『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[映画『しあわせカモン』を観た]

2009-11-15 08:12:32 | 物語の感想
☆ ノリピー必見の作品、<岩手のシャブいおばちゃん>!!

   ◇

 東北旅行は続いている。

 岩手県一関市で、聞いたことのないタイトルの作品がかかっていたので、知らない町で、いつもの如く道に迷いつつ、一関シネプラザを発見した後も、駐車場探しに難儀しつつ、赴いた。

 岩手県の福祉基金の助成金で作られた作品だそうだ。

 岩手県の「御当地作品」だ^^

 この日が封切り最終日だそうで、その巡り合わせが嬉しいものだ^^

   ◇

 なかなか面白い作品だった。

 岩手県出身のミュージシャン・松本哲也の半生を、

 愚かだが憎めない、愛すべき母親の後半生と絡めて描く。

 ・・・やや、チープ感が漂うも、抑えるべきところはちゃんと抑えている作劇は、破綻なく、最後まで私を引きつけてくれた。

   ◇

 ヤクザと結婚したフミエは、子供・テツヤを生む。

 このフミエを鈴木砂羽が演じているのだが、イライラさせられるほど、いわゆる「おバカ」でうまい演技だ。

 短絡的な子供のような行動をし続ける。

 そして、その短絡的な思考が、水商売の激務から覚せい剤に手を出させる。

 中毒になり、治療施設に送られる。

 ここでは、作り手(中村大哉監督)により、非常にスピーディーな省略の演出がなされるが、私は「うまい」と思った。

 退院後も、フミエを、禁断症状のフラッシュバックが襲い、正常な生活が困難となる。

 ・・・この、薬物絡みの描写は長い。

 何らかの啓蒙の意図もあるのか?

   ◇

 ヤクザの父親は、服役のお勤めに出て、それが長引くので、離婚届を送ってくる。

 母子二人の生活を求めるも、クスリが抜け切らないフミエにそれは叶わず・・・。

 テツヤは養護施設へ。

 テツヤは、そんな境遇ながらも、素直に育つ。

 ひたすらに、母親との生活を望み、そのために養護施設の日々を寂しくも我慢する。

 だが、フミエのほうの問題で、児童相談所は、二人暮しの許可を与えてくれない。

 フミエは、寂しさから、再びクスリに手を出そうとするも、知り合った男の力で我慢する。

 だが、中学生になり、母親の元に戻ってきたテツヤは、相変わらずの母親の生き方や、新しい男の存在から、グレはじめる。

 傷害事件を起こす。

 時を同じくして、フミエの元から新しい男は去り、

 フミエは、深刻なフラッシュバックで治療施設に・・・。

 警察に補導されているテツヤに、一時外出許可を貰ったフミエが面会に行くところなど、泥沼である^^;

 でも、フミエの性格が、それを悲惨には見せない。

 ・・・私事だが、人生で深刻な悩みがある時に、近くにいたズレた人物が見当外れの慰めをしてくれて、それで却って、こちらの苦悩が解消されるなんてことがある。

 そのような効果を、フミエの人格は持っている。

 平常の生活においては苛立たされるのだが、有事には癒されるのである。

   ◇

 そんなこんなで、最終的に、テツヤは、ミュージシャンを目指し、成功への道を歩んでいく。

 でも、その志半ばで、母親が倒れ・・・、と進んで行く。

 テツヤとフミエは、幸せを得られたのか、得られるのか。

   ◇

 昨日、栗駒方面を進んでいたら、映画『東京タワー』のオープンセットが展示されていた。

 考えるに、この『しあわせカモン』には、『東京タワー』テイストも感じられた。

 ちょっとだけ昔の舞台設定は、往年の『金八先生』の<腐ったミカンの方程式>で描かれていた「ツッパリ」どもの雰囲気を感じさせられて面白かった。

 何よりも、自分の旅した東北の風景と重なるのが、私を情緒深くした・・・。

                                     (2009/11/15)
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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑲<スクープ! レスキューヘリの活躍>』]

2009-11-14 06:35:21 | みちのく西松建設ダム巡り
☆速報短信である。

   ・・・11/13(金)…雨時々曇り

 おそらく、このニュースは岩手のローカルニュースを賑わしていると思う。

 簡単に報告しておく。

   ◇

 私は、岩手の錦秋湖を東へ下っていた。

 和賀川の流れに沿ってある湖で長細い。

 私は、その湖の半ばで、湖岸に車で向かった。

 ・・・道が、途中で湖に吸い込まれていた・・・。

     

 うひゃーっ! と思いつつ、難儀して車をUターンさせる。

 ・・・と、その時、下流の、第37のダム<湯田ダム>方向でヘリコプターが旋回する爆音が響いた。

「ついに、西松建設が、なりふり構わず、私を、戦闘ヘリで攻撃仕掛けてきたのか!?^^;」

 ・・・と思いきや、ヘリは引き返していった^^;

 しかし、何度も何度も大きな軌道で周囲を旋回していた。

 ・・・その中心に何かあるのか?

 私は、その方向に向かった。

   ◇

     
            曲線の美しい<湯田ダム>

 国土交通省管轄の湯田ダム周辺は、救急車やパトカーが集まっていた。

 何か事故があったらしい。

 身を縮こませて下を覗く。

 転落事故らしい。

 何人かの者が担架に乗せている。

 他の野次馬(私のほかに一人)の話や、警察無線を聞く限り、自殺者ではないようだ。

 ダムの壁面の最上部からではなく、その最下層の落差(それでも5~10mはあろう)から作業者が落ちたらしい。

      

 レスキューヘリは、ベスト救出ポイントを求め、何度も何度も進入してくるのだが、ダムと渓谷に挟まれた隔離された盆地であるゆえに、なかなか来れない。

 何度も、その場を後にしている。

 しばらくして、意を決したレスキューヘリは、下流からそろそろと入ってきた。

 少しでも、ローターが障害物に当たれば大惨事だろう。

     

   ◇

 しかし、レスキュー隊はやり遂げた。

 負傷者を引き上げた。

     

 画像中央の橙色の物体が担架で、今まさにヘリ内部に引き上げられている。

「おおーっ!!!」

 私は、その救出劇に感嘆した。

   ◇

 とりあえずの速報です。

 詳しい報告は、連続写真を用い、詳しくやります。

 色々あって、どうにも、ノッて記述する気持ちが出ない・・・。

                                     (2009/11/14)
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[映画『蝉しぐれ』を観た]

2009-11-13 07:39:43 | 物語の感想
☆東北旅行は続いている。

 大曲のイオンシネマ5で、藤沢周平原作の映画作品四本を順番に特別興行していた。

 『蝉しぐれ』がかかっていたので観る。

 秋田県は、本当に美人が多く、ここのチケット売り場の女性もシャープな顔の美形であった。

 私は、スクリーン4の館内が横長なので席選びに戸惑っていると、「うちは通路がない映画館なんですよね」と屈託ない。

 屈託ない美人は親近感が沸いてくる^^

 売店でジュースを買ったら、これまた同系列の美人。

 姉妹なのか?

