貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

葎の友

2021-08-18 14:22:26 | 日記

葎の友

令和3年8月18日(水)

 今朝は久しぶりにお日様に・・・!

 予報と違い、雨。西には黒雲。

雨雲がしっかり青梅の西の方を埋め

尽くしている。

 楽しみは明日へか?????

さてこもる 

 葎(むぐら)の友か 

    ふゆなうり

   冬籠もりの庵を訪う者はなく、

冬菜を売りに来る商人がいわば

この葎の宿の友ということか、

の意。

 元禄元年(1688)の作。

「さしこもる」・・・戸を閉じて籠居する。

「葎の友」・・・葎の宿を訪れる友。

「葎の宿」・・・雑草の生い茂る粗末な家で、

隠者的生活の象徴。

 草庵閑居の一齣を描き、弧を愛しつつ

友を求める機微を示す。

◎ 葎の宿に引きこもって冬籠もりを

していると、冬野菜売りが立ち寄って

くれるくらいが来客になっている。

 野菜売りではあるが、久しぶりに

人が訪ねてくれるのだから

友達のように懐かしい。

 世間話や誰彼の噂話に興じたりして、

つい奮発して沢山の野菜を買って

やることになる。 

 当時は酢売り、箸売り、漬物売り等

がいて、お得意先の家を順々に巡って

いた。

 葎は八重葎、金葎などが草むらに

生い茂っていて、貧乏な人や隠者の

好みになっていたらしい。

 葎という名称には親近感があるが、

実物の葎はどうも私の好みではないかな。