梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

個人の生活もコミュティーの一部、解決策求む!

2024-03-30 15:54:16 | 雑記
私の住んでいるのはある区営アパートである
3棟で60世帯が暮らしている、近隣の相場からすると破格に家賃は安い、
築65年を超えて古く間取りも古いが2DK+Sで40㎡はある
区の住宅課から説明を受けた内容は「建築物は住宅課が管理するが共用部分を含めて維持管理は自治会が行う」と言うものだった
但し自治会加入は義務であるとは明記されていないが賃貸契約書の重要事項には上記の文言が入っているので当然の様に住居民は自治会員となる筈である、
維持管理に関する作業を自治会として行っている
団地内の清掃、上下水のメンテナンス、共用部分の消耗品維持管理等々、持ち回りで役員を選定し運営している
一昨年住民の一名が一方的に「自治会を脱退する」と文書で通告しそれ以後自治会費を納めなくなった
区の住宅課に相談したら「維持管理は自治会が行うと言う規約だから自治会内の問題は会で解決するように」と言う話になった
毎月請求をするがナシの礫で自治会として1年請求を続け「これ以上の未払いは訴訟をする」と警告したが更に半年無視をされた結果自治会総意として少額請求訴訟をする事になった、
訴状が届いた直後はかなり焦った様で和解を申し込んできたが「貯まっている自治会費を全額納め今後滞りなく納入すると言う一筆を入れたら取り下げる」
と伝えたらその後突然「自治会を退会するのは自由であり、その理由を説明する必要もない筈だから争う」と言って来た
それから更に1年簡易裁判所で和解手続きを続けたがどうやら「自治会は憲法で保障された結社の自由で有るので強制は出来ない」と言う最高裁の判決が存在するらしい
この事を何処かから知ったうえでの豹変だったようで簡裁の相談員も「この件は非常にデリケートな問題で裁判所も受理をしない方針だが日本の判決は前例主義なので勝てない」と言う事となりこれ以上の争いは経費が掛かるからと「全部認めると言う事で和解を」と言われ悔しいが致し方ないとなったら今度は「精神的慰謝料をだせ」と反訴してくる始末だがこれも調停員が「この人は一般的思考は持っていないと諦めて全部認めて幕を引いた方が良い、触らぬ神に祟りなしだ」と言う事で自治会脱退に精神的慰謝料10万を支払って幕を閉じた(これももっと高額な事を言ったらしいが流石に相談員も「これ以上の要求をすると今までの事も意図的な行為だとして我々も判断する、と言われて落ち着いた金額である)
最高裁の憲法判断に素人が異議を申し立てる様な大それた気はない、
がこの判決は実害が伴う事をどう対処してくれるのだと思う
「自治会を退会するのが合法なら自分も退会する」と言う住民が出てきたら、極論すれば全住民が自治会を抜けたら区で言う「維持管理は住民が自治会として行う」と言う規約は意味をなさなくなる
実際自治会を退会するとか自治会費を納めないとか言う住民は流石に出ては来なかったが持ち回りでやっている当番役員を拒否する住民が続出する事になってしまった
60世帯の内空き室が5室、55世帯で役員は8名、毎年交代制であるが拒否をする世帯が15世帯に上り、同じ世帯が3年に1回で自治会を廻している
現在誠実に当番をこなしている世帯もみな70歳台後半である、当番を拒否する世帯は若い世帯が多いが此れでは自治を続ける事は早晩破綻する
「自治会は自由結社であるから退会するのは憲法で保障」していただいてもその結果地域としての自治運営が成り立たなくなるとしたら多くの常識的な住民の生活を誰が補償してくれるのか
誰かこの問題に法的な解釈、解決方法を教えてくれないか

