★ベルの徒然なるままに★

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映画『101回目のプロポーズ』

2013年11月13日 | 映画鑑賞記
先日見た映画の感想です(*^^*)

『101回目のプロポーズ』。
もちろん、タイトルは知っています!!

昔、大ブームになった月9のドラマですよね。

がしかし。

私・・・このドラマ見てないのですよね~。

多分、ブームになってた当時もオンタイムでは知らなくて、後から、色々と話題になってて知った・・・という感じで。

なので、未だに、ドラマ版はどんなお話なのかも知らなくて、チャゲ&アスカの「SAY YES」と、武田鉄矢さんがトラックの前に飛び出して「僕は死にましぇ~ん」と叫ぶ・・・というのだけは知っています。

で!

まさに、私が唯一知ってるポイントが散りばめられた映画の予告編を見て、とても気になっちゃいまして鑑賞。



22年の歳月経てのリメイク『101回目のプロポーズ』。

上海を舞台にした日中合作作品なのですね。

因みに、中国語では『101次求婚』というそう。なるほど~。


■映画『101回目のプロポーズ』予告編



楽団でチェリストをしているヒロインのイエと、あまり資金繰りにも恵まれていない内装業を営むホアン。

年齢も美貌も、そして財力も・・・あまりに違い過ぎる二人が、あるきっかけで知り合い、親しくなっていくわけですが。

ホアンは、何もかもが冴えないイマイチな中年な為、99回もお見合いに失敗してて、それを、「自分には、お金がないから・・・」と言い訳してすべてを諦めている様子。

一方、イエは、才能ある若きチェリストな訳ですが、3年前、結婚式当日に婚約者が事故に遭い、未だ行方不明・・・という心の傷を背負って生きている様子。

物語前半は、そんな2人の、付かず離れずな交流が描かれていますが。本当に、イエとホアン、何もかもが違い過ぎるのですよね(>_<)

映画冒頭、スクリーンの左右で、二人の生活を対比して映しているシーンが続きますが、その演出もよく出来てて、興味深いです。

ちょっとしたトラブルから知り合いになるのですが、本当に、そういうきっかけでもないと、一生、交わることが無かったかもしれない・・・そんな2人のご縁。

でもね。

婚約者を失って寂しいイエ、貧しいから結婚できないと卑屈になってるホアン。

色々と違い過ぎる2人ですが、実は、心の底で求めている物は同じなのではないかなぁ~というように見えました。だからこそ、ずっと、付かず離れずな間柄だったのではないかなぁと。

時に、ちぐはぐで笑えたり、また時に、真面目にジーンと来たりする二人のやり取りは、面白かったです。

それに、ホアンが凄く良い人で!

彼は、確かに、経済的な面では恵まれていないかもしれませんが・・・とても心を籠めて仕事をし、なにより、職場の部下たちから凄く慕われている。それこそが、彼の人間性を表していると思います。

本当に、「バカ」が付くほどお人好しなんだけど、そこが憎めなくて、応援したくなるキャラなのです。

自分に何の得にならないと分かってても、人のために動いてしまうっていうところに、ヒロインも惹かれて行ったのではないかなぁ。

ヒロインに対しても、なんというのかなぁ・・・見返りを求めない愛情を注いでいる~~という感じで。

だから、確かに、冴えないオジサンではあるけれど、ホアンはとても良い人です。

・・・とはいえ、「良い人」だけでは食べていけないのも現実。

恋愛ではなく、「結婚」を前提としたお見合いと言う場で、ホアンが99回もフラれ続けてきたのも、分からないでもないです。

それに、「良い人」であることが、必ずしも、恋愛において良いという訳でもない。

色々と現実の厳しさですよね。


でもまあ、トラックの前に飛び出す、例の有名なシーンもあり、頑張れ頑張れと2人を応援しながら見てた後半。2人の関係も良い感じになって来て、ちょっと安心・・・と思ったところで。

事故で行方不明になっていた、イエの婚約者が、まさかの生還!!