 こんな美人姉妹のどちらかを選べなんて、困っちゃうな^^;(←バカ)

   ◇

 客は私一人だけだった^^;

 でも、三日前の西部劇に続いて、本格的な時代劇を堪能した。

 先ず、江戸安定期の、とある藩を舞台にした、幼馴染の二人の生活が描かれる。

 二人は、四季折々の生活の中で、愛を育む。

 その自然と純愛の描き方に好感を持ってみた。

 藤沢周平は、歴史の表舞台に立たない市井の武士の姿を描くのを得意にしていると聞いていた。

 だから、このまま淡々と話は進み、最後にちょっとした事件が起こり、切れ味のいい戦いが起こり終幕するのだと思ったら、幼馴染の少女が側室になり、主人公の養父が切腹を命じられ、両者とも、藩の世継ぎ争いに絡んでのことと分かり、話が大きくなっていく。

 それもそれで面白い。

 主人公の市川染五郎は好漢だし、ヒロインを演じた木村佳乃も美しい。

 また、その少女時代を、あの佐津川愛美が演じていた。

 「おしん」の小林綾子みたいな外見だったが、演技、うまかったよ^^

 切腹し果てた義父を乗せた大八車で坂を登る主人公を手伝い、目を潤ませるシーンが良かった。

 このシーンは、主人公が坂を難儀して登る姿が妙に手に力が入る演出でもあった。
 
   ◇

 ただ、主人公・文四郎の剣術のライバルに、怪しげな技を使うライバルがいるのだが、こいつの技が何の説明もされなくて、文四郎の剣の師匠も観念的なことしか言わなくて、最後の戦いでの文四郎の勝利の理由も全く分からなくて、そこが物語上の、作品上においてもの中核であるのにグダグダで、私は白けてしまった。

 今田耕司は悪くないが、彼演じる男が、船で逃走する主人公二人を助けるシーンのご都合主義にも白けた。

 いつも、何年経っても、会うと「腹減ったなー」と言う、ふかわりょう演じる親友などは良かったね。

 緒方拳もいぶし銀の演技を見せてくれている。

                                      (2009/11/13)
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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑫<霧と霧雨と雨>』]

2009-11-13 06:55:49 | みちのく西松建設ダム巡り
☆この、全然書くのが追いついていない報告内日付は、11/10になるが、11/11の夜に、どうやら、かつての大親友・中谷圭が亡くなったらしい報告を受けた。

 もう何年も疎遠となっていた。

 今、事実関係を確かめている。

 私は、この旅を通し、たびたび、彼のことを思い出していた。

 彼は、小樽出身だが、小樽の海でウニを密猟した話などを楽しげによくしていたものだった。

 下北のむつ湾に面した小さな漁港を車で走りながら、中谷君の育ったところも、こんな雰囲気だったのだろうかと考えたりしていた。

 今回の旅は、運命論的に、私に中谷圭の死を受け入れさせるためのものだったのでは、と思うのだ。

 彼はダメ人間で、私もダメ人間だ。

 同じダメ人間ならば、彼のように、外見が非の打ち所なく「イケメン」であることのほうが、社会的に意義があろう・・・。

   ◇

 11/10(火曜)…小雨

 朝、起きると、体に疲労が蓄積していて、ギシギシきていた。

 昨日の硫黄で喉をやられていたこともあるが、風邪になりかけているのかも知れない。

 伸びをして、気持ちを奮い立たせるのだ。

          「ギア3(サード)!」

 しかし、インターネットカフェから外に出ると、あいにくの雨だった。

 気が滅入るが、色んな天候の旅行記のほうがネタ的にはおいしい^^;

   ◇

 午前6時に起床。

 八戸市外をチョロチョロっと抜け、県道11号線(久慈街道)を南下する。

 緩やかに起伏があり、雨中ながらも、両側の自然が心地良い。

 県道42号線との交差を右折。

 そしてすぐに林道に。

 この「林道」が曲者で、舗装されていても、回りは樹海、時折、瀬戸内海の島々のように民家が点在するが、迷いやすい。

 私は、迷ったときのために、特徴のある「土地のクセ」を記憶するようにしている。

 しかし、霧が濃くなってきた・・・。

   ◇

 第16のダム<世増ダム>に到着!

   

 パッと見、重力式ダムだが、「全面通行止め」なので分からない。

 かなり大きい(青森二番目の貯水量だそうだ)。

 そのうち、ダムの形式についてはちゃんとまとめて書こうとは思っているが、今はその余裕がない^^;

 ・・・すぐに次の目的地を目指す。

 先ずは県道42号線に戻らなくちゃならない。

 が、五差路で悩んだ。

「えーい、ままよ!」

 と、いつもの独り言で、不安ながらも、その一本に進む。

 この道でいいのかなあ、と思っていると、霧の道の路面に水溜りがあった。

「おっ、この水溜り、記憶があるぞ^^」

 無理に記憶していないが、体が覚えていた。

「へっへっへ~、体は正直ですね、奥さーん!!」

 と独り言で、岩手県に。

   ◇

 岩手県に入ると、やたらと小沢一郎のポスターが目についた。

 大きな「だるまおとし」のブロックのような土嚢(?)が二段重ねられていて、その上のほうに、ポスターの小沢一郎が微笑んでいる^^;

 で、その小沢一郎のお膝元であるからして、道は至って快適^^

 クネクネの県道20号線もかっ飛ばせます^^

   ◇

 国道395号線(九戸街道)に入ってから、迷う。

 目的地のダムへの支線が分からない。

 何本かそれらしいのがあるのだが、あまりにもの悪路で、「いくらなんでもこれは違うだろ^^;」と思った。

 しかし、他に道がないので、そこに突入!

 私は、仙台の宗ちゃんのくれたバナナを食べていた。

 もらった時は、そんなのいらんのに、と思ったが、今は貴重な食料だ。

   

 こういうトコニにはまっても、助けがないだろう^^;

 その先に農場があった。

   

 つまり、この道はハズレであった^^;

 私は、バナナの皮を窓から投げ捨てた。

   ◇

 次の小道・・・。

 しばらく行くと、第17のダム<雪谷川ダム>に到着!



 私は、霧雨に打たれつつ、二本目のバナナをモシャモシャ喰いながら、しばし眺める。

 これも、重力式である。

 土手のようなアースダムやロックフィルダムよりも、見た目が、小規模のものでも格好いい。

「うおおお! 負けないぞ、小沢一郎ゥゥウ」

 と、私は、小声で呟きつつ、威勢良くバナナの皮を投げてみるテスト・・・。

   ◇

 そのバナナの皮で、ミッドナイト・蘭を追っていた西松建設の暗部殺し屋の一人が滑って転ぶとは、誰も知る由がなかった・・・。

   ◇

「ふう・・・、時刻は午前8時、順調ですな^^」

   
               一安心のミド蘭


   ◇

 県道22号線に入り、<おりつめ>の道の駅で小休憩。

   
       ・・・150円。その「固さ」がうまい!^^v

 足立ナンバーの車があったので、そのおじさんに思わず話しかけてしまう。

 魚の買い付け、とのこと。

 週に一度は東京から往復するのだそうだ。

   ◇

 国道340号線は、北上山地をぶち抜く道で、景色がワイルドだ。

 が、時折交差する瀬月内側の流れが清涼剤となっていた。

 <ミルみるハウス>のある交差点を左折、国道395号線へ。

 別に、この<ミルみるハウス>が何なのか分からないのだが、こういう面白いネーミングの施設が時折見られる^^

 国道4号線に入り、再び、青森に舞い戻り、県道45号線を北上。

 次のダムは、国道454号線沿いにあるのだが、実は、こんなメールを頂いていた。

     《Fw:ヒゲもじゃもじゃか?

      ブログみたあたりだと順調にやっているみたいだね。
      有名な、

          ♪かごめ〜かごめ〜籠の中の鳥は いついつでやる
           夜明けの晩に 鶴と亀がすべった
                   後ろの正面だぁ〜れ♪

      この歌の場所に関係する場所が福島あたり存在するはずだが、
      やっぱ鶴ヶ城あたりしかないか。
      (¬_¬)ぁゃιぃ
      ラスト帰りは、六芒聖探求はどうだ?
      幕末の城から探すしかないぞ。
      東北にもあるぞ。
      そんな話。
      今、どこにいる?
      元気ですか?                      》

 この人は、「ムー」っぽい話が好きらしく、私に戸来村に行けと行ってきていた。

 この村には、キリスト来朝の伝説があるのだ。

 私は行くつもりはなかったのだが、ダムを巡っていたら、偶然にも出くわした。

 ・・・やはり、冬季休業であった。

 イースターもクリスマスも冬期なのに・・・^^;

 でも散策した。



 ゴルゴダの丘では、キリストの弟イスキリが処刑されていて、キリストはここに来たみたいだ^^;

 ニントモカントモ、である。

                                     (2009/11/13)
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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑪<異なる恐怖・恐山篇・暗闇ドライブ篇>』]

2009-11-11 23:22:57 | みちのく西松建設ダム巡り

☆・・・むつ市に戻った私は、県道4号線を北上、霊場<恐山>を目指した。

 ここから、20キロ程なのだそうだ。

 近い!

