梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

アメリカは最強の国ではなく最狂の国、最凶の国になる

2025-02-23 16:06:59 | 雑記
トランプ大統領の暴走が酷い、
だれだ、こんな幼稚な男に金と権力を与えたのは
「ロシアが望むならウクライナ全土はロシアの物だ」と言い。
当然のように世界中から「ウクライナはウクライナの主権で他国が決めるものではない」と発信されると
「自分が意見を言うと一斉にフェークが流れる」と不満を言う
フェークと言う言葉の意味をどう理解しているのか
「カナダはアメリカの52番目の州になるのが正しい選択だ」
「パナマ運河はアメリカの物だから返してもらう」
「グリーンランドはアメリカにとって重要な価値があるからアメリカによこせ」
一国の主権者が言う言葉ではない、「欲しいから俺のものだ」と言う事を臆面もなく言い放つ、
「俺の物は俺の物、お前の物も俺の物」ジャイアンだって弱い者には体を貼って戦った、
就任1カ月弱、毎日の報道を聞いているといまや習近平が普通の人に見えてくる
金と軍事力が全てだ、と言う価値観はアメリカ自体が戦後80年かけて築いてきた世界のスタンダードが巨大な経済力と郡力でアメリカンスタンダードを世界の基準としてr多くの国が曲がりなりにも認めて来た偉大な国家をこの幼稚なあるいは誇大妄想狂の老人は僅か1ヵ月も経たないうちに三流国家にしてしまった
しかし、近年の資産偏在を見ているとなるべくしてなったともいえる
その証左がトランプ政権で全く選挙を経ずに国家予算の殆どを握ったイーロン・マスクだ
マルクスは自ら資本論の中で「資本主義は終焉を迎える」と書いていている「富の極端な偏在が社会を破壊するだろう」と書いている、
去年の時点で世界の資産残高の75%を600人程度の個人に集中している
そのトップにいるのがイーロン・マスクとだと言う事だ
新自由主義と新資本主義はその世界の先端にいるアメリカ自体が破壊する事になった
いや、未だ終わったわけではないが仮にそれが揺り戻したとしてもこの世界秩序はその足場を間違いなく失った

生きる事は結構面倒くさいかもしれない

2025-02-19 10:14:55 | 漂泊の記
40歳を少し過ぎた頃と72歳になって4か月位した頃の2度、1年弱で体重を10㎏あまり落とした事が有る
美容の為ではない、2回とも医者に脅かされての決断である
最初の時は肝臓でγGTPの値が大変な事になっていたらしい、
「脂肪肝の重篤の値でこのまま行ったら肝硬変になってしまう、酒を止めるか体重を落とすか」と宣告された
当然迷わず「体重を下げます!」と宣言して朝1時間のウオーキング、徹底した食事制限、取敢えずは数値に変化が出るまで3ヶ月禁酒をし、8カ月で10㎏、1年間で12kg の減量に成功した、
次は71歳の時区の健康診断で糖尿の検査に引っかかった、
健康診断をサボって2年空けたせいで数値が「このままでは透析を免れない」と言われ
「専門医の居る病院に行った方が良い」と言う事になり企業系の病院に行ったらこの病院に「糖尿内科」と言う科があって管理栄養士が付いた
身長174㎝だがその時点で体重は88㎏に届かんとしていた
元々料理は嫌いではなかったので夕飯の献立は自分で作り、朝食はシリアルと豆乳に、昼は一切外食を止めて手作りとする
現在の糖尿食は昔の様な何にも食べられないと言う事はなく年齢を考慮して肉は毎日200g以上、野菜と魚は幾らでも(限度はあるが)食べられる
駄目なのは炭水化物で米飯は茶碗に半分位が一食、食パンなら6枚切りを1枚目安、当然饂飩パスタも制限され、ジャガイモも蕎麦も口汚し程度である、
栄養士曰く「世界で主食になっているものは食べられません」そうだ
しかし、自分はこういう制限は一度やっていたのであまり苦にならない、やはり8カ月で予定の10㎏減量は達成し、14ヵ月で73㎏まで下げた、
しかしその後5年間、77歳の体重は79㎏まで戻って来た
スマホのアプリケーションを見つけて毎日の食事をコントロールし始めて糖尿メニューをやっているだが栄養バランスが基準内になっても体重は中々下がらない
去年末に年末の挨拶で話した人が透析で週三で通院していると言う
自分の話をして運動と食事で治るからと話したら「そんな暮らしをして生きる位なら好きなもんを好きなように飲んだり食ったりして死んだほうがなんぼかましだ」と笑われた
私より半廻りも上の先輩だが会って居る限り実に元気なんだが
しかし最近になってこの話が実に解る様な心持になって来た
美味いもんも旨い日本酒も我慢したところで良い所あと10年程度、好きなもんを好きなだけ喰って後は野となれ山となれの方がなんぼか良いか
自ら死のうとは思った事はないが(まあ、どうでも良いか)と思って生きていた時期もあったな
残った者に迷惑を掛けないならそれも良いか

