梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

日本人が壊れてゆく

2014-07-30 12:58:35 | 雑記

佐世保で15歳の少女が同じ15歳の少女をハンマーで撲殺し、死体を解体したと言う事件が起きた、加害者の少女は淡々と「人を殺したかった、解剖してみたかった」と言っているらしい、反省も謝罪もないと言う、

「人を殺してみたかった」と言う台詞は最近何度も聞くようになった、いくら考えても理解が出来ない、脱法不ドラッグをするやからの考えている事も理解出来ないが全くシンプルに「人を殺してみたかった」と言う心持が解らない、「殺してみたかったから同級生の友人を殺す」と言うこと以前に「殺してみたい」と言うこと自体解らない、世界中でこういう事件はどの位起きているのか解らないが少なくとも日本では余り聞か無かったと思う、殺人は憎しみが動機の事が殆どだろうと思っていた、あるいは殺人は手段で目的は別にあると思っていた、金が欲しい、恋人を取られた、侮辱された、等々それらを解消する手段として殺すと言う方法をとる、無論それ自体言語道断なのだが最近は「世の中が嫌になった、自殺する勇気が無い」或いは「世間の奴等に自分を思い知らせてやる」と言った殺人動機になる事も此処数十年でいくつか起きている、

生きる事が大変だからと言うならそれだけ命の尊さに思い至るのではないかと思うのだが、唯自分だけ死ぬのは悔しいから幸せそうなやつらを道連れに死ぬと言う事らしい、何時の頃からこんなに日本人は命を軽んずるようになったのだろう、戦後日本は高度経済発達を経てそこそこの暮らしを得る替わりに今まで培ってきた日本社会と言う精神システムを失ってしまった、思いはせてみるとどうも「家」と言う社会性を壊した頃から大きく変貌してきた気がする、敗戦直後までは「家」と言う単位は連綿と続いて来た、このシステムが高度成長とともに失われ、その時期に合わせる様に育児の放棄、老々介護から孤独死、そして命の軽視が増えてきた気がする、無論理屈ではない、あくまで統計の話だが、育児ノイローゼ、孤独死どちらも3世代同居家族には起き得ないはずである、

スープの冷めない距離が理想的だ、と言う諺はヨーロッパの物だが日本では同じ家屋の中で連綿と家族を繋いできた、3.11に流行った「絆」という言葉もわざわざ言い表す必要は無いくらい当たり前の事だった、しかし経済の急成長に伴って親子が互いに慈しみ会って暮らすという事の大切さよりストレスの回避を取った結果社会性最小単位である家族と言う物を学ぶ機会を失っていったのでは無いだろうか、

都市に集中する人口は劣悪な住環境と過疎化を招いた、しかしこれ等の問題は避けては通れない問題だろう、生まれた時から年老いた祖母祖父と暮らし、自分の両親がその両親に接する事をみて、深い愛情で繫がっている事こそ「絆」でありそれは決して墨痕鮮やかに書かれた文字ではなく心の基本にしっかり根付いてくるだろう、

老人福祉、教育補助の予算より年老いた両親と同じ家で寝食をともにする事の出来る住宅を供給する事が重要な政策ではないだろうか


脱法政権

2014-07-29 13:19:23 | 雑記

脱法ドラッグが社会問題化している、「脱法と言う呼び方はおかしい、麻薬等取締法のリストに載っていないから危険性のある薬品だが違法ではない」と言う事だが「実際には他の麻薬と変わらない」のでこれからは「危険ドラッグ」して取り締まると言う。当然だろう既に多くの事件事故を起こし被害が出ている、

「脱法ドラッグ」と言うと合法と違法の隙間を突いた犯罪である、「法律の条文に適合する文言が無いから違法ではない」これはまさしく安部総理の言う「憲法解釈の違い」と同じだ、「集団的自衛権は我が国の国民を守る為に必要であり、”国際間の紛争を武力で解決する事を永久に放棄する”と言う条文に矛盾しない」これは「麻薬リストに載っていない薬物だから同じ影響があっても違法ではない」と言うのと何処が違うと言うのだ、「脱法ドラッグ」を「「危険ドラッグ」に言い換えると言うなら「集団的自衛権」も「国際的危険行為」と正しく表記してもらいたいものだ、