 まさか、世にその名を轟かす<恐山>にそんなにも気軽に行くことになるとは思ってもみなかった。

   ◇

 東北の夜は早い。

 流石の私ではあるが、この東北でのアグレッシブな行動は、午後4時までと決めていた。

 午後5時には、既に、この地には夜の帳が否応なく降りる。

 暗闇の中で、<恐山>に向かうような行為だけは避けなくてはならない。

 午後4時になったら、「撤収ー!! 」が鉄則だ。

   ◇

 山に入ると、すぐに、いつもの「樹海」の中の道が始まる^^;

 私は、この旅全部を通し、絶対に見つからない「死体遺棄」に相応しいスポットを一万箇所は見つけられると思う^^;

 それほどに、あまりにも日本は広いのだ。

   ◇

 ・・・山道に不釣合いな、プードルを散歩させている老婆がいた。

 私が車を走らせながら見ていると、こちらを向いて目を「クワッ!」と開いた。

 私は、身の毛をよだ立たせた。

 そして、どうやら、行き先は<恐山>だけという、山の一本道に入ると、道の脇に、お地蔵様が、距離をおいて定期的に立っていた。

 基本的に、お地蔵様は好きな私だが、場所が場所だけに、ビビらされる対象だ。

 でも、5,6体が並んでいると、「多いな、おい!」とツッコミを入れてしまう^^;

 一人旅なので、私は「独り言」が非常に多くなってきている^^;

   ◇

 ・・・で、初めはお地蔵様ばかり目に入っていたのだが、その横に石柱もある。

     

 どうやら字が書かれている。

 通り過ぎるたびに、注意深く観察していたら、「五捨一丁」「五捨丁」「四捨九丁」などと記されている。

 <恐山>までの距離のカウントダウンなのだ。

   ◇

 ・・・到着した。

 荒涼とした土地が広が・・・ッ、と、感想も言うまもなく、異様な匂いが車内に充満してきた。

「こ、これは、遂に、西松建設の攻撃か! 毒ガス攻撃か!」

 と思いきや、霊場の硫黄の匂いであった。

 私は、いつも、排気ガスをシャットダウンするように、外気取り込みはしないでいたのだが、<異様な硫黄>臭は、どこからか車内に入ってきていた。

 私は、喉が痛くなった。

   ◇

 脇を見ると、<三途の川>があった^^;

   

 しかし、この<恐山>にも人がほとんどいない。

 迷い込んだらしい中年の観光グループが、私と入れ違いに、車で出て行っただけだった。

 駐車場も空っ欠だった。

   

 私は、チケット売り場と思しい小屋に近づいた。

 そこには、「年内は閉門」の文字があった。

 <恐山>と言ったら、なかなかの観光スポットだと思うのだが、東北の方は欲がない、と言うか、それ程にこれからの冬が厳しいのかな。

   ◇

 かくして、私は、今夜の眠る場所を三沢辺りと定め、国道338号線を南下する。

 行きとは道が違うが、なるべく、同じ道を通りたくないのだ。

 だって、違う風景を見たほうが楽しいじゃん^^

 しかし、もう暗くなっていた・・・。

   ◇

 おそらく、進行方向の左手は太平洋で、昼間ならば、いい眺めが広がっているのだろう。

 しかし、暗闇のドライブだ。

 道は適度に車が走っていて、なかなか道がクネクネしているので、他の車との兼ね合いでハイテクニックを必要とする。

 道に高低差もあるので、対向車のライトがアップに見えたりして、眩しいし、危ない。

 状況では、私が数珠繋ぎの先頭になることもあり、後続の車は、私を「遅い奴!」と思っているかも知れないが、

 前の車のテールランプをトレースすれば良い後続と違って、先頭の車は、不鮮明な視界に、道を切り開いていかなくてはならないので大変なのである。

 しかし、私の後続の車は、「督戦隊」の如く、私を監視し張り付いてくる。

「だったら、お前、抜かせよ!」

 と、私は独り言・・・。

「抜かせない以上は、お前は俺のドライビングに敬意を表すべきだ!」

 と、独り言は続く。

   ◇

 さて、下北半島の根元、三沢市の外れで、私はモバイルパソコンを起動させ、今夜のヤサ(インターネットカフェ)を探す、が、三沢市には24時間営業のインターネットカフェはなかった。

 では、青森に戻るか・・・?

 しかし、同じ場所を戻るパワーがなかった。

「ならば!」

 と、私は八戸に向かうことを決断する。

 ちょうどフルマラソンと同じくらいの距離だった。

 私は、<Kマート>で缶コーヒーを購入し、先を急ぐのだった。

「また、どうぞ~^^」

 と、バイトの娘っ子が、私の背中に向かって言うのだが、その申し出を受けるのは難しい。

   ◇

 暗闇のドライブが再開される。

 狢の礫死骸もあった。

 それを避けるのも一苦労である。

 途中、漁港で小休止する。

 この町には、イカが特産物として、看板に多く描かれていたので、明るいのはイカの水揚げか?

 私は暗闇の中で、舫いにつながれ、波間に漂う船を写真に収めておいた。

   

 何が何やら分からないだろうが、まあ、雰囲気を感じてくれ。

 途中から、眠気も酷かった。

 私は、大声を張り上げて歌う。

 サザンやアニメの歌を歌うのだが、そもそもレパートリーが少ないので、すぐに、歌う楽曲も底がつく。

 仕舞いには、

「♪カーッパ、カッパ、カッパのマークのカァッパ寿司!!」

 なんてのも歌ってしまう始末^^;

 また、坂道では、ブレーキペダルを常に意識していなくてはならず、私は右足が痛くなってきてしまった。

 まあ、一晩寝れば直るだろうけど・・・。

   ◇

 八戸に着くも、目的のインターネット・カフェ<フリークス・八戸店>が見つからない。

 たまらず私は、市川という地名の公民館の陰で立ちションした。

 私は、今回の旅ほど、立ちションを繰り返したことはない。

 それ程に、人がいないのである。

 街中にも、夜となれば、人が消える。

   ◇

 やっとこさ、目的地に辿り着き、私は、バタンキューで寝るのだった。

 硫黄でやられた喉は痛く、風邪の前兆かもしれないと、私は薬を飲んでおくのだった。

                                     (2009/11/11)

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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑩<異なる恐怖・高所篇・パトカー篇>』]

2009-11-11 06:16:07 | みちのく西松建設ダム巡り

☆下北半島・・・。

 本州最北端のダム、<川内ダム>を目指していた。

 川内川に沿った県道46号線を北上する。

 まだまだ紅葉が美しい。

   

 途中で左折し、県道253号線に入ってから、次第に、肝が縮み上がってきた。

 段々と急峻な渓谷を進むからだ。

「肝が縮みあがる」とは、オチンチンが竦むことである。

 女性には分からない人もいるだろうが、オチンチンは、長い部分と金玉と、そして、「根っこ」もある。

 その「根っこ」の部分が、恐怖でキュキュキュと萎縮するのだ。

   ・・・高さを強調する撮り方は私にはでけん^^;

 どうやら、私は、高所恐怖症であることが今更ながら分かった^^;

 その、平地から高所への移行時、その「肝が縮む」境界線も、今回、分かってきた。

 が、今回は、本州最北端という寂しさも心理的に作用し、恐怖を増加させていよう。

   ◇

 ・・・11/09

 第15のダム<川内ダム>に到着!

