貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

三よさの月見 そして幻視

2020-03-19 08:48:29 | 日記

三よさの月見 そして幻視

令和2年3月19日(木)

 桜も綻び始める?

 今日から散歩は、桜の木の

多いところへ。

 さあ、千曲市に。

 長楽寺参拝!

 

  天台宗の寺院。

 姨捨山放光院長楽寺と号する。

 本尊は聖観世音菩薩。

 信濃三十三観音霊場第14番札所。

 創建時期は不明。宝暦3年(1753)の

『千曲之真砂』や、江戸時代末の善光寺

道名所図会には、八幡の武水別神社

神宮寺の支院と説明されている。

 しかし、古今和歌集に記されている

ことなどから、10世紀には、

姨捨山として知られていたと考え

られている。

  芭蕉の目的である姥捨山の田毎の月

が見える所。

 稲穂がもう少しで盛りという時期。

 黄金色に色づき始めた稲穂と千曲川も

空も雲も満天の歓びの中にあり。

 まさに、観月の寺である。    

 面影塚である。

 句は、

 「おもかげや 

   姨ひとりなく 

      月の友」 。    

  同行した越人の句碑に、

「さらしなや 

   三よさの月見 

      雲もなし」

 とあるように、芭蕉は、8月14日から

三日間晴天に恵まれ、この地に降り注ぐ

満天の星の中の月を眺め、

月光を存分に浴びたようだ。

 そして、月光の下、独り泣き濡れる

姨の姿を幻視して一句詠んだので

あろう。
 貞享5年・元禄元年(1688年)作。

 同道した越人の随行塚碑あり。

 姥捨山。

 田毎の月。

 ここは、本当に佳き処!