法人税を下げて国際競争力を高め、雇用を創生し、国民の所得を上げる、そして所得が増えるからその時に更に消費税をあげると言うがそれは「所得が上たら」という話ではない、「デフレを脱却したら」である、要するに物価上昇率が上がったらと言う事だ、給与所得が下がって物価が上がったら税金を上げると言う、これでは単純に「さらに生活が苦しくなる」と言う事だ、

本日新聞では「企業の内部留保は403兆円になった」と出ている、解説には儲かった分は従業員には回らずそのまま内部にためてしまうと言う、法人税を下げればその分当然内部留保が増えるだろう、経常利益は人件費を差し引いた残りである、会社の利益が増えた分従業員に廻せば利益は下がるがその分税金も減る、雇用を確保し技術を育てなければ内部留保が多くても企業の未来は厳しい、国際競争力がと言うが金を残す方法に長けていても技術・営業力が無ければ内部留保など瞬く間になくなってしまう、それを解っているから大企業は原資として金額で保有するが実際の経営力が無ければ意味はあるまい、

個人資産も一千億を超える個人がかなり居る、彼らの消費と年収200万の消費は100倍も違う事は在るまい、昔あった贅沢品に掛かると言う発想の課税方法はなくなったので基本的に個人が消費出来る金額はそれほど差はない、つまり納税率で言うと雲泥の格差がある、

税金は金の動きに掛ける分を下げて保有資産に掛ける方が平等だろう、使い切れない金と生活費を削られる税金では消費市場は活性化するわけもない、そしてそれは親から子に引き継がれてしまう、金持ちは更に金を集め、貧困家庭は更に貧困になってゆく、所得税は極力下げ資産税に移行する事がこれからの経済社会を活性化する、社会主義ではなく「自由経済」で構わないが競争はフェアでなければならない、

 

 


慰安婦問題とヘイトスピーチ

2014-07-28 10:51:55 | 雑記

韓国と中国が彼方此方で日本の罪を喧伝して歩いているらしい、冷静に歴史を見れば確かに彼等の言う事もあながち間違いではない、特に明治維新以降、日清、日露戦争、満州事変以降の対中国に関する日本の政策は見る限りでは併合政策だと言われても仕方ないしその間韓国は日本の属国扱いだった事は間違いない、個々の問題は各々検証する必要は十分にあるのだが今韓国が世界中に喧伝している「慰安婦強制連行」の政策は韓国の政策が大成功だと言えると言うより日本の外交下手が如実に表れたと言う事だろう、すでに幾つかの国では韓国の言い分は全て正しく「日本は野蛮な国であり謝罪すべきだ」と言う国連勧告を出そうと言う雰囲気になっている、
慰安婦問題だけを取ってみれば絶対に無かったとは言えないだろうと思う、無論それが「朝鮮人」を特にと言う事かどうかは疑問が有るし又強制だったのか、自発的だったのかにもかなり疑問が有ると思う、当時強制連行されて慰安婦をさせられたと言う人達の発言は申し訳ないが実に懐疑的である、

