令和4年12月19日(月)
山形県最上町: 封人の家
封人の家は、
10㎞出羽街道の先にあることがわかる。
山形県にあり。
もうびっくり!
生憎整備のため、工事中であった。
受付の老男性が見える。
入口に、芭蕉と曾良の木彫像がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/44/05d5cd349dc6d27413efc7256cff5204.jpg)
封人の家とは、
「国境を守る役人の家」のこと。
仙台領と境を接する新庄領堺田村
の庄屋家、
つまり
この旧有路家住宅であったといわれている。
元禄2年(1689)5月、
芭蕉は二泊三日にわたって
"封人の家"に逗留し、
その時の印象を、
「蚤虱
馬の尿する
枕もと」
という句で表現した。
最上町は以前は小国という地名で、
山形県内では随一の馬産地だった
ようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/48/660f3955ecb6d984f123a06e2f754cac.jpg)
私の母屋は、役牛を飼育していた。
同じ屋内で大事に育てられている
ことが、芭蕉の句でもよくわかる。
しかし、元禄当時のこと。
芭蕉も蚤と虱で眠れず、
しかも馬の放尿の凄い音を聞いて、
さぞやびっくり仰天したことだろう。
しかし、
それを楽しんでいるような芭蕉が
いることも…、
また一興かな!
幾度この句に出合ったことか。
その度に、
その状況が鮮明に浮かび上がり、
思わず吹きだす自分が居る。
田舎の牛との共同生活を思い出し、
懐かしさも手伝うのだろう。