛行機の荷物の扱いが荒っぽいと聞いているので、ちょっと心配しまし

              たが、全部無事でした!なかなかレアなイギリス土産。     
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ロンドン街歩き--フォートナム&メイスンズ

2016-11-15 10:28:45 | 世界
               

               ピカデリーにある英王室ご用達の老舗百貨店「フォートナム&メイスンズ」

               でお茶を飲みました。
           
天使が堕ちるとき
Tracy Chevalier,松井 光代
文芸社

             「フォートナム&メイスンズの喫茶室に寄りましょう。あそこでアイスクリー

             ムを食べたのはもうだいぶ前のことね」「真珠の耳飾りの少女」で知られ

             る英国作家トレーシー・シュヴァリエの小説「天使が堕ちるとき」にこん

             な台詞があります。

             時代は十九世紀から二十世紀へ変わる頃、ヒロインのキティーが娘の

             モードを誘う台詞です。もうこの頃からフォートナム&メイスンズの喫

             茶室はあったのですね。というかフォートナム&メイスンズは1707年創

             設だそうですから。1900年の時点でもうほぼ二世紀経っている訳です。

              

             「天使が堕ちるとき」は心を込めて訳した思い出の小説なので、さらに一世

             紀たった今、ヒロインと同じようにこの場所でお茶を飲むというのは、英国

             旅行の目的の一つでもあったので、感慨もひとしおでした。昔はもっと重

             厚だったのでしょうが、今は明るくポップな店内です。

              

              

             ティーポットやカップもモダン。東インド会社時代から連綿と続く伝統の

             味だと思うと、味わいもひとしお。隣の席には優雅にシャンペンを飲んで

             いるミセスたちがいました。

              

             夫はビールまで飲みました。ちっちゃなアイスクリームコーンの付いた

             コーヒーも美味しそうでした。

              

             地階の花売り場で、洋花に混じって大輪の菊の花が売られているのが

             なぜか印象的でした。
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ロンドン街歩き

2016-11-14 15:58:18 | 世界
               

               エジンバラやバース・ストーンヘンジへの一日ツアーに行っていない日

               は、足の向くままにロンドンを歩き回りました。地下鉄を大いに活用。

               日本に比べ地下鉄の車体が小さくてかわいい、大きな人は窮屈そう。

               駅も古色蒼然としたところが多く、歴史を感じます。大都市ロンドンだ

               けに地下鉄も縦横無尽に走っていますが、東京の複雑怪奇な地下

               鉄網に比べればなんということもない?

               

               ピカデリー・サーカス駅に上映中の映画のポスターが貼ってありました。

               日本の映画宣伝と同じ、キャッチーなコメント付きです。これは、かな

               りのメロドラマのよう。heartbreakingly beautiful!(胸が張り裂けそうに

               美しい!)

               

                   人気の名所、大観覧車ロンドン・アイや、

                      

               

                   ウェストミンスター寺院界隈、

               

                   渋谷のような賑わいのピカデリー・サーカス、

               

                   ハロウィーンなのでお花屋さんはカボチャだらけ。

                  

               

               

               バッキンガム宮殿の衛兵交代式は混みそうなので、ホーズガーズ(近衛

               騎馬隊)の衛兵交代式を見ました。赤いマント、青いマントはきれい。

               つやつやした毛並みの馬たちが、長い間じっとしているのは辛いだろ

               うに文句も言わず一列に並んで交代式が終わるまで立っています。

               とてもお利口。

               

               ナショナル・ギャラリーに寄りました。イギリスの美術館・博物館は

               すべて無料です。短い時間では見きれないほど沢山の西洋名画が揃っ

               ています。ダビンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、フェルメール、多す

               ぎてちょっと食傷気味、印象派の部屋に入ると、何だかほっとした気

               持ちになりました。お肉やポテトフライばっかり食べたあとで、お茶漬

               けを食べたときのような、と言いましょうか。

               

                                          

               驚いたのは中で絵を模写している人の多いこと。小学生の団体が、目

               の前の絵を見ながら、皆独創的な絵を描いていたのがおかしかった。

               写真を撮るのも自由です。ゴッホとクリムトの絵の写真を撮りました。

               

