懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

蒸気機関車 播但線生野越え

2012年12月01日 | 蒸気機関車
撮影場所 兵庫県生野

冬の冷たい雨の降る日であった。
生野の峠を越えると日本海側の天気であった。
細かな天気予報が出来なかった時代、各地の気圧配置から予報官が予想した気象情報
天気予報の精度があがったのは気象衛星と各地にアメダスが設置されてから
雨とわかっていたら来なかっただろう。
雨の中、孤独に汽車を来るのを待った。
雨の中の写真も味があるかもと思わないとやっていられない。

長い生野のきつい勾配をゆっくりと蒸気機関車が登ってくる。
暗いフィルムの感度で露出が決まってしまう。シャッター速度は1/125以上はほしい。
ダメな時はシャッター速度を落として流し撮りをしょうと思った。
撮れているかどうか現像して印画紙に焼いてみないわからない。

いつもこんな日に蒸気機関車の写真など撮って自分の人生にどんなプラスになるのかと反芻しながら撮った。人生なんかプラスになるかマイナスになるか損得か考え通りにはいかん。
ただ熱中できるものを見つけ楽しむだけで心が前向きになれる。
あの日雨の中で汽車を待ったから歩けない体になった41年後てもブログに投稿できるのだ。