懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

茅葺民家 古い民家

2012年12月14日 | 茅葺き民家
撮影場所  島根県吉田村

茅葺民家も昔のままの形を残し長年生きてきた民家に出合うと大変感動する。
よく残ってくれたの思いがする。引き戸の玄関や白熱電灯が懐かしい。
木造建築は湿気や雨漏りによる腐敗や経年劣化による割れや枯れが発生し強度不足で歪や曲がりを生じる。

地球上の生物は炭素と水素と水でできている。木も炭素と水素と水が主成分でその他微量の物質でできている。これは人間もゴキブリも同じである。脊椎のある動物は骨で骨格をつくっているのでカルシウムなどが必要であるが。
木も長い時間を経過すると枯れを生じる。枯れは炭素と水素が結合していたものが水素が分解され炭素ばかりになる事である。炭素ばかりになると脆い。
欅は切り倒した後は大変強度があるが500年で強度はゼロになる。
一方ヒノキは欅の半分の強度だが2000年経過しても5割の強度を維持している。
落葉樹に比べて針葉樹は油脂が多く劣化の進行が遅いのではないかと思う。
古い寺院の建築にはヒノキが使われるが古代の人はヒノキの寿命の長いのを知って使っていたと言うのを目にする。私はヒノキがまっすぐで加工がしやすいからではないかと思う。
欅は硬いし重いし木を割って四角い柱を作っていた古い時代は加工しやすいヒノキが使いやすかったのではないかとおもう。
江戸時代はヒノキの使用が厳しく制限されていたので庄屋クラスの家でもヒノキは使えず欅を使った家が残っている。