梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

君の名は 真知子巻

2024-08-29 15:28:09 | 映画
元祖「君の名は」は1952年(昭和27年)に始まったラジオ放送で「その時間になると銭湯の女湯が空になる」と言われるほどの人気で
松竹から映画になった、
昭和20年5月24日の東京大空襲の時数寄屋橋で互いに命を助け合った男女が「半年後同じ場所で会おう」、と約束をして別れると言うドラマで所謂すれ違い物の走りだったらしい
男性後宮春樹を佐田啓二、女性氏家真知子を岸恵子が演じて彼女のスカーフを「真知子巻」と呼ばれ当時の女性ファッションとしても一世を風靡した                         
有楽町駅を降りて晴海通りを新橋側にわたり通りを4丁目の方に進むと小さな公園があった、その先は東芝ビル、半球数寄屋橋店でその前の路地を右に抜けると
藤村や北村透谷の通ったと言う名門泰明小学校に抜ける、その前の通りはみゆき通りである
その三角形の公園には小さな噴水があってその脇に小さな石碑があってそこには「数寄屋橋ここにありき」と書かれていてが如何にこの放送が売れたかが良く解る

此処は元江戸城外堀でそこに掛かっていた橋を昭和33年に埋めたてて高速道路にした際にこの橋が無くなった

いま「君の名は」と検索するとアニメの「君の名は。」が出てくるが今ブームとなっている「聖地巡礼」とやらはこんな時代にもあった
世紀の二枚目と言われた佐田啓二は本当に整った顔をしたスターだった、その息子が中井貴一である
現代ではこっちの方が彼の方が受けるのかもしれないがやはり昭和の老若男女に受ける色男は佐田啓二の方だろうな

ボルサリーノ

2024-08-26 12:04:58 | 映画
アランドロンが亡くなった
太陽シリーズで洋画時代の一世代を確保した美男スターだった
自分はこのシリーズは残念ながら見ていない、何時か見てみようと思っているのだが中々その機会が無かった
彼の作品を最初に見たのは確か「世にも怪奇な物語」と言うオムニバスだった気がする
※Wiki
エドガー・アラン・ポーの怪奇幻想小説を、ロジェ・バディム、ルイ・マル、フェデリコ・フェリーニらフランスとイタリアを代表する三人の名匠の競作で映画化したオムニバスホラー。
 バディム監督が当時のパートナーであったジェーン・フォンダを主演に据え、莫大な財産を相続した若き伯爵令嬢に降りかかる災いを描いた「黒馬の哭く館」、アラン・ドロンとブリジット・バルドーが共演し、同姓同名で見た目も自分に瓜二つの男の存在に悩まされる男と、賭場で出会った美女の対決を描くマル監督作「影を殺した男」、テレンス・スタンプ演じる落ち目の俳優が異国の地イタリアで酒に溺れ少女の幻影と対峙する姿を描いたフェリーニ監督作「悪魔の首飾り」の全3話で構成。

この映画はみゆき座に掛かって当時東宝映画の関係会社に居たので仕事の合間に見た
大抵良い男の俳優は誰かから「見た目だけで売れた大根役者」と言う評価が付く、アランドロンも結構そういう評価が付いていたが若い売り出し時分の作品を見ていないので分からないが自分が見た頃は下手な役者と言う感じはしなかった
次に見たのはジャン=ポールベルモンドと共演した「ボリサリーノ」だったかチャールスブロンソンとの共演の「さらば友よ」だったかだが印象に残っているのは「さらば友よ」の方だが何方の作品もいわゆる「カッコいいやつら」の映画で(白人は格好いいよな)とつくづく嘆いたもんなんだが、
政治家と言うより20世紀のフランスギャング風ではあるが麻生太郎さんはボルサリーノを中々こなしてるね、

映画の話

2024-07-07 16:20:22 | 映画
往年の外国女優の話が出た
M・Mはマリリン・モンロー、B・Bはブリジット・バルドー、C・Cはクラウッディア・カルディナーレと出た
余りこの女優たちの作品は見た記憶が無いが「軽蔑」がB・Bだったと思う
心理的な映画だった、
ほんのちょっとしたきっかけでも一旦軽蔑の感情が起きると関係は破滅に向かう、男女の間は絶望的だ
同じ頃の女優ではソフィアローレンが好きだった
但し、当時のセクシー女優と言う前項の女優とは違って役柄と演技が素晴らしい女優だった、刑事のラストシーン、
「ひまわり」は手放しで泣き続ける彼女のシーンが実に印象的だった
しかし、少し前の作品だが「自転車泥棒」も好きな映画だったが此れも含めてもう一度見るかと言われると多分見ないだろう
引き込まれてしまう素晴らしい映画は本当に心を揺さぶる、感動して反芻し何日もその感情は残る
しかし、あまりに重い映画だと涙腺が緩くなりっぱなしになった年齢では恐らく耐えられない、辛くなって見る事が出来ないだろう
去年「道」をAmazonプライムで見る事があった、この映画は映画音楽で昔から知っていたがみる機会が無かったので俺が初めてだったが良い映画だった
しかし、やはりもう一度見るかと言われたら「もう、いい」と言うだろう
アンソニー・パーキンス、この一作以外あまり見た事のないジュリエッタ・マシーナの役名ジェルソミーナの音楽の軽快さがかえってもの悲しかった、
あの頃の映画はバッドエンドが多かったきがするがそのラストが重く残ってしまい再度見る事が出来ない
その点はアメリカ映画はハッピーエンドが多く娯楽として何度でも見られるものが多かった
淀川長治氏は「駅馬車」を30回以上見たと言っていたのでこれもAmazonプライムでみた、確かに面白かったがなあ、精々2~3回だよな
しかし、黒澤監督の娯楽系は「7人の侍」も「椿三十郎」も「用心棒」も何回見ても楽しめる、娯楽系とは一線を画している「羅生門」でも何回も見ても面白い
ラストがハッピーでは決してないのだが何で何だろう