     ・・・「北の孤高の王者」の風格です。

 こうして写真を撮るのも怖くてたまらなかった。

 近くにある「道の駅」でも、帰路のことを考えると、恐怖でそわそわして、そそくさと退散するのだった。

   ◇

 まだ、午後の二時半で、余裕があったので、いったん、むつ市まで戻ることにした。

 で、そこが<川内ダム>との分岐点だったので、<恐山>に向かうことにした。

 だから、平地になってから、水を得た魚のように、私は、高速で飛ばした。

 陸奥の海岸線、国道338号線をギュンギュン飛ばした。

   

 多くの車を引き離した。

 しかし、バックミラーの彼方から、追いついてきた車があった。

 ツートンカラー・・・。

 パトライトこそ付いていなかったが、パトカーであった。

 私は、節操なくスピードを落とす。

「やべ・・・^^;」

 私は、いつ停められるか、ひやひやした。

 パトカーは何キロも、私の後方に張り付いていた。

 そして、いつしか消えた。

 私はホッと胸を撫で下ろし、その後も、法令速度を慣例速度程度の超過で走行するのだった・・・。

   ◇

   (おまけ)

 「海上自衛隊大湊航空隊」のゲート前に展示されていたヘリコプターと飛行機。



 この辺は、自衛隊の施設が多い。

 弾薬庫(補給所)もある。

                                      (2009/11/11)

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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑨<異なる恐怖・獣篇>』]

2009-11-10 21:47:50 | みちのく西松建設ダム巡り

☆上記の写真は<恐山>でございます^^;

 ・・・こちらに来てから、とんと<セブンイレブン>を見なくなった。

 かわって幅を利かせているのが<ローソン>であり、

 意外! <サークルK>であった。

 東京では、ほとんど見ないコンビニである。

   ◇

 ・・・11月9日(月)…晴れ

 <浅虫ダム>を後にした私は、国道4号線を東に向かった。

 青森湾側から陸奥湾へと、半島をぶっちぎるかたちだ。

 次に目指す第14のダムは、<清水目ダム>である。

 コーヒーと少年ジャンプを買うついでに、<サークルK>にて道を聞く。

 ・・・私は、てっきり、東北では少年ジャンプが発売日に手に入るとは思っていなかったので嬉しかった^^;

   ◇

 国道から支線へ、なかなか走った場所にあったが、一本道だったので、無事に<清水目ダム>に到着した。

 ただ、ここの「熊注意!」の表示は大きかった。

   

 車に乗っているときに現われてくれれば、サファリパークみたいで楽しいのだが。

   ◇

 <清水目ダム>は立派なダムで、周囲に公園もある。

 ダムってのは、れっきとした観光地に成り得るのだが、東北の人にとっては、この季節は冬の始まりでもあり、あまり行楽に出かけることはないようである。

 そもそも、例えば、ダムへの道のりで人に会うことも稀である。

 対向車もない。

 家屋はあっても、たまに家庭の畑仕事をしているおばちゃんを見かけるぐらいである。

 だから、私は、つい、いつも、誰かがいると話しかけてしまう。

 他愛ない話なのだが、東北の人の自然な優しさが感じられる。



   ◇

 で、人っ子一人いないが故に、この立派なダム公園も私一人のものである^^

 私は、ここで昼食を取ろうと思った。

 ダムを遠望しつつ、ジャンプを読みながら弁当を食うのである。

     
              遠くにダムが見えます^^

 私が公園の中心に陣取ったのには訳がある。

 どこから熊に狙われても逃げられるように、だ。

「そんなの、考え過ぎだよ^^;」と、都会に住んでいる人は思うかも知れませんが、こちらに来て、その空気を感じてくれれば、私がマジなのが分かると思う。

「なら、そんなとこで食べなきゃいいのに」と御思いの方もいよう。

 しかし、熊に襲われて逃げたら、それはそれでネタになるのである^^

   ◇

 お弁当は、<アウガ市場>の弁当屋さんで買ったものだ。

 幾つもあるおかずから五つを選び、470円だ。

 しかし、<アウガ市場>の駐車補助券は500円以上じゃないと貰えないので、私は+50円で大盛りにしてもらっていた。

   

 手前右の<イカの味噌和え>が美味しく、大盛りご飯がスルスルと胃に入っていった。

 食いながら、マンガ読みながら、ダムを眺めつつ、私は熊への警戒を怠らなかった。

 面倒くさいことだが、そもそも旅というものは、常に色んな危険を意識しなくてはならず、熊の問題が増えたからといって、それ程の苦でもない。

   ◇

 食事しながら、私は、下北半島唯一の、本州で一番北にあるダムに行くことを決めた。

 かくして、12:00、豪華な舞台であったランチの場を後にする。

   ◇

   

 清水目川流域の田畑の堰・・・、これも「ダム」の一種である^^

   ◇

   

 看板の表示によると、ここらでは土石流が発生する危険もあるらしく、やたらと強固なガードレールである。

   ◇

 下北道に乗る。

   

 今は完成していないので、無料だが、区間が短い。

 しかし、近い将来、「下北半島縦貫道路」として完成する予定のようだ。

   ◇

 陸奥湾を左手に眺めつつ、下北半島を北上していく。

 六ヶ所村の近郊には、風力発電の巨大なプロペラが回っている。

 異形の風景だが、悪くない。

   

   ◇

 横浜の<道の駅>に寄って、トイレに行く。

 ちょいと売り物を眺めていると、新鮮な野菜が格安だった。

   

 白菜も大根も、それぞれ4個・4本で、300円である^^

 私ならば、白菜はキムチにして、大根は糠味噌に漬けて、食べたいものだ^^;


   ◇

 この日の記述は、今日中に書いちゃおうと思っていたのですが、眠たいので、数時間仮眠します^^v

                                     (2009/11/10)

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[映画『3時10分、決断の時』を観た]

2009-11-10 04:34:04 | 物語の感想
☆観たかったけど、私の住んでいる近郊でやっていなかったこの作品。

 今、旅行で青森に来ているのだが、<青森松竹アムゼ>でやっていたので、レイトショーで観た。

 真っ平らな館内が、非常に懐かしい趣だ。

 お客さんは、私と中年夫婦だけだった。

 ・・・なにぶん、今、旅先な訳で、短信ですいません。

   ◇

 非常に面白かった。

 久し振りに西部劇を堪能させてもらった。

 物語は、強盗団のリーダー(ラッセル・クロウ)と、そのベン・ウェイドを護送することになった、元北軍に参加し負傷、今は家族と冴えない牧場での生活を送っている男ダン・エヴァンス(クリスチャン・ベール)の、お互いの生き様を認めるに至る物語。

 西部劇としての定番事情(悪漢、駅馬車、保安官、インディアン、牛、川の水、早撃ちなど)を無理なく放り込み、

 そして、ダンの、息子との絆や、ベンの生い立ちからくるダンへの愛着、また、派手だが、かろうじて充分にリアルな、クライマックスの「町の住人全員が敵」状況と、現代的に見せてくれる。

