酒を飲む、かれこれ60年近く飲んできた、
此れも遺伝か?
親父もお袋も飲んだ、がまあ極貧に近かった終戦後の話だからそれ程景気よく飲んだわけではないだろうが決して嫌いではなかった、
親父は毎日飲んでいたが安酒だったろう、大体合同酒精と言う今でいう甲類の焼酎を飲んでいた
正月に東京で働いている三番目の兄が帰省するときに必ずサントリーの角瓶を持ってきていた、茶色掛かった黄色の箱に帆船の画が掛かれていた気がする
帰省したその夜に親子で空にしてたがその時にお袋も少し飲んでいたのだが
親父は「酒の味は特に好きではないが酔うのが好きだ」と言っていたがお袋は逆で「酒の味は好きだけど酔うのが嫌でね」と言っていた、
自分はお袋の同じで味が好きだがあまり酔うのは好きではない、
別段泣き上戸とか喧嘩上戸とか言うのではなく多少ぼんやりとするくらいだがやはり感覚が覚束無くなる感じがあまり好きではないのだ
若い頃は友人と色んな所に行ったがこれは酒と言うより女の子と遊ぶため
純粋に酒をとなるとやはり一人で飲むのが良い
糖尿になって醸造酒を止められたの、しジャンルが減ったが其れなりに色んな酒を楽しんでいる、摘みも器も又楽しい
赤い漆の木彫りは会津塗、白っぽく見えるのは志野焼の茶碗だがこれで飲む焼酎は紅芋の名品「一刻者」(はいっこもんと呼ぶらしい)
チリ産のワインは安くてうまかった、ソービニヨンのミディアムボディ
紹興酒は醸造酒だからダメだが時々のむ、上善如水も悪くない、
今はジンとラムで楽しんでいるが何時まで飲めるかね