貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

桐一葉落ちて天下の秋を知る

2021-08-01 12:02:39 | 日記

桐一葉落ちて天下の秋を知る

令和3年8月1日(日)

 今朝は久しぶりの快晴。

 家内に言われて思い出し、

公園掃除に8時前に出かけ、

汗をかきかき、草取りをする。

 年に2回ぐらい公園掃除が回って

くるが、8月初めの地域の祭も

なくなり、先週の雨続きで公園

いっぱい短い草が生い茂る。

 半分ぐらいやり、1時間後に解散

とする。

 熱中症の心配もしながらの判断。

 今日も、秋第2弾。

秋風や 

  桐に動て 

    つたの霜

 秋風が桐の葉を散らせたと思ったら、

紅葉した蔦には早くも霜が

降りている、

の意。

  元禄四年(1691)の作。

「桐に動て」・・・風が桐に吹いて葉を

        散らせること。

『三冊子』によれば、上・中「

桐動く秋の終わりや」が発案。

 「て」の後に休止があり、時間の推移が

うまく表現されている。

◎ 「桐一葉落ちて天下の秋を知ると

言われるほど、秋の寒さに敏感な桐

である。

 それでも、蔦の葉を白い霜が覆って

いる。

 早くも晩秋の趣である。

 月日の経つのは早い、というより

季節の変化が明らか

に時の過ぎ去る速さを見せていると

言うべきか。

 桐の葉が霜へと「移り変わる」のを

「桐に動て」と色の変化とともに、

霜の動きを重ね合わせたところ、

見事な俳諧の表現である。

 ぐいっと地球が傾いて秋の季節の

お膳立てをしたような力強い表現である。