今迄に韓国との仕事をした事もあるし身近から聞くはなしもあまり感心出来ない話が多い、無論祖の様なバイアスの掛った雰囲気は有るので此れも差し引かなければと有る程度逡巡する事が有ったがつい最近の旅客船沈没事故や朴大統領の言動を見ていると(やはり、彼らの言っている事を額面通り信じる事は出来ないのではないか?)と考えてしまう、今回の問題や現代自動車、サムソン電気の問題で世界の風潮も「韓国は信用できない」と言う方向に風向きは変わって来ている、
しかし「慰安婦問題」は女性問題である、此方はどちらかと言えばかなり感情的な嫌悪感が先行するので経済や政治の持つ不信感とは違う動きになりそうだから楽観は出来まい、この問題は冷静に分析し国際的に信頼を復元する必要を感じる、それが日本にとってあまり好ましくない問題でもだ、
翻って今国連からも指摘されている「ヘイトスピーチ」の問題、彼らを見ていると前述の様な事も(奴らの様な日本人だったらやりかねないな)と言う懸念はぬぐえない、只韓国人だと言うだけで、彼等はそれすら「朝鮮人」と言う言い方で見下し、憎悪する、あの考え方なら「朝鮮人だから強制的に慰安婦にしても当たり前だ」」と言いかねない、少なくとも世界からは「あれが日本人のやり方なら韓国の言い分は正しいだろう」と取られても仕方あるまい、かれらの考えを変えて貰うのは難しい、時間も掛る、これは日本人の名誉の問題でもある、国は早急に対処して貰いたい物だ、
安倍総理もどうもあの輩と余り変わらないのではないかと言う印象もある、厳格な対処は難しいかも知れないな


コンプレックス

2014-07-24 18:30:17 | 雑記

フェイスブックに「あなたの出身大学は?」と言うメッセージが出るようになった、私には幾つかコンプレックスがある、大抵の物は取るに足らないがやはりいやな感じが有る、学歴コンプレックスと言う奴は自分にとって中々克服出来ない感情である、そうコンプレックスと言うより「厭な感情」なのだ、

自分が社会に出た頃田舎の中学校で高校に進むのは半数以下だった、殆どが経済的な事情だった、しかし社会に出てみると中卒と言う肩書は経済的より能力的と判断される事が多かった、働き出した頃「高校三年生」と言う歌謡曲がはやり、あの歌を聞くたびに内心(うるせえや)と思ったり、高校野球の放送やニュースを聞くと妙に燻った様な気分になった、

臨時工として中途入社した大手の電機会社は歴然とした学歴社会だった、「臨時工」と言う位だから現業職である、それでも中卒の臨時工は最下層だ、同じ中学卒でも正規入社は会社で教育機関が有った、「職業訓練実習生」と言われていて半年は教育である。高卒の正規工はいない、中学卒と臨時工だけである、一番下の組織は「組」だ、凡そ30名程度の組織で大半は女子だった、組長と言うのは当時50代の小柄の人だった、無論組では一番の責任者である、この組が5つ集まって「課」になっている、事務関連社員も30人近くいて課の構成は200名前後、課長はやはり定年間近の背の高い眼鏡をかけた人だった、課長の学歴も組長の学歴も知らないが有る時本社の幹部候補と言う実習生が来た、大学を卒業し本社に入り現場実習と言う事らしい、多分30歳前だろう、1ヶ月程度いたと思うが彼が来た時には課長以下何名かの人を従えて現場を睥睨しながら廻って来た、その時の課長の表情が惨めに見えて(自分は此処に居るべきではない)と思った物だった、

学生運動が社会に色んな反響を呼び起こしていた、しかし自分にとっては(自分で働きも、親の金で勉強させてもらっている連中が何を言っていやがる)としか思えなかった、それでも仕事をしていれば出身校は大きなファクターになる、一度は学歴を高卒だと言って就職活動をした事もある、しかしその方が自分の劣等感を刺激してしまった、何時の間にか学歴を問う風潮は下火になったがそれは一般的に大学卒が当たり前になったと言う事だった、取引関係の付き合いでごく自然に学校の話になる事がある、その時は努めて普通に「いや、大学は下りてないんですよ」と言う事にしている、しかし高校も出ていないとは思わないだろう、何処の高校とは聞かない、

先日NHKで大学の見学ツアーを入学する本人ではなく母親をうるターゲットにするというニュースをやっていた、何を見に行くんだろう?子供は母親が良いと言った学校を選ぶのだろうか?母親が気に入らなかったら行かないんだろうか?日本は入学すればそそのまま卒業出来ると言う、昔使っていた大学生のアルバイトが三角関数を知らない(そう言う言葉を知らないと言った)と言ったのを聞いたが何の為に大学に行くんだろうか、学業を修めるのが目的なら自分で行って確認するだろうし、母親が何を見たのか知らないが自分の眼で見る事もしないで進路を決めるなら学卒と言うのは何の意味があるんだろう、

