☆昨日の母の日には、なんの祝いも出来なかったので、本日、仕事を終えてから、「ババァ」こと、うちの母親を、「エガァ」こと映画を観に連れて行った。
これがまた、昨日の『バビロン A.D.』と同じく「掘り出し物」であった^^
・・・物語はシンプルで、ビバリーヒルズのセレブに溺愛されて飼われていたペットのチワワが、飼い主の旅行の間に、預けられた親戚の娘に連れて行かれたメキシコで迷子になり、そのセレブから金をせびろうと誘拐を仕掛けてくる悪者とのチェイスや、他の野良犬とのコンタクトを通し、その生活のカルチャー・ギャップに面食らいながらも、自分の常識を通し、ビバリーヒルズに帰ろうとする。
うん、『マダガスカル』と、基底のモチーフは同じだと思う。
素晴らしいのが、まあ、CGの力が大なのだろうけど、実に、犬たちの表情が見事なのである。
私は、チワワと言う犬種を「可愛い」とは思わないのだが、その眼の演技があまりにも人間臭く見事で、微妙な感情をあらわに出来ているので、非常に感心し、
また、設定上、チワワのクロエはお嬢様育ちで、上品でありつつも、身勝手な物言い(マイペース^^;)で野良犬どもを相手にする様に、私は段々と魅力を感じてきてしまった。
うん、容姿がパッとしなくても、お嬢様育ちの立ち居振る舞いは、男の征服欲からくる興味を魅きつけるものなのである^^;
◇
かような物語は、犬たちの交流を描くだけでは済まない。
主人公がペットであるが故に、その飼い主サイドの物語も平行して描かなくてはならない。
そこでは、飼い主のセレブ婦人の親戚の娘と、「身分違い」の造園師の若者の、クロエを探す旅の中での恋の成就も描かれる。
若者のペット・パピは、クロエと同じチワワ族で、いつもクロエを口説いていたのだが、振られている^^;
しかし、クロエの捜索を通し、クロエに、自分の本気の気持ちを伝えることになる。
クロエが、メキシコの道中で出会うのは野良犬(野良ネズミ・野良イグアナを含む)ばかりである。
しかし、その「優しさ」「純朴さ」に、クロエは、これまでとは違った「価値観」を見出していく。
この物語は、それがテーマである。
そして、身分違いの者が、それぞれの幸せを掴み取っていくのである。
◇
クロエと、警察犬崩れのジャーマン・シェパードのデルガドの道中は、長い上映時間ではないにも関わらず、とてもボリュームが感じられた。
シナリオがいいのか、演出がいいのか、作り手のうまさだと思う。
メキシコの観光地やシティー、荒野、線路一本が貫く平原、アステカの遺跡・・・、それぞれを舞台に見ごたえのあるエピソードがあり、私的にはメキシコを堪能させてもらえた^^
◇
一つだけ苦言を言わせてもらえば、最終的に、世間を知ったはずのクロエが、結局は、セレブ婦人のもとで安穏のエンディングを迎えてしまうことが、テーマ性のリセットのように思えてしまったことだ。
・・・それと、「大人の物語」だなあ、と思わせられたのが、クロエが、旅の間中、行動をともにしたデルガドと結ばれるのではなく、
最初と最後しか物語上活躍していない同種族のパピと結ばれてしまうことだ。
妙に保守的な結末である^^;
(2009/05/11)
これがまた、昨日の『バビロン A.D.』と同じく「掘り出し物」であった^^
・・・物語はシンプルで、ビバリーヒルズのセレブに溺愛されて飼われていたペットのチワワが、飼い主の旅行の間に、預けられた親戚の娘に連れて行かれたメキシコで迷子になり、そのセレブから金をせびろうと誘拐を仕掛けてくる悪者とのチェイスや、他の野良犬とのコンタクトを通し、その生活のカルチャー・ギャップに面食らいながらも、自分の常識を通し、ビバリーヒルズに帰ろうとする。
うん、『マダガスカル』と、基底のモチーフは同じだと思う。
素晴らしいのが、まあ、CGの力が大なのだろうけど、実に、犬たちの表情が見事なのである。
私は、チワワと言う犬種を「可愛い」とは思わないのだが、その眼の演技があまりにも人間臭く見事で、微妙な感情をあらわに出来ているので、非常に感心し、
また、設定上、チワワのクロエはお嬢様育ちで、上品でありつつも、身勝手な物言い(マイペース^^;)で野良犬どもを相手にする様に、私は段々と魅力を感じてきてしまった。
うん、容姿がパッとしなくても、お嬢様育ちの立ち居振る舞いは、男の征服欲からくる興味を魅きつけるものなのである^^;
◇
かような物語は、犬たちの交流を描くだけでは済まない。
主人公がペットであるが故に、その飼い主サイドの物語も平行して描かなくてはならない。
そこでは、飼い主のセレブ婦人の親戚の娘と、「身分違い」の造園師の若者の、クロエを探す旅の中での恋の成就も描かれる。
若者のペット・パピは、クロエと同じチワワ族で、いつもクロエを口説いていたのだが、振られている^^;
しかし、クロエの捜索を通し、クロエに、自分の本気の気持ちを伝えることになる。
クロエが、メキシコの道中で出会うのは野良犬(野良ネズミ・野良イグアナを含む)ばかりである。
しかし、その「優しさ」「純朴さ」に、クロエは、これまでとは違った「価値観」を見出していく。
この物語は、それがテーマである。
そして、身分違いの者が、それぞれの幸せを掴み取っていくのである。
◇
クロエと、警察犬崩れのジャーマン・シェパードのデルガドの道中は、長い上映時間ではないにも関わらず、とてもボリュームが感じられた。
シナリオがいいのか、演出がいいのか、作り手のうまさだと思う。
メキシコの観光地やシティー、荒野、線路一本が貫く平原、アステカの遺跡・・・、それぞれを舞台に見ごたえのあるエピソードがあり、私的にはメキシコを堪能させてもらえた^^
◇
一つだけ苦言を言わせてもらえば、最終的に、世間を知ったはずのクロエが、結局は、セレブ婦人のもとで安穏のエンディングを迎えてしまうことが、テーマ性のリセットのように思えてしまったことだ。
・・・それと、「大人の物語」だなあ、と思わせられたのが、クロエが、旅の間中、行動をともにしたデルガドと結ばれるのではなく、
最初と最後しか物語上活躍していない同種族のパピと結ばれてしまうことだ。
妙に保守的な結末である^^;
(2009/05/11)