最近、あまり映画の感想を書けてなかったので。
少し遅くなってしまいましたが、ボチボチと映画の感想を書いて行こうと思います(*^^*)
今日は、7月の上旬に見た『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』の感想をば。
アメリカのカリフォルニアに実在するホラーハウスを描いた映画です。
■映画『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』予告編
「西部を征服した銃」と呼ばれたウィンチェスター銃の開発によって、膨大な富を築き上げたウィンチェスター一族。
娘や夫を続けて亡くし、未亡人となった、一族の女主人、サラ・ウィンチェスターは、自分の身に起こった不幸は、銃で死んだ人々の怨霊の所為だ・・・と思い込むようになります。
そして、その夥しい数の怨霊を封じ込める為にと、カリフォルニアに建てた屋敷を、24時間365日ずっとずっと増改築し続けているのでした。
とりつかれたように延々と続く増改築。その屋敷は、最早、巨大迷路。
どこにも繋がっていない廊下や階段、床に向かって開く窓、全く使われない暖炉・・・など、意味不明な超巨大建築物と化していました。
そんなサラが、莫大な資産の管理者であることに、意を唱える一族達は、精神科医のエリックに彼女の診察を依頼します。
そして、精神の病であるということを理由に、サラから経営権等を奪おうと考えるのでした。
こうして、呪われた増改築を繰り返す屋敷に派遣されたエリック。
最初は、彼も、サラの言う亡霊の件は、激しい思い込みに違いないと、彼女の精神不安定を疑うものの、実際に滞在している内に、彼の身の周りでも不穏な現象が相次ぐようになり・・・。
という、お話です。
アメリカのカリフォルニア州に実在するウィンチェスター・ハウス。
私は、角川ホラー文庫の『バチカン奇跡調査官 ラプラスの悪魔』という小説に、この屋敷をモデルにした屋敷が登場したことで、ウィンチェスター・ハウスについて知りました。
以来、興味を持っていたので、今回の映画を知った時から、絶対見たい~と楽しみにしていたのです。
ホラー映画ということで、もちろん、怖かったですが・・・でもでも、このタイプのホラー映画には多い演出に、私自身、慣れて来ちゃってるのかな?笑
ある程度、展開が読めちゃって、怖いシーンも「あっ、来るぞ」って感じで。
そんなに、めちゃめちゃ怖かったというわけではなかったです。
私の苦手なグロテスクなシーンも無く、突然の大きな音や、いきなり人が出て来てビックリさせる系のホラーって感じかな。
舞台がお屋敷だけに、お化け屋敷の中を探検しているかのような感覚で鑑賞しました。
なので、映画を見始めた頃はドキドキバクバクだったけど、段々慣れて、平気になって行く・・・という。
あっ。
ネタバレ防止のために詳細は言えませんが、キーパーソンとなった「あの人」に関しては、驚きました。
最初に登場していた時から違和感を感じ、特に、精神科医のエリックの部屋を見張っている時とか「???」な立ち位置に居たので、おかしいなぁとは思っていたのですが、まさかまさかの正体でしたね(^m^)
でも、この映画の興味深いところは、単なるエンターテイメントのホラーではなくて、根底に「大切な人を亡くした人間の想い」があるところだと思うのです。
莫大な資産を相続した女主人のサラは、家族を亡くした悲しさを抱え、そして、自分達一族が「銃」という人殺しの道具で財を成してきたことに、激しい罪の意識を抱いています。
そして、この物語の主人公である精神科医のエリックもまた、大切な人を銃で亡くしています。
はたまた、銃によって、大切な人を奪われた亡霊も。
確かに、銃というのは、正義のために使おうが、悪事に使おうが、結局、人の命を奪う道具であることには変わらないのですよね。
そして、銃で命を奪われた人にも、その死を悼む家族が居る、ということ。
一族からは、狂っていると思われているサラですが、そのような想いについて考えてみると・・・彼女の償いたい、償わなくてはならないという気持ちが、狂気ではなく、とても真っ当なものに思えてくるのです。
映画の冒頭では、とても怖く感じたサラ。しかし、彼女の内面を知るにつれ、決して、彼女は狂ってなどいないのではないか・・・と思えて来るのでした。
現実でも、国内外において、銃を使った事件が起こっている昨今、とてもタイムリーで考えさせられるテーマだったとも思いました。
お化け屋敷を楽しむようなホラーでありつつ、でも、切なくて悲しいホラーでもありました。
ヘレン・ミレンの演技に、とても引き込まれます。
因みに、このお屋敷、サラが亡くなるまでの38年間、ずっと増改築が続けられたそうです。
でも、現在では、観光名所になっているとのこと。
観光客やガイドスタッフからは、心霊現象の報告が後を絶たない観光名所だ・・・とか。
興味深いです!!!(←怖い話、好き)
あっ、そうそう。
ちょっと思ったのですが。
確かに、意味不明な部屋や回廊だらけの、迷路のようなお屋敷、しかも、亡霊が出るともっぱらの評判のお屋敷は怖いと思うのですが・・・。
ここは、24時間365日、休む間もなく増改築が繰り返されていたとのこと。
常に、工事の音が鳴り響いているのですよね。
つまり、いつも、起きて働いている人がいる、人の気配がある。
そう思うと、もし自分がエリックの立場で、ここに宿泊しなくてはいけないとしても・・・シーンとして人の気配を感じないお屋敷より、怖くないのじゃないかなぁと、映画を見ながら、ずっと思っていたのですが。。。。そう思いませんか??笑
