
東京地下鉄銀座線 渋谷駅の移設工事:工事進捗率30% 2015年7月14日
現在の東急百貨店東横店の西館の地上3階に設置してある東京地下鉄銀座線の渋谷駅の移設工事「銀座線渋谷駅改良工事」です。現在の位置から表参道駅方向へ約130メートル移動した東口広場や明治通りの上部に新しい「銀座線渋谷駅」を新設するという総工費約290億円の大規模な工事です。
現在の渋谷駅は線路の両側にホームがある相対式と呼ばれるものですが、移設後はホームの両側に線路がある島式に変更されます。ホームの幅は現在の7メートルから12メートルに拡幅されます。新しい渋谷駅は明治通り直下に設置されている東京地下鉄副都心線の渋谷駅の真上に位置するものであり、垂直方向の吹き抜け空間「アーバンコア」を介することによって、銀座線と副都心線の乗り換え時間が短縮されます。
また現在、東口広場及び明治通りに7基ある銀座線の橋脚が3基となります。

将来の銀座線渋谷駅ホームのイメージ(資料:東京メトロ)です。

新・銀座線ホーム平面図(イメージ)と断面図(イメージ)です。
ニュースリリース:ケンプラッツの特集 2013年7月3日
銀座線渋谷駅を130m動かす 東京メトロ銀座線渋谷駅の移設事業(前編)
プレスリリース:東京メトロ発行のニュースレター 2014年7月17日
「銀座線渋谷駅改良工事」編

明治通りの「宮益坂下交差点」前から撮影した地下鉄銀座線の新渋谷駅ホームの建設工事現場の全景です。現行線が走る桁を架設するための「構台」の設置工事が行われています。

現行線の北側(宮益坂下交差点側)の「構台」部分を見上げて撮影しました。工事用のクレーンが展開していますね。

「構台」の鉄骨群は、明治通りの真上にも建設されていました。

現行線北側の構台は「渋谷ヒカリエ」の敷地北側の敷地内まで伸びることになります。

老朽化が進んできている現行線の鉄道高架橋には真新しい鉄骨が打ち込まれていて、「仮受け」の状態にする工事が行われています。

渋谷ヒカリエの敷地内から撮影しました。車の交通量や人通りが非常に多い中で工事が行われています。

現行線の南側(渋谷警察署側)で工事中の「構台」前にやってきました。こちらも工事が進んできています。

場所を一気に移動して、渋谷駅東口前にやってきました。都営バスが数分おきで発着する中で工事が行われています。現行線の南側の構台部分です。

現行線の鉄道高架橋ですが、既に一部が「仮橋台」で支えられている状態になっていました。

北西側から撮影してみました。

現行線の線路を新しい橋桁の線路に移行した後は、この古い高架橋は撤去されることになります。

ふと工事現場内を眺めてみると、新ホームや駅舎を支えるための真新しい橋台が出現しているのが見えました。