「酒と涙と男と女」ってか、かなり違うか

2025-02-17 16:13:50 | 昭和の頃
30歳になるか少し前か、多分昭和50年前後の事、川崎の中原区と言う所に住んでいた
古い木造の2階建てのアパートは1階と2階に各々2世帯づつ4世帯の作りだったが如何にせん古く当時では許可の出ない中央の狭い階段は下で靴を脱いで上がると言うスタイルでシンクはステンレスで床も板敷、窓ガラスの枠も木製である、
風が有るとこのガラス窓がカタカタと音楽を奏でると言う塩梅で入った時には1階の一世帯だけで3世帯分が空いていた
家主は年配の姉妹で建替えて収入をあげると言う気持ちは無く空き家だと不用心だし痛みも進むから住んでくれればよいと言う様な事らしく専有面積からすると近隣の相場の半分程度だった、
借りたのは上がって右側の部分で階段を上がって一畳程度の踏込み廊下の先の扉開けると板敷のお勝手が約3畳程度、右側の襖をあけると四畳半で突き当りを開けると六畳の和室である、
四畳半にベッドを置いて六畳間にはその頃はみんな持っていたいわゆる「コンポ」を置く
基本的には夕飯は飲み屋で済ませるのでこの部屋で飲み食いはあまりしない
未だレコード全盛期でカセットデッキはラジオから録音したものか大事なレコードをダビングして流す位で買って来るのはレコードである
ジャンルはそれこそ民謡からクラシック、ロックからJAZZ、R&Bとなんでも聞いた
洒落でイーゼルを買って来てそこにジャケットを乗せて置いて廻す
近くのスナックの(当時未だ17か18位)の娘が転がり込んできた、
寒い頃で6畳には炬燵を置いていたのでそこにもぐりこんで寝ていた
昼は空いているから合いカギを渡して置いて仕事から戻ってくる頃は当然彼女は居ない、
朝起きると炬燵に丸まっているので一応声をかけて仕事に出かける
多分一か月もいなかったと思うが何時か来なくなって合鍵をスナックに行ったときに返してきた
ひと廻りり以上の差がある女の子だったが何もない訳はなかったがさしたることもなくまあ家賃のつもりだったんだろう
アダモのLPを買って来てかけっぱなしで寝てしまった事がある、
「ブルージンと皮ジャンバー」と言う曲が気に入って買って来たのだがその中にアダモが「雪が降る」を歌っていた
夜中に気が付いたら彼女はこれを繰り返し聞きながらな泣いていた、
何となく声をかけるのも咎めて気が付かないふりをしてそのまま寝てしまったが若しかしたらそれが出て行くきっかけだったのかもしれない
その後暫く住んでいたら1階の先住の年配の人が退去してこの古くて広い家に自分一人となった
お蔭で夜置くまで飲み騒いでも苦情が出ないと言う桃源郷が出現し悪友が挙って酒を飲みに来るようになった
ある時腐れ縁の悪友が何処かで知り合ったと言う高校生位の娘を連れて来て深夜まで飲んだ時この娘も見つけた曲を掛けて踊りながら泣いた
こっちは「魅せられしギター」だったか「二つのギター」のどちらかでその後は「忘れて!」と暴飲をして飲み潰れてしまった
「まあ色々あるんだな」と30近い野郎は飲み潰れた小娘を眺めながら暫く飲んだのだが担ぐように連れて帰って言った、
考えれば大変な酔っぱらい運転だったよな、無事でよかったが時効々
因みにアダモのCDもギターの物もある