               一日歩き回って、ホテルのあるアールズコートに戻ってきました。都心

               からちょっと離れたこのあたりは、今最開発中のようですが、中近東の

               人たちが多く住んでいるようで、看板がアラビア文字だったり、レバノ

               ン料理の店があったり、ちょっと変わった雰囲気のところでした。イギ

               リス、特にロンドンはまさに多民族社会です。 
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パブの食事

2016-11-13 16:24:20 | 世界
             

             あとから思うと、今回の旅行のメイン・テーマは”食”だったようです。

             旅行中毎日、精力的に食べかつ飲みました。イギリスの食事はおいしく

             ないというのが、一般の評価のようですが、私的にはまあまあそれなり

             においしかったという印象です。ただしやっぱり揚げ物が多いので、脂っ

             こい感は拭えません。定番のフィッシュ&チップス。大きなたらのフライ

             がデーンと出てきます。

             

             これはぜひ食べてみたかったハギス。カブやポテトのマッシュと一緒に

             食べるようです。噂に聞いていたほど面妖なものではなく美味しかった!

             

                チャウダーや、

             

                 ステーキや、

             

                 シェパーズパイや、

             

                 わりとあっさりした魚のフライ。

             

             ニュージーランドで食べ損ねた、念願のムール貝も食べました。

             

             お米より大きい何かわからない粒状の穀物サラダ。パクチーが効いて

             います。パクチーつまりコリアンダーはどのサラダにも入っていました。
                
             

             これはtuna tatakiという一皿。揚げたワンタンの皮の上にアボカドや

             トマトを敷き、その上に鰹のたたき風のものを乗せていました。なるほど、

             シェフが日本料理を研究している?

             

             結局パブ料理はこの一皿に集約されています。チキンとフィッシュ・フライ、

             オニオンリングスのフライ、そして、いつでもどこでもポテトのフライ、つ

             まりチップス。青い野菜が欲しくなります。

             

             

             ロンドン最後の日街を歩いていると、とある教会の広場でイベントの屋台が

             出ていて、その中に、尼崎出身の愛想のいい青年の「やきうどん」の屋台が

             ありました。久しぶりの慣れ親しんだ日本の味、なんだかとてもおいしかった!  
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Beer,Beer,Beer!

2016-11-13 15:41:22 | 世界
              

              一週間ほどイギリスに滞在した間に、かなりの数のパブをめぐり、かなりの

              種類のビールを飲みました。その他、ワイン、ウィスキー、シードルなども。

              

              

              

              ロンドンでも、エジンバラでも、夕方からパブというパブが大賑わい。

              犬も歩けばという感じでパブがあり、花など飾って雰囲気満点です。

              満員で入れない所では、寒いのに外で立ち飲みしている人もいます。

              大多数の人が、おつまみも無しに、わいわいがやがやビールだけを

              飲み続けています。夕食はどうするのでしょうか?

              

              折しもハロウィーンで、どこのパブも蜘蛛の巣の飾り付けをしていました。

              

              ビールの種類は大まかにラガー、エール、スタウトに別れるようです。土

              地のビールもベルギーなど他国のビールも、手当たり次第に飲みました。

              

              種類によってグラスもいろいろで、フルーティものからどっしりした

              ものまで、どれも、それぞれ味わい深くいただきました。

              

              

              

                   

              

              

              こんなにビールを飲んだのは、生まれて初めて!
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エジンバラ2

2016-11-13 10:53:26 | 世界
              

              せっかくエジンバラに来たのだから、エジンバラ城に行きましょう。

              ところが残念、四時を過ぎていて中に入ることはできませんでした。

              でも外からでも十分見応えのあるお城です。

              

              古代からの城で12世紀から16世紀の建物です。キャッスル・ロックと呼ばれる

              岩の上に建っていて、いかにも要塞という感じ。大砲がこちらを狙っています。

              

              

              

              「ただの石だけど迫力がある」どこかのガイドブックに書かれていた通り、

                            

              エジンバラの街全体が石造り。歴史を感じます。エジンバラ城とエリザベス

              女王お気に入りの夏の別荘ホリルードハウス宮殿の間の道は「ロイヤルマ

              イル」と呼ばれる雰囲気のある道です。こんなバブや、

              

              

                    