   ◇

 ラッセル・クロウの魅力を久し振りに見たような気がする。

 何かことを起こす時に、猫をあやす時のような舌打ちを繰り返したり、

 人をあやす、…じゃなかった、人を殺める時の目つきがいい。

 この人、微妙に駄々っ子のような可愛らしさを瞳に宿していて、だから、女は惹かれるのだろう。

 また、女に限らず、とにかく、人を惹きつける会話の妙もいい。

   ◇

 クリスチャン・ベールも、本来は、このような、カッコいいのか悪いのか微妙な役割を演じる俳優だったと思う。

 最初は冴えないのに、次第に男らしく輝いていくのがいい。

 金を得たい、と言う最初の動機と、息子に尊敬されたいと言う、ある意味の不純な動機、・・・それらが最終的には「正義感・責任感」に収斂されていくのもいい。

 男は、ベンの様な自由さに憧れよう。

 でも、ダンのような無骨な正義感に生きるも悪くないなと思わせる魅力が、この作品にはあった。

   ◇

 旅先なので、私の心象が、この作品世界に深く没入できたのも幸いであった。

                                     (2009/11/10)
コメント (3)
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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)④<グルグル>』]

2009-11-10 04:00:50 | みちのく西松建設ダム巡り
☆書くのが遅れていた一日目(11/07)の出来事の続きを、ちょっとづつ書き進めます^^;

 [『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)③<来導選誌ダケダム>』]

 の、続きですね^^

   ◇

 初産の苦しみで、難産の末、最初のダムを鑑賞できた私は、次のダムにチャレンジするのだった。

 いったん、二本松に戻り、分かりやすい道順で行くのが「最短」の道だと思った。

 そうすると、第二のダムは、地図上で、逆「L」の字型の行程で行ける。

 だったら、斜めに行けば楽じゃん、と思う読者も言うだろうが、その斜めには「霧の山」があるのだ^^;

 だが、迷った。

 私はたいがい、方向感覚に優れた人間だと思っているのだが、基準となる東西南北がわからず、また、ここの道の特徴として、まっすぐ行っているつもりでも、微妙に曲がっていて、長距離走っているものだから、その曲線が感じられず、最初目指した方向から90度も方向が違っていたということが、この後の体験においてもざらである。

 二本松インターを降りたところにある、イトーヨーカドウの系列みたいなスーパー<ヨーク・ベニマル>の前など、三回は通った。

 また、二本松城(霞ヶ城)の前も二回は通った。

 今、何やら、場内で菊人形展が行われているらしい。

 有名なイベントらしいので、いっちょ覗いてみるかと、車を城の駐車場に滑り込ませる。

 時刻は午前八時半であった。

 駐車場整理のおじさんが、丁寧に挨拶してきた。

「まだ、開場してないけど、8:50に開くので、門から会場前までを眺めてお持ち下さいな^^」

「はい^^」と私も返す。

   

 しかし、会場前まで行って、その入場料の額1000円を見たら、疑問がもたげてきた。

 東京からここまで、…は、おろか、青森までも、1000円で行けるってのに、ここに1000円を払うのがどうしようもなく気になった。

 そもそも、俺は菊人形なんて好きなのか?

 ・・・結論。

 否、キューピー人形は好きだが、菊人形は好きではない。

 かくして、会場前まで行き、観覧をやめるのだった。

 そもそも、俺は「ダム・ファッカー」なのだから、こんなトコで時間を潰している暇はない。

   

 駐車場を出るとき、さすがにさっきの駐車場整理員の方と目を合わせられなかったが・・・^^;

   ◇

 ただ、この城の触りを見て、この城が、白虎隊と比される戊辰戦争での<二本松少年隊>の悲劇の舞台であったことを知った。

 なので、やはり迷っているときに何度か前を通った<大隣寺>は見学した。

   

 ただ、私は、実際のところ、歴史に疎い人間でして、これまで、全く<二本松少年隊>について知らなかったことが申し訳ないような気がしました・・・。

   ◇

 で、どうにかこうにか、<山ノ入ダム>に到着した。

 朝もはようから、車でいちゃついているカップルがいて、私がスルスルと駐車場に入ると、女が照れくさそうな表情をしていた。

 ここは、溜め池っぽい、なだらかなイメージのダムであった。



 だが、シンプルな重力式のダムでなく、<ゾーン型アースフィルダム>と言う工法が取られている。

 ・・・「ダム内部を数個のゾーンに区分けし、それぞれ水の通りやすさの度合いによって異なる材料を配置したもの」だそうで、

 ただ、<アース>の意味するところは、「均一に台形状に盛り土を行って堰堤を形成する」だそうだ。

 また、ここは、ちょいと離れた油井川から導水路で水を引いているのだそうだ。

 ・・・「導水路」で思い出すのは、山田正紀の本格ミステリ『螺旋(スパイラル)』での、途方もないトリックで使われていたのを思い出す。

 でも、山田正紀は、同じトリックを、『女囮捜査官』シリーズの一つの中でも使用していた^^;

 ここは、佐野・野地、二つの建設会社のJVだそうだ。

 「JV」とは、<ジョイント・ベンチャー>の略で、「共同事業、合弁事業、共同請負、合弁会社、合弁企業、共同企業体」のことでちゅ、…とキューピーちゃんたちが言っております。

     

   ◇

 第2のダムは県道354号線から入ったトコにあったのだが、そこに、気になる神社<塩澤神社>があった。

 私は、そこに分け入っていくのであった。

     

                                     (八戸にて 2009/11/10)
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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑧<浅虫>』]

2009-11-09 10:08:06 | みちのく西松建設ダム巡り

☆やあ^^

今、わたすは、浅虫温泉にある<浅虫ダム>のある<ほたる湖>の湖畔の<あずまや>でパソコンを打ってます。

 気温は10℃くらいで、ちょい肌寒い。

 と、思いきや、日が差してきましたよ。

 時刻は、08:57・・・。

 ・・・と、思いきや、また寒くなってきた^^;

     

   ◇

 インターネットカフェは、午前六時に出た。

 ダム探索の前に、青森湾を見ようと港へ。

 私は、昨夜、食い物屋を求めて、観光通りをさまよったのだが、夜十時では開いている店が<かっぱ寿司>しかなく、漁港でそれを食べると言う悲しい結果になったのだが、港近くを車で走っていると、夜中でもやっていそうな店がたくさんあった。

 港に着き、車から降りると、私は潮風を吸い込みつつ、伸びをした。

   

 と、お次は腹が減ってくる。

 市場を探した。

 町の清掃をしているシルバーに問うと、アウガ新鮮市場を教えてくれた。

「よっしゃー!」と喜び勇んで、私は向かった。

 ここには私の求めていた市場の風景があった。

   

 海産物が豊富にあるのだが、新鮮なので全く匂いがなかった。

 一つ特筆しておくと、石鯛が見ていて飽きなかった。

 シマウマみたいなんだもん^^

 でも、小心者の私は、買いもしないので写真に納められなかった^^;

 青丸食堂で、三色丼を食べる。

 イクラをマグロ中落ちに替えてもらっての、ホタテ・ウニとのコンボである。

   ・・・1700円なり。

 あまりにも新鮮なので、海産物独特の癖がなくて、思ったよりも満足度が少なかった。

 かえって、味噌汁に、カニの味が出ていて、それに感動してしまった^^;

   ◇

 国道4号線を北上し、浅虫ダムへ!