「菊と刀」と「罪と罰」

2025-02-13 09:07:05 | 雑記
「菊と刀」と言う本を読んだ、大戦中にアメリカで書かれた文化人類学者ベネティクトと言う女性が書いた本だ、
「菊と刀」と言う著書名は実に日本人好みだが原題は「Chrysanthemum and the Sword」
で特に菊も刀もないので翻訳者が日本人受けでも狙ったのか
『菊と刀』は日本文化の行動規範の独自性を強調する。しかし、懐疑する傾向も見られる。すなわち日本文化が西洋文化とは対極の位置に置かれていることに、批判の目が向けられている。また、日本の文化を他者との相対的な空気を意識する「恥の文化」と指摘し、欧米の文化を自律的な良心を意識する「罪の文化」と定義、倫理的に後者が優れているとの主張を展開し、そのことへの批判もある。
現在の書評だが読んでいて大きな違和感があったのが「恥の文化」が他人の眼、いわゆる世間の眼と言う評価が基準だとしている部分だった
この著者は一度も日本に来ていない、多くの書物とアメリカ移民;コミュニティを訪れてまとめたものだが此れで日本の文化分析として優れた評価を受けていると言う
アメリカ移民の日本人はあくまでアメリカ文化の中の日本人で本当の意味での文化圏では無い
恥の文化と言う表現は言いえて妙かも知れないが一番重要な事を誤解している
恥と言うのは他人の眼ではなく自らの眼で有る、
他人の行いを見て不快を感じて、それを自らが行う事に対して自分を戒めると言う意味の恥と行く言葉だ
少し前、団地の自治会で有る役職を長年担ってきた人物がその年住民の評議で他の人に変わる事になった
その時彼が「私のプライドはどうなる!」と叫んだのだが皆の答えは「自分のプライドは自ら保つべきでプライドを傷つけられたと言うのはおかしい、プライドが傷ついたと思ったら自分で取り戻すしかない」と言われた
人の評価を求めるのは争いになった後でその前に日本人は「自らを恥じる」事で文化を維持してきたと思う
「他人の眼」を生き方の評価基準にしていると言うのは違う筈だと思いながら読み終えたが最後までこの判断は変わらなかった
彼女が定義した「罰の文化」は誰が与える罰か、一神教には神の試練と罰が有るが我が国の神教では神が試練を掛けたり罰を与えると言う事は無い
まあ、罰が当たるとは言うがそれは例えだ
しかし有名な「罪と罰」は恐らく内容的には自ら罪を悔い呻吟する事で罰を受けた筈だ
ドストエフスキーが敬虔なクリスチャンだったかは知らないが彼がこの本で言っていたのはやはり自ら恥じると言うのと若干違うが考え方としては似通っている感じがする

競争力を維持したいなら力を付けないと

2025-02-09 10:48:09 | 雑記
アメリカの貿易赤字は不公平だから関税をかけると言う
アメリカが大きく赤字になったのは1985年の頃でこの時の国際協調はプラザ合意とされている
具体的な内容として「基軸通貨であるドルに対して、参加各国の通貨を一律10~12%幅で切り上げ、そのための方法として参加各国は外国為替市場で協調介入をおこなう」というものであった。 プラザ合意の狙いは、ドル安によって米国の輸出競争力を高め、貿易赤字を減らすことにあった。
しかし今はとてもプラザ合意の時のアメリカ国力は無く合意は望めない
トランプ大統領は各国に関税をかけてアメリカの貿易赤字を修正すると言う
アメリカ企業が国際的競争力を失った結果としての収支バランスである
プラザ合意の時も政治的圧力で米国企業を救って来たが結局30年間で更に米国企業は国際的競争力どころか内需ですら保持できないほど衰退してきた
アメリカンスチールや大手自動車がその証左と言う事だろう
オリンピックで勝てなくなったからアメリカ以外の選手にハンディを与えると言う事で果たしてアメリカ選手の記録が伸びるだろうか
何故そんな勝手なルールを言い立てられるかと言えばオリンピックの開催が常にアメリカでしか行われていないからで貿易で言えばプラザ合意の時の主だった理由の「基軸通貨」が米ドルと言う事だがその基軸通貨を支える為替ルールが勝手に変えられる、
俗にいう「ゴールを移動できる」レースではもう各国は付いていけない
ユーロ建てにするか直接応対貿易に変わってゆくしかあるまい
プラザ合意時期からアメリカの経済的国力は半分以下、それどころか1/4とすら言われている
アメリカの国金の様なIMFは独立した機関であり米国は此処に多額の負債を抱え、且つ米国債は日本と中国だけでも国家予算の数十年分にあたる
それでも自腹を切って世界の、或いは西側国家の警察として大きな意義があった
しかし、トランプ大統領は「応分の負担」を求めて来た、
そうなれば東西に限らず国連主導で本格的な戦力を保持した国連軍を常設する様な必要が有るかもしれない
その発動は全体の合意の上でなければならないが今の常任理事国の拒否権は削除しなければならないだろう
此れさえなければウクライナ侵略などには大きな抑制力となったはずだ
いずれはこうなっただろうが今までアメリカがその任を支えて来たのを下りると言う
トランプ大統領はアメリカの凋落を一気に推し進めるのではないかと思う
未だ敗戦国条項に縛られていると言っても実質国力は発言力を持っている筈の日本が何時までアメリカの属国が如き運営をしているのだろうか