『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[映画『デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~』を観た]

2009-05-12 18:56:15 | 物語の感想
☆往年のファミコンソフト『スパイvsスパイ(ケムコ)』を髣髴とさせるタイトルであるな^^;

 企業スパイの、互いに信じられぬ男女の恋愛を絡めた、コンゲームの物語で、私は楽しんだ。

 『ザ・バンク/堕ちた巨像』の主役を演じたクライヴ・オーウェンと、私的にはお久し振りのジュリア・ロバーツの共演だ。

 昨今、活躍著しいオーウェンに比べ、ジュリア・ロバーツは、ややトウが立ち始めている印象だ(いや、かなりギスギスしてる^^;)。

 しかし、この二人が、変則的な大人の恋愛を見せてくれる。

   ◇

 とある企業の産業スパイに雇われた二人を含むチームが、ライバル社の新製品を物にしようと活躍する。

 だが、そこには、スパイ作戦的にも、物語構造的にも、二重三重のからくりが仕掛けられている。

 とても複雑で、その面白さを整理しようとすると莫大な字数を必要とするので記さないが、

 マトリューシカのように、騙しの中に謀略、作戦の中に罠と、企業の新製品開発に絡んだ個々の人間のテクニックが駆使される。

 もちろん、映画の作り手のテクニックもスタイリッシュに行使されている。

 その中で、お互いに信用できないスパイ稼業ゆえに、愛し合っているが疑心も渦巻いているという、恋人同士の心に去来する普遍の感情…、二人の恋愛模様も進行する。

 私は、ちょいとヒッチコックの『断崖』なんて作品を思い出した。

 ・・・と、こう書いている文章さえも、読んでいるあなた、信用してはならない^^;

   ◇

 現在のスパイ活動と平行に、主人公二人の逢瀬の数々が回想される。

 その恋愛要素に、私はかったるさを感じたのだが、終幕に向かって、段々と現在に近づいている回想は、新たな「カラクリ」を提示してくれる。

 おお!

 私は感嘆するのだが、そこには、更に、更に、この道で何十年と食っているプロの描いた「壮大な絵」が開陳される。

 とはは!!^^

 ・・・そして、二人には愛が残った・・・。

  PS.二つの会社のCEOはどちらも妙な魅力がありましたな^^

     おっと、それから、オーウェンのスパイのダシに使われる妙齢の女性が出てきますが、

     ジュリアのギスギス具合が気になっていたので、その女性が、えらくチャーミングに見えました^^

                          (2009/05/12)
コメント (4)
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[本日の産経新聞の気になる一文(1)]

2009-05-12 14:54:10 | 保守の一考
☆私は、週休二日制なので、今週は、日曜のほかに本日が休みだ。

 朝から、映画を一本観て(後で感想更新^^)、昼を<安楽亭>のランチで済ませつつ、新聞を読んだ。

 読んでいると、気になる一文が多々あるので、そういったものを、ここに抜き出していきたい^^

   ◇

 田久保忠衛氏の『正論』からの一文。

《・・・当時のジュリアーニ氏は共和党大統領候補の一人としてキャンペーンを展開中で、同じ共和党ながらブッシュ政権第2期の外交に不満を抱いていたらしい。外交には「力」が結びついていなければ役に立たぬと当然の主張をしていたのだが、その「力」の内容はズバリ「軍事力、経済力、道徳」の3つだと明言していた。・・・》

 ・・・ここで「道徳」と使っているのは、ちょいと好ましいのだが、
    現実的には「大義名分」や、アメリカ的には「正義」とも言い換えられよう。

   ◇

 半藤一利氏の『新・幕末史』刊行についてのインタビューからの一文。

《・・・明治10年に木戸が亡くなり、西郷が自刃し、11年に大久保が殺されたあと、新国家は長州の山県有朋と伊藤博文に委ねられます、このふたりが考えに考え抜き、やっと万世一系の天皇家を超越的なシンボルとして「機軸」にすることを思いついたのです。はじめから天皇中心の国家がつくられたというのはうそです。・・・》

 ・・・このハゲは「左翼」だな。
    天皇家が政治に翻弄されていたのは、歴史素人の私にもとっくにわかっていることだ。
    しかし、それ以上に、国民の心の基底に連綿と受け継がれている<民族的思惟>、
    それがあってこその、山県有朋と伊藤博文の思考の帰結なのだろ?