 私は、コスモ石油のカードを持っているので、コスモのガソリンスタンドで給油しているのだが、町中で122円/リッターで入れたら、4号線沿いのコスモで118円が表示されていたので、私はちょい不機嫌プンプン…。

   ◇

 高校のとき、埼玉は長瀞に遠足に行ったことがあったが、あの頃、「出身地はナガトロってのは間抜けなので、ここで育ちたくない」などと誹謗中傷発言をしたものだが、「浅虫」と言うのも、なかなか嫌だ^^;

 二週間前の「笑点」は、青森の公開録画だったのだが、好楽かなんかが「浅虫い(あさましい)」とか言って笑いを取っていた。

 そもそも、虫は虚弱だが、更に、その上に「浅」が付いているので、超虚弱なイメージだ。

   ◇

 でも、ちょいといい風景が眼前に広がった。

   
              浅虫の<湯の島>

 島には鳥居が見えます。

 また、海には、タグボートが作業船を引いている場景があります。

 小学生の頃、

   「アリがチョウを引いている まるでヨットのようだ」

 と言う詩を習ったものですが、それを彷彿とさせます。

 子供の頃の私は、その詩をこう変えたものです。

   「アリがチョウを引いている ありがちょう」^^

   ◇

 さて、浅虫温泉町からダムに向かう。

 どうやら、ダム付随の湖は<ほたる湖>と言うようで、そこまでの距離表示があるので、分かりやすく行けた。

 とちゅう、こんな、壁面が味わい深い木造建築がありましたよ^^

   

 後光が差していますし、自民党の看板が泣かせます。

   ◇

 さて、第13番目のダム<浅虫ダム>です。



 温泉のダムかと期待していたのですが、湯気が出ていないので、タダの水のようです^^;

 湖の周回を車で走ったのですが、御老人の散歩コースになっているようです。

 紅葉の季節は終わったようですが、まだまだ山はカラフルです。

 以下は、立ちションした時に、横にあった木です。

   

 一本の木なのに、その葉は、赤、青、黄・・・、と彩り豊かです。

   ◇

 では、ここで、ミド蘭の文章教室です。

 以下は、浅虫の雰囲気を伝えようとして撮った写真なのですが、何も面白くない失敗写真です。

   

 でも、私が一言付け加えると、とたんに、その写真は面白くなります。

 こんな風に・・・。

  「これは、浅虫の町を撮った写真です。写真手前の建売住宅が邪魔ですね」

 こう書くと、本来の文章の目的よりも、手前の「建売住宅」にみんなの下世話な興味が向いて、写真が面白くなるのです^^v

                                      (2009/11/09)

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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑦<宮城から青森へ>』]

2009-11-09 05:53:09 | みちのく西松建設ダム巡り
☆一昨日(11/07)の記述は置いておいて、昨日(11/08)のことを、サクッと書いちゃいますね^^

 ちなみに、上の写真は、昨夜のヤサです^^;

 ここ、ソフトクリームが食べ放題で良かったです^^v

 ・・・で、また食べようと思ったら、ソフトマシーンは、メンテナンスでしたorz

   ◇

 宮城の別荘地・・・、厚志家の夫婦の家で、昨夜からの二日目の美味しいカレーを食し、遠刈田温泉を後にした私は、第10のダム<村田ダム>を目指した。

 先ずは、セブンイレブンで飲み物を買っておく。

 キャンペーン中の、ジュース類についている「ガンダム」アクセサリーは<グフ>を選んだ^^

 のどかな緩やかな起伏の田園を車を進めていく。

 牧場が点在し、牛が草を食んでいる。

 やはり、途中で、やや道に迷いつつ、<村田ダム>に到着!

   

 よく見ると、堰の斜面に「村田」と書いてあります^^

 近づく。



 ここの、ゾーンに分けてある工法は、第二のダム<山ノ入ダム>と同じ作りだ。

 観光客がチラホラと来るのだが、老若男女を問わず、みんなカップルなので、私は何か居心地が悪かった^^;

 ところで、「カップル」と「アベック」の違いってどこなんだろう?

 やってないのとやってるのの違いか?

 ならば、村田ダムに来ていたお二人さんは、全員、アベックだ!

   ◇

 村田ダムの近くに、こんなお地蔵様が居られましたよ^^

   
    <六面地蔵>

 カンボジアでは、東西南北を見渡す四面の観世音菩薩の仏顔像が有名だが、この村田のお地蔵様は、更に二面多く、きめ細かい俗世への注意を怠りないのだ!

   ◇

 第11のダム<釜房ダム>を目指す。

 私が今回の旅で思ったのが、表示のない分かれ道を進むとき、必ず、目的の場所と違う方向を選んでしまうということだ。

 で、迷う。

 今回も、かなり難儀して、釜房湖に注ぐ上流の太郎川の渓流釣り堀場まで行ってしまい、最終的には、林道の行き止まり^^;

 引き返し、釣堀場のおじさんにダムの場所を聞く。

 すると、「周囲を走りたいのか? 中橋を渡りたいのか?」と聞いてくる。

 私も慣れたもので、「中橋」なんてものの存在を初めて聞いたのに、そちらの方が面白そうなので、

「その中橋に行きたいのです^^」

 などと、答える。

 すると、おじさんは懇切丁寧に教えてくれるのだ。

 途中、僻地に、朽ち果てたこんなのがあった。

   

 元は、ストリップ場かなんかだったら、面白いのにな。

   ◇

 釜房ダムに到着!

 

 この写真を撮るとき、斜面に降りたら、ダムの職員に「危ない!」と怒られました^^;

 しかし、ここは、総合的に判断して、これまででナンバー1の威容だった。

 で、思い出したのだが、私は、以前の宮城旅行で、このダムに来ていた^^;

 その頃は、今のような目的で、このダムを再訪するとは思っても見なかった。

 <中橋>も、こわごわと通過しましたよ^^

 ここには、付属の資料館があり、その屋上の風景は雄大だ。

   


 屋上の望遠鏡から周囲を覗くと、かなたの倒産ホテルの一室のカーテンが揺れていて、怖いですよ。

 おっと、それから、後で写真を載せるが、国土交通省管轄のダムでは、「ダムカード」と言うのを配っているそうだ。

 これが、ちょいと、古くは「ライダーカード」、最近では「ポケモンカード」のようでカッコいいのだ。

 貰えるダムではゲットし、コレクションしてみようと思う。

   ◇

 ここで、ネット上の友人・若鷲さんに会いに行く。

 言わずと知れた、私の最愛のキュピルちゃんの御尊父だ。

     

 ウム…、そろそろ、私とキュピルちゃんの式の日取りを決めてもいい頃だろう。

 若鷲さんは、私が訪れると、その不意の来訪に、「来るべきときが来たか!」って感じで、慌てていた。

 やや、若鷲さんは太ったような気がした。

 恰幅が出てきたという感じか?

 今回は、挨拶がてらで、北からの帰りにまた寄ることを約束し、去る。

   ◇

 続いて、第12のダム<惣の関ダム>へ。

 やはり、迷いつつ、到着!

   

 私、このダムの写真をうまく大きく撮っているが、その規模は、<釜房ダム>の50/1ぐらいである。

 この写真を撮るとき、土の地面に踏み込んだのが、溶けてはいたが、朝には霜柱が立っていた感触が、足の裏に感じられた。

 こっち、朝は寒いのだろう。



 説明板には、音声ガイドのボタンがあり、押したら、大音響でダムの説明が流れ、私は、釣り人の迷惑そうな視線を感じて気まずかった^^;

   ◇

 山間の地方道40号線を北上する。

 前を、馬草(かな?)を載せたトラックがずっと走っていて、マグサを撒き散らしていた。

   

   ◇

 40号線は、地方道9号線にぶつかり、私は左折、マグサ車は右折、さよならだ。

   ♪あなたは右に~ 私は左に~ 振り向いたらダメよ~

 私は、アン・ルイスを口ずさみながら、大和インターから東北道へ、一路、青森を目指す。

 ところで、『ロボコップ』のヒロインの名前も、アン・ルイスだったよね^^;

   ◇

 東北道を飛ばしていると、「江釣子(えずりこ)」と地名があった。

 気に入った!

