梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

企業は人なり、金は企業ではない

2019-03-24 12:09:42 | 昭和の頃
派遣社員に交通費支給を法制化したらその分時給を下げられたという、
なんで今の企業と言うのはこうまで品性が下がってしまったのかと思う、
私の働き始めた昭和38年ころは高度成長期の始まりの頃、中卒集団就職者は金の卵と言われた時代、
企業は右肩上がりの成長で労使は抗争を繰り返しながらも互いに切磋琢磨して日本の企業は日本経済を押し上げてきた、
そしてそれが消費を押し上げ国民の全てがその恩恵を享受できた
春闘も年末闘争もストライキも孕みながら大手から零細まで少しづつだが確実に成長し労働者の生活も底上げしてきた、
労働基準法は労組が言うまでもなく経営者は堅守し残業も大手では20時間前後、下請け零細でも40~50時間でその分の所得は確実に確保できた、
労働基準監督署と言う組織の影響はあまねくと言っていいくらい零細企業経営者には怖い存在だった、
有給休暇も大抵不足してしまうくらいの消化率だった、それでも労使の関係はバランスが取れていたと思う、
労働基準法や最低賃金法が整わない時代でも「近江絹糸」事件のように会社が倒れるくらいのストライキもあり社会もそれを支えていた、
しかし今の企業は国を支える経済の在り方を自らの利益のみに奔走しているとしか思えない、
余りに企業の品性は失われた、企業の利益を維持上昇させるには技術を上げるかコストを下げるかだろうが日本の企業はコストを下がる事に汲々として技術を蔑ろにした、
アメリカの「錆びたベルト」も工業立国から金融立国に舵を切ったときから当然の帰結だろう、
日本がそれを踏襲したところで資源もなく金融資産も総量では全く太刀打ち出来ない状況で技術を捨てれば日本全体が錆ついてしまうことは目に見えている、
松下幸之助氏は「企業は人なり」と言った、戦国時代武田信玄は「人は石垣人は城」とうたった、
金は持ち主を選ばないが人は人を選ぶ、国は国民の集合体だと言う事を政の根本に置いた政府を熱望する、

叱ると怒るは全く違う

2019-03-20 17:29:02 | 雑記
子供の虐待と言う記事が頻々と流れる、「躾のため」と言う虐待者の言い訳が多い、
幼い命が失われるまで執拗に虐待を加える事は人間として言語道断だ、子供を親が守らないでだれが守ると言うのだ、
家庭内のことで中々他人に見えないが学校で体の痣や言動から見つかる事も少なからずある
児童相談所に相談し家庭訪問しても否定されることが多いようだ、
親の前で子供に質問しても恐怖に支配され正直な回答は得られないだろう
「親の懲戒権」を削除するという、どの程度から逸脱しているかと言う問題は実に微妙だと思う、
未就学児はともかく低学年でも就学児になると知恵がつく、また子供たちで共有する、
それは「未成年犯罪法」でずっと問題になっている事とも共通する、
子供を育てた経験もあるので本当に腹が立ちかっとすることもなかったとは言えないが私は極力冷静に対処してきたつもりだ、
実際子供たちに手を挙げたことは一度もない、正座をさせたことくらいはあるが極力理を持って説教をしてきた、
子供曰く「お父さんと理屈を言い合ったら勝てないから言い訳はしない」と息子に言われたこともあるがそれはそれであまり良くなかったかもしれない
我が家の方針は子供に対して夫婦の意見は統一するというルールを作っておいて子供を叱る前に夫婦で方針を決めて私が叱る役をすることになっていた、
子供が妻に不服を言っても「お父さんの言う事が間違いないから不満ならお父さんに言いなさい」としておいて後で妻から私に「こう言っているが」と話して調整をしていた、
おかげで妻と子供二人からは「理屈っぽい!嫌な性格」と言う評価は頂いている。(妻からも)
理屈っぽかろうが叱ると言う事は「理屈に合った」話をしなければ効果は無い、
懲戒をしたところで理を納得しなければ繰り返す、
自分の理屈が間違っていたら息子に謝ったことも何度かある、だからこそ聞いてくれたのだと思う、
怒ると叱るは根本的に違う、「怒る」と言うのは感情に任せて怒鳴り、子供の言葉を聞かず尚且つ暴力をふるう、
「子供」を「他人」に置き換えてもおかしくない様な振る舞いでなければそれこそ「躾」にはならない、
自分より弱い者にしか行えないことをするべきではない、それは「卑怯者」の行動だ、
親は子を育てる責任がある、同時にその為にある程度子供の生活に関与する権利もある
懲戒権はその責任を担保するものでは無いだろうか、子供の行動を制限する権利がないのにもかかわらず未成年者に対する責任は親権者にあるのでは子供の未成熟の欲望を制御することは難しいのではないだろうか