   ◇

 産経新聞の乾正人政治部部長の「小沢代表辞任」について(ちょっと長い)。

《・・・11日午後2時50分過ぎ。ある有力議員から「小沢は代表を辞めるよ」と電話をもらった。驚いたが、正直言ってほっともした。
 答えは簡単だ。小沢一郎氏が民主党代表を辞任することによって、仮に民主党が次期衆院選で過半数を制しても「小沢首相」が誕生する可能性がほぼゼロになったからである。
 小沢ファンの読者には申し訳ないが、政治記者として20年間、彼を観察してきた身としては、「小沢首相」は、日本の議会制民主主義にとって極めて危うい選択肢だったと言わざるを得ない。
 議会制民主主義では、国会での議論が大嫌いな人に宰相となる資格はない。「13日にセットされた党首討論をやりたくなかったから辞めたのでは」と真顔で言う民主党議員さえいる。「小沢首相」なら、党首討論だけでなく、なんやかんや理由をつけて予算委員会もめったに出席しないはずだ。
 国会での議論が嫌い、というのは、国民や敵対勢力とじっくり対話して説得する自信がないことの裏返しでもある。西松事件では、鳩山由紀夫幹事長から「もっと説明責任を果たしてほしい」と迫られても応じなかった。党幹部さえ納得させられないのに、国民を説得できるはずはない。
 たとえ、建前ではあっても、違う考えや立場の議員が国会での論議を通じて妥協点を探るのが議会制民主主義の原点だ。参院での野党優位を利用した小沢流の「なんでも反対」の国会運営は、政局的には意味があっても国民生活には迷惑でしかなかった。・・・》

 ・・・小沢議員は、自民党政治の悪弊を倍化させて内に抱いていた男である。
    そんなのが、クリーンな装いで民主党から最登場していたこと自体が驚きだ。
    西松建設による政治献金問題の釈明で涙を流したことにも笑ったが、
    今回の辞意表明をニコニコの笑みで行なったのも涙ものだ^^;
    マスコミのせいで貶められたと思っているようだが、
    これまでマスコミのお陰でもてはやされていたことを忘れている。
    「議論が嫌い」って、・・・致命的だ。
    所詮は、「政治屋転がし屋」でしかなかったことが露呈した。
    …さて、民主党、次はどうする?
    鳩山も、菅も、岡田も、前原も、既に土がついているんだゾ。


   ◇

 「日々是世界 国際情勢分析」より。

《・・・国際テロとの戦いが危機的な状況に陥っている。対テロ戦の最前線国家アフガニスタンとパキスタンでイスラム原理主義過激派が勢力を拡大する一方、両国政権の弱体化が進み、両政権がぐらついているためだ。パキスタンの核が国際テロ組織の手に落ちる危険も指摘され始めた。「アフパク」両国の頼りにならない”友”をパートナーに対テロ戦を強いられるオバマ米政権の苦悩は尽きない。・・・》

 ・・・「おーい、志村ァ! 後ろ、後ろ!」
    我が日本も、まさに、
    「頼りにならない”友”をパートナーに対テロ戦を強いられるオバマ米政権の苦悩」の一要因だぞ!
    …パキスタンの略称は「パク」になるのですね。
    「パキ」は蔑称で、以前、その言葉を使ったヘンリー王子が責められていましたね^^;

   ◇

 では、今日はこの辺で^^v

                           (2009/05/12)
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