 俺とキュピルちゃんの子は、「江釣子」と名付けよう。

   ◇

 東北道を飛ばす。

   

   ◇

 遠くに山が見えた。

 その山に、更に巨大な雲が覆いかぶさっていた。

 その雲は、妙に輪郭がくっきりしていた。

 ・・・雲じゃなくて、山だった。

「うおっ! で、でかい!!」

 岩手山だった。

 凄いスケールである。

 写真がなくてすまないが、私は、運転しながら、ちょくちょく見惚れた。

 横から見ると、半分がギザギザで、「ガンダム」に出てくる小惑星<アクシズ>のようだが、こちらはリアルなので、その巨大さに仰天した。

   ◇

 道が青森に近づくにつれて、山の中の高架の高速道路となり、私は、昨日の山の中の弾劾を走行していたときみたいに、やや肝を冷やしながら走った。

 岩手ぐらいまでは、140キロで飛ばしていたが、ここでは120キロまでに留めた。

 午後四時が過ぎ、次第に暗くなってきて、私は寂しくなってきた。

 ・・・なんで、津軽PAで休憩した。

 ここで、ご当地キューピーを購入。

 <青森りんごQP>、<ホタテQP>・・・、可愛いです。

 食堂で<津軽ソバ>の「てん玉」トッピングを食う。

    550円なり・・・。

 薄口の味付けだが、体も心も温まり、青森へ車を進めるのだった・・・。

                                     (2009/11/09)
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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)③<来導選誌ダケダム>』]

2009-11-08 10:36:30 | みちのく西松建設ダム巡り
☆私は、<岳ダム>を求め、二本松周辺をさまよっていた。

 時折、霧の中に柿の木が出現した。

 実が大きい、…が、後に登場する<黄身ちゃん>の話だと、こちらの柿は渋いのだそうだ。

 不法投棄禁止の看板や、猟銃禁止の看板がある^^;

 やっと大きな道に出る。

 「どん百姓の店」と言う自虐的な屋号の店や、「カブト虫のおうち」と言う、可愛いのだが、リアルに想像すると不気味な名の店がある。

 どうやら賑やかな道に出てきたな^^ と思いきや、すぐに舗装されたクネクネ山道に入った。

 遅ればせの説明だが、私の車にはナビなどはなく、地図を見ると、いわゆる「箱物行政」の<スカイピアあだたら>のある山に登っているらしい。

 まあ、ここは<岳ダム>に近いから進む。

 ちなみに、遅ればせの説明だが、<岳ダム>は「だけダム」と読む。

   ◇

 ・・・で、朝からいささか苦労しながらも、第一のダムに到着^^v

   (注:タイトルの写真は、このダムから下流を眺めたトコ)



 初っ端のダムに相応しい趣きである^^

 昭和46年着工~昭和55年竣工だそうだ。

 私は、「竣工」の意味が、建造完成の意味だとはじめて知った^^;

 洪水調節や灌漑の目的のために作られたが、こうして、眺めてみれば、秋の紅葉の季節の中で、実に美しい佇まいである。

 湖の中には小さな島も見える。

 あれは、増水時には沈んでしまうのだろうか?

 阿武隈川系の原瀬川を堰き止めている。

 基礎地盤は、花崗閃緑岩だそうだが、その意味するところは分からない^^;

 この後、この日は、別に八つのダムを見るのだが、スペック表示のあるダムは、残念ながら少ない・・・。

   ◇

 次のダムを目指し、459号線を二本松に引き返す。

 緩やかだが、クネクネの国道を時速70㌔で走る。

 後ろから、軽トラの女に煽られた。

 これ以上、スピード出せるかってんだ!

 この野郎、・・・じゃないや「女郎(めろう)」ッッ!! 惚れるゾッ!!

   ◇

 やばいなあ・・・。

 話が全く進まない^^;

                                      (村田ダムにて記す 2009/11/08)
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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)②<霧の二本松>』]

2009-11-08 06:25:22 | みちのく西松建設ダム巡り

☆上記の写真、霧がそれ程ではなく見えましょうが、高速道路で走っていて、この状態ってのは、きついものです^^;

   ◇

 ・・・さて、安達太良PAにて、11/07、午前7:00に起床、と同時に出発!

 短時間ではあったが、母親から、「車中泊でも、これなら大丈夫よ^^」と<羽毛布団>を持たされていたので、安眠した^^v

 次の出口で降りて、福島のダム巡りを開始しようと思った。

 そして、夜には、ETC割引が利く間(土日)に青森入りしよう。

 二本松インターチェンジで福島入り。

     

   ◇

 めまぐるしい展開で、記述が追いつかないので、足早に記しますよ^^;

   ◇

 道に迷った・・・。

 霧の立ち込める中、いきなりの農村だ。

 まばらな家屋の中心には、物見櫓が立ち、そこには鐘がある。

 なんとなく、『バイオハザード4』、『サイレン』や『サイレントヒル』、『彼岸島』『かまいたちの夜』みたいな雰囲気だ。

 その鐘がいきなり鳴り響き、村人たちが鎌や鍬もって追いかけてきたらどないしよ^^;

 でも、人っこ一人いない。

 霧の中、あてずっぽうに、第一のダム<岳ダム>を目指し、車をスルーッと走らせる。

 霧が、たゆたう。

 よく太ったアメリカン・ショートヘアーに首輪をつけて散歩させているおばちゃんがいた。

 道を聞くと、

「ここは一の沢って言うんだけど・・・」と、<岳ダム>こそ知らなかったけど、道を詳しく教えてくれた。

 で、山の中に進む。

     

 人は相変わらずいないが、道は舗装されていて快適^^v

   ◇

 ・・・と、思いきや、道はすぐに砂利道の林道へ。

 山奥に、重機が置かれていました。

   
    トランスフォーマーでしょうか・・・?

 更に進むと、霧の中、再び人家がまばらに現われまして、安心するのですが、すぐに道は林道に。

   

「ダム探索をはじめて、いきなりこれかよ^^; 厳しいね、東北!」

 私は思いつつ、ボコボコのぬかるみ林道を進む。

 しかし、その500メートル突き進んだところで、道は行き止まり!

 そこには、なんとも意味不明なものがあった。

   

 緑濃き森の中に、モノレールの線路みたいなものが渡してあるのだ。

 しかし、誰もいないので、私は答えのないまま、林道を戻る。

 思えば、私の車の後部には、羽毛布団が盛り上がっている。

 こんな僻地に、他県ナンバーの車。

 後ろには、何か遺棄するものを包んでいるかのような布団・・・。

 こんな怪しい男はいないだろうな・・・、と苦笑しつつもダムを目指す。

 しかし、この土地はもっと怪しいぞ!

   

 ・・・起きてから、まだ一時間と過ぎていない・・・。

                                     (2009/11/08)

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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)①<東北道>』]

2009-11-07 04:35:07 | みちのく西松建設ダム巡り
☆昨日の午後十時半に東京はあきる野市の自宅を出て、今(02:30)、東北道の安達太良パーキングエリアです。

   

 ちょいとモバイル・パソコンの扱いに慣れなくて、更新するのもヒーヒーです。

   ◇

 先ずは、国道16号線を川越方面に向かいました。

 途中、智光公園てのがありまして、私はそれを「ちこう」と読んでみまして、「恥垢」かよ、ウププ^^ などと思ったりしました。

 で、国道17号線に入ります。

 ここをドライブした人ならば、分かってもらえると思いますが、16号から17号に右折するときは、遠回りの「ニャンと空中一回転」みたいな立体交差を通ります^^

 で、すぐに、県道2号線に入り、まっすぐ行くと、東北道岩槻インターに至ります。

 ここから東北道に入ると、週末の高速ETCの1000円均一区域から、やや外れるのだが、便利なのである。

   ◇

 まだ、ETC割引についてよく分からないので、まだ金曜の11時半だったので、零時までコンビニで待つことにした。

 セブン・イレブンでは、今、700円以上買うと、ガンダムくじが引けるのだが、コーヒーやもろもろを購入した私だが、ガンダムくじは外れだった。

   ◇

 さて、土曜になったので、岩槻インターから入る。

 しかし、このインター脇のラブホテルの多さたるや、何たることか!

 けしからん!!