ロゼと梅酒

2019-03-18 12:50:38 | お酒
ネットで梅酒を買った、写真で見たよりかなり小さな瓶だった、

全くボトルの容量を見ていなかったのでこれは仕方がない
「砂糖を一切入れていない」と言うので試しに買ったのだが梅の匂いと味は良いのだが度数が38度もある、
最近はあまり強い酒を飲まなくなっているので炭酸で割ってみたがあまりぱっとしない、
次は水割りにしてみるがやはり今一つである、
麦焼酎の25度に入れてみるが味がわかる程度に入れると結局30度を超えるのでこれもきつい、
ワインの特売でロゼを買ったまま置いてあったので割ってみる、
チリ産のソーヴィニヨンで12度程度、これで半々くらいに割ってみたらこれが中々いける、糖分の無い梅酒の梅の香が奥の方にしっかりとある、
赤ワインにブランディ、ラムを入れて飲む、白ワインにウォッカを入れてみたりしたがこれはジンが気に入った、
ロゼだけ合うスピリッツが無かったのだが梅酒に落ち着きそうだ、
しかしくだんの梅酒がなくなったので新しい梅酒を探すのだがこれが中々いいものがない、
辛口と書かれていても「甘さ控えめ」程度の甘さでワインに混ざると雑味になってしまう、
幾つか試してみるつもりだがやはりこの間買ったやつに落ち着くのかもしれないな
リキュールも国産がいろいろ出ているのだが見ただけでは判断できない
ラベルや書き札で想像するしかないのだがどうも基本は甘口のようだ、
柑橘系の香りが多いが想像する味はやはり甘そうな気がする、
柚子系もあるのだが香りは想像できるのだが味が今一つ分からない、結局は飲み切ることにはなるのだがやはり外すと残ってしまう
梅酒が決まったら少しずつ試してみるか

我々もいう程誇れる民族でもない気がする

2019-03-10 16:41:48 | 昭和の頃
東京新聞で「孤児たちの戦い」と言う特集が始まった、
当時7歳だった女性の手記が掲載されている、
3月10日の大空襲では10万人余の一般人が犠牲になった、
アメリカの行った軍事施設の無い場所に対する絨毯爆撃は戦時国際法に違反するとは思うのだが戦勝国が敗戦国をさばいた東京裁判では米国はさばかれることは無かった、
東京新聞の記事はそういう事ではなく「こういう事実があった」と言う視点で書かれている、
被害者の救済と言うには時間が経ちすぎているがそれを忘れてはいけないのではないかと言う思いがある、
この記事から見えたのはこの女性がたどった半年程度の時間が見せた人間の弱さと言う物
当事者にとってそれを恨むと言う余裕もなく唯々生きる事に必死だったのだと思うのだが
親戚をたらいまわしにされて駅で2度も捨てられて兄弟も失いやっと生き延びたという事実、
駅に止まるたびに物乞いをしておなかを満たすだけの行く当てのない逃避行、
それもわずか7歳の女の子がである、
色んな話を見聞きする、
沖縄で一般人を死に追いやったのは米軍より日本軍人だったという話、それも将校ではなく伍長クラスが多かったという、
赤紙で徴集され将校以外は古参であるというだけが権威だった連中の最古参だ
麦と兵隊で歌われていた徐州の話
昭和30年代に流行った映画「二等兵物語」の中の古参兵と新兵の話
現在ネットであるいは書物で「日本人の民度」と言うもてはやし方だがそれは違うのではと思わざるを得ない、
「大和魂、葉隠れを武士道と持ち上げる風潮があるが明治維新まであった武士階級と言うのはほんの一握りで明治維新後の日本人に大和魂があったかと言えば庶民には皆無だ」と言う記事を見たがまさしくその通りだろう、
日本国民が酷薄非道の人種だと言うのではなく「自慢するほど日本人は孤高な人種ではない」と思うのだ
宗教戦争、民族間の独立戦争、貧困社会の弱者に対する対応は世界でも日本より酷いのではと思われる国、民族も多々ある事は確かだが「わが国民はそんなことはない」と果たしていえるのだろうか、
韓国の嫌日感情も度が過ぎている事も確かだが「そんなことをする様な民族ではない」と言い切れる自信はない、
南京事件も「白髪三千丈」の中華民族の数字はとても信じられることではないが「我が国軍は徹底された統率によって民間人の危害を加えることなぞあり得ない」と言うのも信じられる話ではない、
自殺まで追い込む虐めをする子供、教育しつけと10歳に満たない子供を虐め殺す親、
親が金をくれないからと80代の親を殺す無職の50代の男、
隣のテレビがうるさいからと刃物を持って襲う男、
そして「何人も人間的な生活を享受する権利」を自己責任だからとセーフティネットを削減し、国防費に回す政治権力者
日本人が世界に喧伝している強く美しい民族はおそらく明治維新とともに瓦解してしまったのではないだろうか、
徳川幕府は確かに衰弱しきっていたが江戸っ子はその中で「瘦せ我慢」と言う粋がりでそれこそ「美しい民族」を保っていたらしい、
未だ江戸の空気が色濃く残る日本に来た欧米諸国の記事を見ると劣った低文化国ではなく「尊敬すべき庶民」と言う記事が多いようだ
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」と言う、己を過信したら戦う前に国は敗れる
どの記事を見ても国際状況は今後悪化の一途をたどりそうだ、
我が国の力と信用度を把握し国を導いてくれる政治家が現れることを期待したい
少なくとも「売国」政治家は御免こうむりたいものだ