ハードボイルドのプリン

2022-09-24 11:19:58 | 映画
女房の友達から「葉山にプリンのおいしい店があるから行かない?」とお誘いがあった、
かなり昔の話である、ドライブがてら行ってみることにした、
鎌倉から逗子を抜けて海岸線を暫く走ったらその店があった、
道々話を聞くと店の名前は「マーロー」と言うらしい
マーローと言えばレイモンド・チャンドラーのフィリップ・マーローだが“ザ・ハードボイルド”である、余りにプリンとはギャップがある、
しかし買ったプリンの容器にプリントされたのはまさしく「フィリップ・マーロー」のボギーの様だ、

半年ほど前にネットフレックスで「三つ数えろ」を見た、ハンフリー・ボガードのフィリップ・マーローはハードボイルドその物と言う映画だった

そしてつい最近またネットフレックスで見たマーローシリーズでは「大いなる眠り」と言う作品で「三つ数えろ」の原題はこっちの様だ、
こちらはハンフリー・ボガードではなく、ロバート・ミッチャムが演じていたが私は彼の方が気に入った、
上司とトラブルを起こして私立探偵になった独り者の中年と言う哀愁が漂う感じが何とも言えない
未だ続編があるなら探してみたいものだがフランスのギャング物も往時のアメリカ物も中年の魅力が素晴らしい、別に自分が年を取ったからではない、昔から好きだったのである
しかし、なんで「甘くて柔らかなプリン」の名前に「ハードボイルドなヒーロー」を持ってきたのだろう、固ゆで卵のプリンは旨くないだろう
マーローは横浜そごうの地下でも売っているんだがやはり葉山の海岸の店まで行って買う方が特別感がる、女房を誘って行ってみるか、

ジャンギャバンとマーロンブランド

2022-09-19 15:55:27 | 映画

レンズでも名前が解らない

 Amazonプライムで「現金に手を出すな」を見た、映画音楽としては知っていたが見たのは初めてだ
ジャン・ギャバンはアランドロンと共演した「地下室のメロディー」が最初でそのころから中年の貫禄のある役柄だったが同じAmazonで「霧の波止場」と言う古い作品を見た時にもしかして(ジャン・ギャバン?)と戻してクレジットを見たら未だ若いころの彼だった、
ギャング映画が多いが晩年になって「ヘッドライト」と言う映画に出ている、調べてみるといろんな文芸作にも出ているようだが殆ど見ていない
地下室のメロディーも皆殺しの歌も主題曲が有名だが見ていない作品が多い、
同じ様に最初に見た作品と晩年の作品、そして後になって若いころの作品を見たと言う俳優にもう一人マーロンブランドが居る、
最初に見たのは「片目のジャック」で恐らく20代後半か30代の作品で西部劇だった、次に見たのはずっと後で「ゴットファザー」の老齢な役柄
そしてレンタルで見たのが「欲望と言う列車」だった、
自分も10代から映画ファンで小遣いをやり繰りし乍ら映画館に通ったのだが今の新しい作品はあまり見たいものが無い、
DVDで出ているものもあるがネットのおかげで居ながら古い映画が見られるのはありがたい
まだ見ていない作品を探すのも楽しみだがネットをザッピングしていると思わない作品に行き当ったりしてこれはこれで楽しいものである、ジャン・ギャバンの「霧の波止場」はまさしくこのケースだ、
「三の男」も前に書いた「無敵が俺を呼んでいる」のプロットもネットのおかげである
あれば見たい作品は未だ随分あるがレンタル店に出かけるのも面倒なのでネットで見られたら是非見たい作品があるのだが私の様な古いファンが探しているような物は中々見当たらない、
20代から30代前半まで東宝の関連会社に居たので全盛期の映画は殆ど見れたのだが東宝系だからワーナーと20世紀FOXは掛かるがジョンウエインの出ている映画は松竹系だったので残念ながらこれは有料で見た
ありがたかったのはイタリアとフランス映画は東宝が配給していたのでジャン・ポールべルモンドの勝手にしやがれ」やアランドロンの太陽シリーズは見ることができた
そういえば「勝手にしやがれ」のジャンリュック=ゴダールが先日亡くなったが彼の映画にはベルモンドが随分出ていたが怪優だな、
イタリア映画の「鉄道員」がまだ見ていない、テーマ曲が印象的な作品だが何処かで流してくれないかと思うのだが、レンタルビデオ店に行けばあるかもしれないが中々足が向かない