『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『イングロリアス・バスターズ』を観た]

2009-11-22 17:05:45 | 物語の感想
☆私は転職したのだが、今度の会社は、「イングロリアス」な職場で、ボカスカと稼げるのだが、とにかく忙しい。

 休みも、確定は日曜だけで、映画も、その一日で観まくるしかない。

 でも、貴重な休日も、社長や専務セッティングの合コンである^^;

 ・・・しかし、私ってのは、一年ごとにどこかの企業に正社員として入社し、すぐ辞める男であるなぁ^^;

 でも、今の、この、「ルフィ海賊団」のような職場は、もういい年だし、続けねばならない。

 で、皆に、私が言いたいのは、映画のレビューも短くなるぞ、ってこと。

 本日は、夜勤明けで、午前中寝て、昼から映画見て、夕方から合コンと言う運びです。

 合コンの誘いは、専務から、『イングロリアス・バスターズ』の第二章を観ているときに携帯に掛かってきました。

 見ている途中で、映画館を中座したのは、あの「マダガスカル2」事件以来である。

   ◇

 主役の一人、ブラッド・ピット(バカの神妙な顔が最高!)が、物語の最後に、「これはおれの最高傑作だ!」と言いますが、

 そのセリフ通り、クエンティン・タランティーノの「傑作」の一つとなる出来栄えでした。

   ◇

 私は、もう何度も語っているが、タランティーノ監督には、そのデビュー作から「新しい感性」を感じ、『レザボア・ドッグス』なども公開直後に観にいったものだが、

 その「こけおどし」に幻滅させられて、その後も何作品か見たのだが、ことごとく駄目だった。

 でも、久し振りに見たこの作品は、見事だった。

 タランティーノ監督の、「映画」トリビアに代表できるような「こだわり」が、物語と有機的に絡んでいた。

 初期の作品では、登場人物の世間話として、そのこだわりが浮いていて(まあ、それが魅力的だったのだが)、作品を散漫にさせていたのだが、今回は、物語構造の土台の一因子として、映画薀蓄が機能していた。

 また、女優に対しての上品な「エロ」や、ナチに対しての「グロ」も、非常に合理的だった。

 クライマックスの、煙に映る画像の女の高笑いなんて、かつてのタランティーノ監督ならば、ただの「こけおどし」にしかならなかったはずだ。

 それが、物語のクライマックスに相応しい、オペラ歌手の歌いのような格調が感じられた。

   ◇

 第五章からなる物語は、それぞれが舞台劇的に場を限定し、そこでの会話は、タランティーノの真骨頂で、会話劇のように面白い。

 主人公たちは、何がしかの「ナチ討伐」と言う秘密を持っているので、ナチ政権下のパリでの物語は、主人公たちの何気ない動きにも緊迫感があった。

   ◇

 何よりも、主演の一人、メラニー・ロランが美しかった。

 総じて、出てくる女のほとんどが美しいのだが、メラニー・ロランの瞳には、見惚れた。

 私は、映画『バロン』に出てきたサラ・ポリーと言い、このような「高貴」な瞳を持った女には魅かれる。

 女ゆえに力もなく、財力もなく、「イングロリアス」なのであるが、

 その美しさは、何ものにも代え難く「強い」のである。


 PS.悪役・ランダ親衛隊大佐役のクリストフ・ヴァルツのうまさについて語るのを忘れていた^^;

                                     (2009/11/22)
コメント (4)
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