旅の終わりに

2024-03-29 15:15:23 | 雑記
12歳の春、母親が死んだ、
真っ白な病室は西日で明るかった、
自分は床に座り壁に背を付けて立てた膝の間に顔を突っ込んでいた、涙は出なかった、
親父が隣の家から借りて来たリヤカーに布団を敷いてお袋の亡骸を乗せて歩いて帰った、
そのシーンはどういう訳か親父とリヤカーと後ろを歩く自分の姿も有った、
自分の記憶はそういう事が多い、
自分の目に映る景色が記憶のはずなのにどういう訳か自分が居る
今、こうしてブログを書いている自分も、本を読んでいる自分も時々自分が自分で無くなってどこか離れた所から自分を見ている
それは鏡に映る自分でもなく、たしかにもう一人の自分が自分自身を嘲り、哀れみ、嘲笑している
今まで生きてきたことを否定してもどうする事も出来ない、だったら「それが結果ならすべて最良」と思って生きて来た
しかし、もう一人の自分がそんな自分を嘲り、哀れみ、嘲笑している、
後何年生きるのか、この体が続くのか、訳が分からなくなって家族に迷惑を掛けないか、
その時「結果はすべて受け入れる」事は果たして良いのか
まあ、悔やんだところでどうなる訳ではない、出来る限り家族に迷惑を掛けない様に頑張るしかない
先日、一番年嵩の孫から「来月空いてたら会おう」とLINEが来た、
掌に載せて風呂を使い、家を出るまでジジババの間で寝ていた孫も子供が二人いる、
76にもなると中々心が躍る様な出来事は無いが、女房が「本当にうれしそうだね」と言うくらいだから顔に出たんだろう
仕事が停滞しているが頑張らなきゃな

努力を恥じる?

2024-03-23 11:04:20 | 雑記
 テイラー・スウィフトさん「努力することを決して恥じないで」
2022年5月、米ニューヨーク大卒業式で歌手テイラー・スウィフトさんが行った式辞要旨は以下の通り。
でもここでしゃべっているのは私。だから聞いてほしい。努力することを決して恥じないで。努力しないなんて神話。
東京新聞の朝刊にこんな記事が有った、
「努力する事を決して恥じないで」とはどういう意味なんだろう?
努力する事は恥なのか?それがアメリカの若者社会では常識なのか?
だとするとこれは?ではなく!!だ、
努力しない事の方が恥だと思うし、努力できない事を恥じるならわかるが「努力する事が恥」だと言うのはいったいどういう事なんだろう
これはアメリカの常識であったとしても我が国では絶対に「努力」は恥ではなく誇りだ、そう信じたい
どんなに努力しても名声も地位も得られない人は大勢いる、しかし何の努力もしないで名誉や地位を得る事はまず不可能だ
親の財産と地位をそのまま承継しても名誉でも本当の地位でもない、
努力で得られるのは努力をした事でしか得られないものだ
中二病と言う若者言葉が有るが想像するに「人と同じことをする」や「大人の言う通りに生きる」事が格好悪いと言う様な行動に見える
世れは成長過程での通過儀礼だが若者が自ら言うように一瞬の事だ
「努力は恥」と言うのが有るとすればまさしく「中二病」だ、それが大学生になっても一般的に広がっているとすればアメリカの青年予備群は未成熟な思春期を引きずったしっぽに卵の殻を付けたひよこと言う事か
今の格差社会では努力しても報われない若者が大勢いる、しかしそれは「努力が恥じ」ではなく「努力の虚しさ」は想像に難くない
日本に蔓延るとすれば努力が恥ではなく努力の放棄ではないだろうか、
少子化を問題視する前に無気力虚無の人間を無くすように政治を変えなくてはならない、そう考える政治家を国民は選ばなくてはならない、
裏金が発覚し起訴される議員が大量に発生していても又選ぶのは無気力以上に罪だろう
老害を言い立てる前に自分の未来を託せる議員を国会に送り出すためにする「努力」は決して恥ではない、

市長答弁をAIが作る?

2024-03-17 13:41:54 | 雑記
こんなニュースが流れた
“相模原市では、15日の市議会で生成AIが作った原案を使って市長の答弁が行われました。”
内容を見てみると先にAIが出した答弁を議会が添削して何度か修正させて使用したらしい、
と言う事はこの答弁は市長が作成したものではなくAI、すなわちソフトが作成したと言う事になる
文の内容は「コンピュータ上のソフトウエアが答弁を作成し、市長が修正して議会に答えた」という事だがこれは「市長の答弁」とは言えないんじゃないのか、
市長が原案を作成し、ソフトが修整するならまだ解る、いわゆる「校正」で文言に矛盾が無いか、冗長ではないか、誤解を招かないか、と言う様な事を確認するなら解るが、
「答弁」そのものをAIが作ると言うなら市長は何をするのか、選挙で選ぶ意味は無くなるんじゃあないのか
生成AIは著作権の侵害、個人情報の収集、そしてまだまだエラーも多い事から世界的に規制の方向に動いている、
しかし、そういう問題とは根本的に違う話の様な気がする、
法にのっとって処理する事が原則である行政法に関しては其れこそAIに任せるのは順当だとは思う
行政書士試験のテキストを見ると行政訴訟にかんする過去問題が重要視されている、教科書を見る限り絶対にコンピューターに勝てると言う事は不可能だ、
行政窓口にAIを導入すると言う事は間違いなく効率的になる、
民事訴訟や裁判の「情状を酌量し」などと言う事はあり得ないのが行政法でありあくまで法の範囲と解釈が行政訴訟の内容だ、
しかし市民に対する方向性はやはり有権者が託された長が呻吟して示すべきではないのかと私は思うのだが


