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映画『キングコング 髑髏島の巨神』

2017年04月14日 | 映画鑑賞記
今日は、一昨日見ました、映画『キングコング 髑髏島の巨神』の感想をば(*^^*)

なんと言いますか・・・映画館で予告編を見た時から、なんとも言えないB級映画の香りを感じたのは、絶対に私だけではないと思います(^m^)笑
それも、超お金のかかってそうなB級!!←褒めてますw
というか、タイトルからして、昭和な邦題って感じがして。
とにかく気になっていた作品です。


■映画『キングコング 髑髏島の巨神』



物語は1944年からスタートします。
太平洋戦争中、南太平洋のある島に、飛行機を墜落させてしまったアメリカ兵と日本兵。
2人の兵士は、島に降り立ってからも、死闘を繰り広げるのですが、そんな彼らの目の前に現れたのは、想像を絶する巨大なコングで・・・。

そして、時は流れ、舞台は1973年。ちょうど、ベトナム戦争が終結した頃・・・。
衛星の技術が発展し、南太平洋に、地図にも載っていないに謎の島があることが確認されます。
未知の島が発見されたのなら、その調査に真っ先に赴くのは、アメリカでなくてはならない・・・ということで、その未知の島の調査をするため、急遽、調査遠征隊が結成されます。
調査隊は、ベトナム戦争から引き上げる予定だった米軍に護衛され、件の島に移送されるのですが。
島の上空を飛行中に、突如として現われた巨大なコングによって、彼らの乗っていたヘリコプターは悉く破壊され、地上に叩きつけられてしまいます。

生き残った兵士と調査隊の面々は、救援部隊が3日後に来るという場所を目指して合流しようとするのですが、その島には、巨大なコングだけでなく、巨大な生き物、凶暴な生き物がたくさん生息しており、そんな生物に襲われ、ひとり、またひとりと命を落としていくのでした。

巨大な生物を前には、人間はなるすべもない。
彼らは、果たして、無事に島を脱出することが出来るのか・・・。


というストーリー。

やはり、予告編のイメージ通り、とってもお金のかかったB級映画(←褒めてます)という感じで。終始、面白かったです。

っていうか、『キングコング』というと、真っ先に思い浮かぶシーンが、エンパイアステートビルによじ登るキングコング・・・なのですが。

この映画では、キングコングは都会にはやって来ません。

最初から最後まで、この、地図には乗っていない謎の島が舞台です。

そして、未知の島に乗り込み、未知の生物と遭遇する~という作りは、なんというか・・・私は見たことないのですが、昭和の時代によくテレビで放送されていた、未知の生物を求めての探検隊ドキュメンタリー(ヤラセの)みたいで。邦画『探検隊の栄光』で描かれていたのみたいな感じのヤツね。

外国の作品なのに、なぜか「昭和」を感じてしまいました。

いや、まあ、物語の舞台も1973年で日本で言えば「昭和」なのですが。

でも!

彼らはヤラセの探検隊番組でもなんでもなく、ガチで、未知の巨大生物と遭遇していくわけです。

次々に凶暴な動物に殺されて行く仲間達。

米軍の武器ですら通用しない相手。

八方塞がりの中、彼らに現れた救世主が、現地の人達と共に28年も過ごしていたという、元アメリカ兵。

そう。
物語の冒頭で日本兵と戦っていた若きアメリカ兵です。
もう、オジサンになっていましたが。

私、てっきり、冒頭の2人は、キングコングに殺されたものだとばかり思っていたので、ビックリしました。
そして、あの時の日本兵も、最初は生きていたのですね。

冒頭で、あれだけ壮絶な死闘を繰り広げていた日本兵とアメリカ兵ですが、あの巨大な生き物達を前には、もう敵も味方も無くなり、軍服を脱ぎ、友人になった・・・と。

日本兵の方は、後にオオトカゲに喰われてしまったようですが、彼の形見の軍刀を、アメリカ兵の方が大事に持っていましたし。
いざという時には、武士道のような心構えを見せていましたし。
なんと、意外な所で、日米友好が行われていたのね・・・と、ちょっと感心(^m^)

この、28年間髑髏島に居たという、元アメリカ兵を演じる、ジョン・C・ライリーが、凄く良い味を出してて良かったです~。

ストーリー展開としては、こういうパニック物の典型でしたが、迫力ある映像(ちょっとグロくて怖かった)や、登場人物たちの人間ドラマも織り込まれてて、面白かったです。

てか、調査隊の護衛の指揮をしてした隊長さん(大佐だったかな?)、彼はちょっと怖かったですね。

なんというか、ベトナム戦争の終結&引き上げに納得がいってなかった様子でしたし。
そんな時に、言い渡された、調査隊の護衛任務。
そこで、遭遇した未知の巨大生物。
中途半端で戦争が終わってしまった、その怒りや憎しみ、はたまた、嗜虐的な感情を、全て、キングコングに向けて、執拗なまでに、キングコングを殺そうと躍起になる。

彼の所為で、その場にいる人間全員が危険な目に遭ったりもあるのですが、それでも、何かに憑りつかれたように、キングコングに執着する・・・。

もしかしたら、戦争が、彼の残虐性を刺激してしまったのかもしれない・・・と思うと。
確かに、彼は、この映画の中では、悪役的な役回りでもありましたが、それでも、戦争により心を病んでしまった一人なのかもしれない・・・と考えさせられましたです。

そしてそして。
度重なる危険の数々に、素早く対応して、皆を守るヒーロー的な、トム・ヒドルストン。
めっちゃカッコ良かったです(≧▽≦)

とりあえず、美味しい所は、トム・ヒドルストンばかりだった気が(^m^)

それから、キングコングが美女を救う~という展開は、お約束なのだなぁと思いましたです。


あっ。
そうそう。

最終的には、アメリカ軍、調査隊、共に、たくさんの犠牲が出たわけですが。
でも、ラスト、髑髏島に28年も留まっていたジョン・C・ライリー演じる元アメリカ兵が家に帰ったら、奥さんと息子が待っていた・・・というシーンには、かなりホッコリしました(*´∀`*)
こういうワンシーン、好きです。


この作品、全体的に、あまり深く考えず、映像迫力とスリルを楽しめる映画でした。
ツッコミ所は色々あるのですが、わたは的には、ド迫力なB級映画って感じで楽しめましたです。

そして、このシリーズ、続くのかな?
エンドロール後に、続編の製作を思わせる、ちょっとした映像がありましたよ~。