懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

茅葺民家  岡山県加茂川町

2013年04月09日 | 茅葺き民家
撮影場所 岡山県加茂川町

茅葺民家の見える農家の庭先で作業をしている女性を撮影させてもらう。
時は晩秋であった。貯蔵用に掘った牛蒡を横に並べ藁を覆い土を掛けていた。
これで春まで美味しく食べられると言っていた。
藁で編んだ「もっこ」が写っている。もっこは藁や縄、竹、蔓で編んだ運搬用具で最近は見かけなくなった。昔の人は自分で編んでいたのであろう。昔ながらの農具や道具も記録に残したいものだ。

岡山県の芳井町明治は明治牛蒡の産地である。
ここは掘った後は大きなビニール袋に束にして保存していた。
棚に横にして並べてあった、売りに出す分を取りだすそうだ風味も損なわず新鮮さも維持できると言っていた。
ちなみに明治の牛蒡の掘り上げは土木機械のユンボを使っていた。人手で牛蒡を掘る時代ではないのだ。

見知らぬ人間が突然来て撮影に応じてくれた女性に感謝します。
人々の暮らしや生活の撮影を心がけている、生活感のある写真が撮れた事は有難い。
この茅葺民家は解体されてもうない。