              由緒有りげな建物が両側に並んでいます。

              

              建物と建物の間にCloseと呼ばれる、こんな細い路地がいくつもあり、大抵

              並行して走る向こう側の道に出ることができます。これは目的の場所へ行く

              抜け道に使えます。滞在二日目には、これを駆使して、ホテルへの行き帰り

              をだいぶ短縮できるようになりました。

              

              エジンバラ城からロイヤルマイルを下った一方の端がホリルードハウス宮

              殿です。英国史や英国文学の好きな人なら、「ああ、あのお城」と思うでしょう。

              悲劇のスコットランド女王メアリー・スチュアートの居城だったところです。

              

              

              

              宮殿の二階にはメアリー女王の宝石など遺品が展示されています。日本語

              の音声ガイドがあり、一部屋一部屋説明付きで回ることができます。深く

              悲しい歴史を感じるミステリアスな空間です。女王が後のジェームス一世

              を産んだ予想外に狭く暗い部屋、夫のダーンリー卿が女王の愛人(?)で

              あったリッツォを虐殺した部屋など、十六世紀の血塗られた出来事がまざ

              まざと浮かんでくる、ちょっと不気味な雰囲気が漂っていました。
              

              

              

              そばにかつての王たちが作った修道院があります。今は廃墟になっていて

              滅びの美とでも言うようなものが感じられる美しい空間になっています。

              

              宮殿からは「アーサー王の椅子」と呼ばれる丘を見晴らすことができ、

              なおいっそう、ケルトの時代やその後の激動のスコットランドの歴史

              に興味がそそられます。                 
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エジンバラ

2016-11-10 11:17:46 | 世界
              

              やってきました、イギリス!カタール航空、ドーハ経由の18時間以上

              に及ぶ長旅で、へとへとになりながらも、久しぶりのヨーロッパ方面

              旅行で気分は高揚しています。ロンドンに着いた次の日心躍らせて

              スコットランド・ツアーに出かけました。イギリスの鉄道は民営化され

              て、エジンバラへはヴァージン・グループのヴァージントレインズが

              走っています。これがなかなかの曲者。エジンバラへの行きは良かっ

              たのですが、ロンドンへ戻る時想定外のトラブルが起こりますが、そ

              れはまた後ほど。

              どこの国の子も電車が大好き!バギーに乗った子がずっと眺めていました。

              

              美しい牧場や川の風景を見ながら四時間半、エジンバラに到着です。

              

              エジンバラ駅の教会ドームのようなクラシックな天井。

              

              エジンバラの中央駅はウェイヴァリーという名前です。イングランドとスコット

              ランドの再統合にもひと役買った国民的作家サー・ウォルター・スコットの小

              説『ウェイヴァリー』にちなんだ名前だそうです。小説の題名が駅の名前に

              なっているのはここだけだとのこと。

              
ウェイヴァリー―あるいは60年前の物語〈上〉 (万葉新書)
Walter Scott,佐藤 猛郎
万葉舎

             

             街の中心部にあるサー・ウォルター・スコット・モニュメント。60メートル

             以上の高さのある世界最大の記念塔だそうです。スコットがいかに

             敬愛されているかがわかります。

             

             街全体が昔のままの石造りの壮麗な建物で覆われている感じに

             圧倒されます。そこかしこに青と白のスコットランド国旗(?)が翻り、

             ここはイングランドじゃないという人々の郷土愛の強さを感じます。

             

             銅像の好きな国民ですね、あちこちにいろんな人の像があります。

             宿泊したホテルの近くにワーテルローの戦いでナポレオンに勝利

             したウェリントン将軍の像がありました。エジンバラとの関係はよ

             くわかりませんが、そう言えばこの地区の地名はウォータールー

             でした。ウォータールーという場所は英語圏の国の至る所にある

             ようですが。

             

             エジンバラは音楽祭などもよく催される芸術の街でもあります。

             街角には似顔絵描きもおおぜい。カルカチュアライズされた似

             顔絵を満面の笑みで描いてもらっている中国人観光客。

             

             さすがウィスキーの本場。洒落た酒屋さんがたくさんあります。

             

             

             四時ぐらいにはもう辺りは薄暗く、灯が灯ると、建物の壮麗さが

             いっそう増します。          
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