自分の劣等感など本当におろかしいことだとはおもうが、未だ自分の奥深い処には消せない炭の様に燻っているのは間違いない、フェースブックを開かなくなった。


中国共産党と言う帝国

2014-07-23 18:37:32 | 雑記

日本には八百万の神々が居る、あらゆる物には神が宿る、記紀の世界では万世一系の天皇家が司る天上界から降臨した神々なんだがそれとは関係なく細かな神々がいる、火の神が居るがその他に竈の神も居る、火事を抑える火伏の神も居る、水の神も居れば雨の神も居て川の神様も居れば海の神様も居る、しかも上下関係はない、

ギリシャ神話もローマ神話もエジプトの神殿の神々も大凡は同じ様に多様な神々が居る、

しかしイスラム教の系譜をひく宗教は絶対一神教だ、キリスト教も原典である旧約聖書では見えなく名も無い絶対神がいてイエスは神の伝道者だ、

イスラム教は「宗教ではなく生き方だ」と何かの本に書いてあったが元来は同じ経典らしい、

儒教や仏教は宗教と言っても哲学や教訓に近い感じがする、釈尊も孔子も絶対神である訳もなく、釈迦に至っては生きる事に苦しみ、悩み其処から解脱する方法を考え続け自分なりに得た答えを共に語った弟子たちが経典としてまとめ師の教えと実践を互いに磨き上げる過程で多くの宗派に分かれて行きそれが世界に広まった、

論語はそういう意味では更に宗教とはかけ離れていて個人と社会の関わりを人間単位で的確に説いているだけである

どちらが良いかと言う事ではなく「そう言う物」なのだ、ギリシャ哲学も東洋哲学もあくまで「自分がどう生きるか」と言うところに重きを置かれているので宗教の目的とは若干違うのだろう、宗教自体発生はおそらく人間的不安を取り除く事と社会的な中心として法律から医療行為も含めて自然発生的に生まれ為政者のツール的に合致する方向に育って来たのだろう、そう考えると絶対神の宗教はやはり為政者が人民を統治するのに都合が良かったのだろうが伝道者であるイエスの説く教えが底辺の人々に浸透したと言う事だろう、

多神教における教えは最初から「あらゆる物に感謝」するというところに基盤を置いている、為政者はこの神々に使える使徒と言うより通訳の様な物である、

本来の仏教では為政者の目線は何処にも無くあくまで個人の問題に終始しているが此れが中国のフィルターを通って今の仏教になったと言う、

国民の総合体として社会を構成すると考えると孔子の教え、論語と言う教えは本当の意味で人の生き方、社会の在り方を実によく分析し教えとして完成して居ると思われるのだが、

今の中国から聞こえてくるのは「論語」の国としては本当に信じられない、無論中国大陸には非常に多くの人種が生活しているが今の中華民国を牛耳っている「漢民族」から孔子も孟子も出ているはずだ、中国にとって20世紀は確かに暗黒の時代だったろう、西欧列強と言われる絶対神の国から蹂躙を繰り返され、今迄属国以下だった日本にまで蹂躙され、それまでの儒教的考え方を根本からひっくり返されたのかもしれない、

しかし国民がそこまで変わってしまうとは容易に考えられない、今の為政の在り方と実際の国民の考えはかなりかけ離れているのではないのだろうか、

中国は3千年の歴史の中で何度も為政者が変わって来た、其の度に徹底的に粛清をして交代してきたが実際に経済を支えている国民にはさして影響は無かったはずだ、しかし現在の中国共産党の下では大きな格差が起き、一部の富裕層が多くの貧困層~搾取していると聞く、しかしこれでよく社会主義を名乗れる物だ、まるでロシア革命の前夜の様な有様だ、

まあ、安倍政権もこれに近い、だから当然中国とは相いれるわけは無い