 ちなみに、郡山も多かった。

 ネオンが輝いて、おらぁ、ラスベガスと思っただ!

   ◇

 暗い東北道を進む。

 やっぱトラックなどは遅いので、私は追い越し車線でバリバリ進むのだが、バックミラーにライトが地を這うような車体が映ると、車知識に疎い私でも、「こいつは早い!」と分かり、道を譲る。

 すると、すぐに重低音を轟かせて、抜かしていくのだ。

   ◇

 私は、埼玉のFM<NACK5>を聴いて走っていたのだが、栃木の矢板辺りで電波が届かなくなった。

 せっかく、私の大好きな「いもっち」こと妹尾友里江のDJが始まっていたのに~!!

 この子、岡山出身で、岡山弁丸出しの、とってもキュートな声なんだ^^

   ◇

 西那須野塩原辺りで、温度表示があった。

 「7℃」であった。

 しかし、那須高原では、「5℃」であった。

 で、須賀川(だったかな?)では、「4℃」であった。

「東北はもう冬です」なんて表示もあった。

 冬将軍が待ち構えていた・・・。

   ◇

 矢吹と言う場所辺りから、霧が出始めて、追い越し車線を走るときには、最新の注意が必要だ。

 おかげで、眠かったのに目が冴えてきてしまった。

   ◇

 で、いったん、ブログを更新しようと、このパーキングに入ったのだ。

 いや、もちろん、少し寝るけどね。

 ここら辺までは来ておきたかった。

     

 この「福島観光地図」の真ん中に十字がある。

 これは、東北道と磐越道が交差しているのだ。

 この交差を越しておかないと、明日、渋滞に巻き込まれるとの妹のアドバイスに従ったのだ。

   ◇

 今回は、最終日に、仙台に住む<ドレミちゃん>を東京に乗せて行くことになっている。

 ドレミちゃんは、私が東北ダム巡りをすると聞いて、心配している。

     (注:「〓」は、携帯絵文字で変換できないのです^^;)

 《ありがとう〓
  15日 待ってま〜す〓よろしくお願いしま〜す。
  私、今年の春に岩手県花巻に旅行に行って、早池峰ダムっていうも見てきたんだけど、
  凄い雪で湖面も凍ってて びっくりしたから、ふと、気になってしまって〜〓
  これはその時の写真なんですが〜〓(3月中旬でした。)
  仙台は東北で一番、暖かいから、春って感じの時期だったから、余計に驚きでした〜〓
  〓気をつけてくださいね☆
  それでは、また(^-^)/                                》

   
       <早池峰ダム>

 《今、テレビつけたら、今日の青森は‐2℃だったよ〓明日は+2℃だけど。
  仙台も今朝‐2℃、明日も‐2℃だよ〓
  まだ11月だから、昼間は10℃以上まで上がる日が ほとんどだけど、かなり、寒いよ〜〓
  あと、東北道の出発点から、終点の青森までは600キロ以上あるはずだから、
  もし疲れて、仙台あたりで休みたい時には〓に来てね〓
  キッチン含めて3部屋の2DKだけど、寝るところと布団はありま〜す〓
  では、気をつけて頑張ってくださいm(_ _)m 》

 ドレミちゃんの言いたいことは、

     東北なめんな! コラアッ!!

 ですな^^;

 ・・・私、ちょいとビビってきています^^;

 車が<VIVIO>だけに^^;

      
            <現在の走行距離:276.0キロ>

                                      (2009/11/07)
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[・・・いよいよ! 『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)』予告編(後篇・下)]

2009-11-06 22:06:08 | みちのく西松建設ダム巡り
☆・・・カンボジア・・・。

 《・・・緑深き中を、赤土の道を進む。

    空は、雲が多重で、合間に青空が垣間見える。

    雨季だったが、天気は良かった。

    しかし、道は時折、両脇から溢れる水で遮られた。

    カンボジアの大地は起伏が少ない、真っ平らなのだ。

    雨季は水が溢れる。

    ・・・歴代のカンボジア王は、治水管理に知恵を絞ってきた。

    ポル・ポト時代は、無意味な公共事業でメチャクチャな灌漑工事を行い、各地で洪水被害を出した・・・。》

 かつてのカンボジアでは、王の絶対条件として「治水」があった。

 カンボジアの各地には、とてつもなく大きい貯水池が多数ある。

 西バライと言う貯水池の中心には小さな島があり、その中心に井戸がある。

 その井戸の情報から、歴代の王は、その年の治水管理をしたと言う・・・。

 写真は、そんなカンボジアはアンコール朝の歴代王が沐浴したという聖池スラ・スランである。

 貯水池としても使われていたと思う。

 写真の「三人娘」の一番左の娘・・・、その素朴な可愛さが私の好みでした^^

 東北にも、そんな素朴な美少女がいることをキボンヌ!

   ◇

 連載している「岡山紀行」・・・、その旅の最中にも、幾つかの貯水池を見た。

   
        瀬戸大橋線・木見駅近くの溜め池

 この「溜め池」の堰と、その下に広がる土地の高低差を見ると、おそらく江戸期に作られたのだろうが、大土木事業であったことが窺える。

   

 今、調べたら、この溜め池は「森池」と言うそうだ。

 以下の人物によって造られたそうだ。

 《■石川善右衛門(いしかわ・ぜんえもん)…1607-1669 岡山藩士、郡奉行・普請奉行
 名は成一。福林池・森池をはじめ、児島郡内に300余の池を築造改修するなど灌漑民利の便を計った。文化3年(1806)に、由加山境内に頌徳碑が建てられた。また明治43年には、従四位を追贈されている。<愛知県の人>
 ※『おかやま人物風土記「グラフおかやま」再読』(岡山県広報協会)参照》

 「治水」の陰に偉人あり。

   ◇

 今回の、旅の車は、なんと! 軽である。

   

 これで極寒の東北を巡るのだ。

 無謀である。

 が、それが楽しいのである^^

   ◇

 「ほほぉ、ミッドナイト・蘭は、VIVIOで旅に出るのだな・・・」

 西松建設虎ノ門本社の会長室に、低いが、可愛らしい声が響いた。

 ・・・西松建設は、ダム・トンネル等の大型土木を得意とするゼネコンである。

 西松の社長<うさちゃん>は、「チビうさ」の頃から、エジプトのピラミッドこそが世界最大最高究極のの大土木事業と目指していた。

 そして、エジプトには、大河ナイルをせき止める<アスワン・(ハイ)ダム>もあった・・・。

     
    西松建設会長・西松屋兎左衛門(このギャグは全国区なのかな?)

 業界大手になっても、ピラミッドへの憧憬はなくならなかった。

 故に、西松建設の暗部特殊部隊9人に「エジプト9栄神」の名を冠した。

     Ⅰ オシリス神(OSIRIS)
     Ⅱ ホルス神(HORUS)
     Ⅲ ゲブ神(GEB)
     Ⅳ バステト女神(BAST)
     Ⅴ セト神(SETHAN)
     Ⅵ クヌム神(KHNUM)
     Ⅶ トト神(THOTH)
     Ⅷ アヌビス神(ANUBIS)
     Ⅸ アトゥム神(ATUM)

 西松屋兎左衛門は、東北各地に散らばる「エジプト9栄神」に会長が発令した。

「彼奴はVIVIOに乗っている、エリミネートせよ!!!」

 すると、室内に、各地からの「御意!」「御意!」「御意!」・・・、の返事が響くのだった。

 危うし! ミッドナイト・蘭ッッ!!

   ◇

 『さあ、行くか!』・・・。

     

 (東北の情報提供はこちらへ)
     midnight-run@tbc.t-com.ne.jp
              てゆーか、誰か、泊めて!

          

   ◇

 ・・・こうして、探求の旅が始まった・・・。

                                     (2009/11/06)
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