子守歌の話

2024-03-05 11:12:56 | 雑記
フェイスブックのストーリーズに撮りためた画像に曲を乗せて流したら十年近く会っていない姪から流すたびにコメントがつく様になった
気軽に乗せたが毎回コメントが付くので段々プレッシャーを感じながら花の写真や神社寺なんかに無料で2小節提供されている曲を付ける
最初の頃は自分が好きな古いジャズ、ソニーロリンズだとか、MJQだとか乗せて、クラシックだったりしていたのだが姪のリクエストでマイクロジャクソンだったりビートルズだったりになっていた、
グラシェラ・スサーナの五木の子守歌を載せたら彼女が竹田の子守歌と勘違いしたので今度は竹田の子守歌と中国地方の子守歌を載せたら彼女から「放送禁止になったよね」とコメントが来た
これは知らなかったので調べてみたらこんな回答が出て来た、
この前が有りますが此処からが禁止理由だったらしい
「はよもゆきたや この在所こえて
むこうに見えるは 親の家
 ≪竹田の子守唄 歌詞より抜粋≫
まず「はよもゆきたや」は早く行きたいという意味で、この部分は簡単に言えば「遠くに見える親の家に帰りたい」と歌っています。
それがなぜ放送禁止となったかというと、問題は「在所」の言葉にあったようです。一般的に「在所」は故郷や田舎を指す言葉です。
ところが、「在所は被差別部落を意味するのでは?」という噂が広まってしまいます。
その点が問題視され、放送禁止歌となってしまったのです。「在所」の意味をさらに調べると、今住んでいる場所のことを指す意味もあるようです。
 そう捉えると単に子守奉公を終えて早く親元に帰りたいと歌っていると考察でき、よりしっくりくる内容と感じられます。」
在所と言うのは今でも「生まれた家」とか「生まれた所」と言う意味で結構使っている言葉だと思うが
昭和では結婚した後実家を訪問するときに「在所に行ってくる」と言っていたのだが今では死語なんだろうか
別の所で「放送禁止用語や禁止曲は殆どマスコミが臭い物に蓋をする様に自主規制をしたものが多い」と書かれていたが誰だったあ著名な小説家が「こんなに窮屈に言葉狩りをされたら本なんか書けないから小説家なんかやってられない」と言っていたがその時の禁止用語は「めくら・盲」と言う事ばだった、
此れには「めくらこうし」と言う言葉と「めくら蛇におじす」と言う言葉を例に出していた、
項目の最初に「この歌は子守奉公として働いていた10歳前後の少女が自身の心境を歌った“守り子唄”です。
「子守奉功で親元を離れて働く少女のつらさを唄った愚痴の様な歌」ですね
と書かれているが日本の有名な子守歌は殆ど子守奉功の歌が多い、
奉公と言っても実際は衣食住だけの報酬で「口減らし」が目的だったようだ、
五木の子守歌では「おどが盆きりぼんきり、盆からさきゃおらんど、盆がはよくりゃはよ戻る」と言う歌詞が有るが実際には帰っても居所は無かったのだろう、
「おどがうっちんじちゅうたかて誰が泣いてくりゅか、裏の松山セミが鳴く」と言う歌詞が続き、「おどがうっちんちゅうたら道端にゃ埋けろ、通る人ごち花揚げる」と続く、死んでも親は引き取ってもくれないだろうと言う悲しい歌詞をニューヨークのため息と言われたヘレンメリルは歌の意味を理解し涙を浮かべて歌ったと言う、
彼女の歌はLP版だったのでもうないのだがグラシェラ・スサーナの歌う五木の子守歌が気に入っている
子供を寝かせつけると言うより自分の心を寝かせつける様に小さな背中に他人の子供を背負って歌ったのかと思うとやるせなくなる