事故で記憶を失ってたため、ずっと音信不通だったとのこと。
そして、戻って来た婚約者は、失われた3年間を慌てて埋めていくように、どんどん勝手に、彼女との結婚を進めていく・・・。

私は元々のドラマ版を見ていないので、分からないのですが・・・これは多分、映画のオリジナル設定ですよね?

死んだと思っていた人が、実は記憶を失って生きてて、で、ここぞという時にカムバックって!!

韓ドラですか!!??って展開。・・・いいえ、日中合作映画です(^^;;


そして、若くてイケメンで、お金持ちな婚約者を前に、ホアンも身を引こうとするのですよね・・・。



でもね。

この婚約者・・・嫌なヤツでした。

ワザと、ホアンに自分との格差を見せつけるように振る舞ったりするし~。


あと、彼の押し付けるような愛情もイラッと来ちゃった。

「お前の為に、~~~~してやる」的な?

愛情を押し付けて、イエを自分だけの籠に閉じ込めようとしている感がアリアリで。

相手を閉じ込めようとしている段階で、それって、もう愛情じゃないよね?
相手の為を想っているようなことを口では言ってて、それって、実は自分のためじゃん?

一方、ホアンは、相手のことだけを想い、見返りは求めない。

これこそが、愛情じゃないかなぁと思いました。


それにしても。
韓ドラやゲームなどでもありますが、こういう展開って、ヒロインは悩みますよね・・・。

今愛している人も大切だけど、過去に愛した人も大切。しかも、死んで、もう二度と会えないと思っていただけに尚更。

婚約者の勢いに押されるように、どんどん流されていくイエですが、確かに、拒めないだろうなぁとは思いました。

でもでも。

もし、彼女がホアンと出会う前だったら・・・婚約者の生還を喜んで、結婚したかもしれないけど・・・今はホアンと出会ってしまった。婚約者の事を愛していた過去の自分とは変わってしまった。
だから、もう婚約者とは共に歩めない、考え方も変わってしまった。

っていうのは、時間の流れの残酷さでもあり、でも、そうやって人は生きていくのだろうなぁと思いました。


イエが、結婚式当日、婚約者とホアン、どちらを選ぶのか。。。。

まあ結末は予告編などからも想像が付きますが、それでも、ドキドキしちゃいました。

そして、結婚式の日に、婚約者が明かした衝撃の事実。なぜ、彼があそこまで焦ってイエを独占したがっていたのか。。。。

あの衝撃告白があるからこそ、後味が悪くないエンドになっているのだとは思いますが、ちょっと、ご都合主義な気はしました(^^;;


ご都合主義な所も含め、全体的に王道少女漫画の様な物語や展開だったと思いますが、こういう王道は好きなので、大変楽しめました。


そうそう。

特別出演で、武田鉄矢さんも出ていらっしゃいましたよ~。


この物語で、ヒロインのイエは、日本に留学していた・・・という設定なのですが、その時の恩師の旦那様が武田鉄矢さん演じる星野。

ということは。

ドラマ版とリンクしているではないですか!?

ドラマ版のヒロインもチェロ奏者だったとのことなので・・・イエの恩師は、ドラマ版のヒロインなのですね。

私はドラマは見ていないけど、こういう作品世界がリンクしているのって、なんか嬉しい(*^^*)


そして、言葉は一切通じないのに、武田さん演じる星野と、ホアンがお酒を飲んで意気投合盛り上がっているシーンは凄く好きでした。

2人の人の良さが滲み出てて、心温まる(^m^)




少女漫画のようなお話、じんわり来るラブストーリーで、人を好きになるって何なのか考えさせられました。


そして、イエの女優さん、とても綺麗でした。
確かに、高嶺の花だわ~~~~。

そしてそして、ホアンの俳優さんも、バカが付くほどのお人好しで、それでも、一生懸命ヒロインを支える姿は、とても存在感がありました。




私はドラマを知らなくても、とても楽しめたので、ドラマ版を知らない方々にもオススメしたいです。

また、ドラマ版を知っている方々も、色々と懐かしくて楽しめるのではないかなぁと思います。