少し遅くなってしまいましたが、ボチボチと映画の感想を書いて行こうと思います(*^^*)
今日は、7月の上旬に見た『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』の感想をば。
アメリカのカリフォルニアに実在するホラーハウスを描いた映画です。
■映画『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』予告編
「西部を征服した銃」と呼ばれたウィンチェスター銃の開発によって、膨大な富を築き上げたウィンチェスター一族。
娘や夫を続けて亡くし、未亡人となった、一族の女主人、サラ・ウィンチェスターは、自分の身に起こった不幸は、銃で死んだ人々の怨霊の所為だ・・・と思い込むようになります。
そして、その夥しい数の怨霊を封じ込める為にと、カリフォルニアに建てた屋敷を、24時間365日ずっとずっと増改築し続けているのでした。
とりつかれたように延々と続く増改築。その屋敷は、最早、巨大迷路。
どこにも繋がっていない廊下や階段、床に向かって開く窓、全く使われない暖炉・・・など、意味不明な超巨大建築物と化していました。
そんなサラが、莫大な資産の管理者であることに、意を唱える一族達は、精神科医のエリックに彼女の診察を依頼します。
そして、精神の病であるということを理由に、サラから経営権等を奪おうと考えるのでした。
こうして、呪われた増改築を繰り返す屋敷に派遣されたエリック。
最初は、彼も、サラの言う亡霊の件は、激しい思い込みに違いないと、彼女の精神不安定を疑うものの、実際に滞在している内に、彼の身の周りでも不穏な現象が相次ぐようになり・・・。
という、お話です。
アメリカのカリフォルニア州に実在するウィンチェスター・ハウス。
私は、角川ホラー文庫の『バチカン奇跡調査官 ラプラスの悪魔』という小説に、この屋敷をモデルにした屋敷が登場したことで、ウィンチェスター・ハウスについて知りました。
以来、興味を持っていたので、今回の映画を知った時から、絶対見たい~と楽しみにしていたのです。
ホラー映画ということで、もちろん、怖かったですが・・・でもでも、このタイプのホラー映画には多い演出に、私自身、慣れて来ちゃってるのかな?笑
ある程度、展開が読めちゃって、怖いシーンも「あっ、来るぞ」って感じで。
そんなに、めちゃめちゃ怖かったというわけではなかったです。
私の苦手なグロテスクなシーンも無く、突然の大きな音や、いきなり人が出て来てビックリさせる系のホラーって感じかな。
舞台がお屋敷だけに、お化け屋敷の中を探検しているかのような感覚で鑑賞しました。
なので、映画を見始めた頃はドキドキバクバクだったけど、段々慣れて、平気になって行く・・・という。
あっ。
ネタバレ防止のために詳細は言えませんが、キーパーソンとなった「あの人」に関しては、驚きました。
最初に登場していた時から違和感を感じ、特に、精神科医のエリックの部屋を見張っている時とか「???」な立ち位置に居たので、おかしいなぁとは思っていたのですが、まさかまさかの正体でしたね(^m^)
でも、この映画の興味深いところは、単なるエンターテイメントのホラーではなくて、根底に「大切な人を亡くした人間の想い」があるところだと思うのです。
莫大な資産を相続した女主人のサラは、家族を亡くした悲しさを抱え、そして、自分達一族が「銃」という人殺しの道具で財を成してきたことに、激しい罪の意識を抱いています。
そして、この物語の主人公である精神科医のエリックもまた、大切な人を銃で亡くしています。
はたまた、銃によって、大切な人を奪われた亡霊も。
確かに、銃というのは、正義のために使おうが、悪事に使おうが、結局、人の命を奪う道具であることには変わらないのですよね。
そして、銃で命を奪われた人にも、その死を悼む家族が居る、ということ。
一族からは、狂っていると思われているサラですが、そのような想いについて考えてみると・・・彼女の償いたい、償わなくてはならないという気持ちが、狂気ではなく、とても真っ当なものに思えてくるのです。
映画の冒頭では、とても怖く感じたサラ。しかし、彼女の内面を知るにつれ、決して、彼女は狂ってなどいないのではないか・・・と思えて来るのでした。
現実でも、国内外において、銃を使った事件が起こっている昨今、とてもタイムリーで考えさせられるテーマだったとも思いました。
お化け屋敷を楽しむようなホラーでありつつ、でも、切なくて悲しいホラーでもありました。
ヘレン・ミレンの演技に、とても引き込まれます。
因みに、このお屋敷、サラが亡くなるまでの38年間、ずっと増改築が続けられたそうです。
でも、現在では、観光名所になっているとのこと。
観光客やガイドスタッフからは、心霊現象の報告が後を絶たない観光名所だ・・・とか。
興味深いです!!!(←怖い話、好き)
あっ、そうそう。
ちょっと思ったのですが。
確かに、意味不明な部屋や回廊だらけの、迷路のようなお屋敷、しかも、亡霊が出るともっぱらの評判のお屋敷は怖いと思うのですが・・・。
ここは、24時間365日、休む間もなく増改築が繰り返されていたとのこと。
常に、工事の音が鳴り響いているのですよね。
つまり、いつも、起きて働いている人がいる、人の気配がある。
そう思うと、もし自分がエリックの立場で、ここに宿泊しなくてはいけないとしても・・・シーンとして人の気配を感じないお屋敷より、怖くないのじゃないかなぁと、映画を見ながら、ずっと思っていたのですが。。。。そう思いませんか??笑