景気はずっと悪いよ、あんたらが何と言おうとも

2019-03-08 08:51:10 | 雑記
景気が下降局面に入ったと思料されると発表があった、
安倍政府が「歴代最長の景気拡大だ」といくら言われても実感はない、
厚労省の統計偽造が何年前からかわからないらしいがとりあえず直近の分だけでも少なくとも賃金ベースではマイナスになった月すらある
非正規が半数になってかつ賃金ベースでマイナス、そこに持ってきてこの春から生活基本物価が10%も上昇する、
当然消費は冷えて内需の増加は望むべくもない、これで消費増税など向かい風にほろをつけるようなものだ、
しかし一方で小学校の卒業式に10万をかけて和装袴を用意する、
その一方で給食がなければ子供の食事もままならない家庭も多くあり「子ども食堂」と言うボランティア組織がそのセーフティネットを担っている、
海外旅行は前年比二桁の上昇だが「10連休は日当が入らない、どうやって暮らしたらいいのだ」と言う家庭もある
貧富の差がだんだん酷くなってきているのに上のほうだけを抽出し更に偽造までして統計上景気は上昇していると言ったところで数字はつじつまが合わなくなるに決まっている、
景気は数年前からマイナス局面になっているというより「偽装されたプラス局面」でしかなかったのだろう、
貿易黒字は輸出産業にしか恩恵はもたらさない、この業界の利益は内部留保に廻り関係する下請けにはまわらず、安全弁として正規従業員の削減が今の歪んだ社会を増殖させている、
正規の低所得層と非正規層が7割を超えている社会で景気が回るわけもなかろう
それを輸出でカバーし胡坐をかいていた業界に輸出先のアメリカに不動産屋大統領が君臨し友好関係は経済の二の次と言い出した、
これで日本経済の拡大と言う数字は幻に代わる可能性が出てくるとおそらく日本は鍋底景気の再来になるかもしれない、
しかも赤字国債はとんでもない金額に膨れ上がり償還だけでも国費を圧迫してくる
団塊の世代はそこに落ちてしまう前に絶えてしまうだろうが残る日本社会は悲惨なことになりかねない、
まあ子供のいない総理大臣は子孫に残す希望は関係ないのかもしれない
半面、残す資産にあまり失着は無いかもしれないが、「金と地位を手に入れたら次は名誉」と言われる如く「歴史に安倍晋三の名前を」とでも思っているのかね
国民はだれもそんなことを思っちゃいない、それどころか本当にいい迷惑だ