梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

トランプ候補と安倍政権

2016-02-28 08:29:11 | 雑記
共和党候補のトランプ氏が予想外に支持を集めていると言う、楽観していた知識層は大慌てしているらしいがまさかこのまま代表候補になることはないかと思うが一抹の不安も有りそうだ、そうなったらアメリカは世界から大変な批判を受けるだろう。
彼の写真や演説を見るとなんとなくナチス党の急伸し始めた時のヒトラーを彷彿させる印象だ、演説の内容や彼の経歴は比べるべくもないが聴視者を煽り立てるアジテーションはそれなりに効果を発揮しているようだ、
「強い偉大なアメリカを」と言う内容は「戦争ができる国」も含めて「強い日本」が節々に感じられる安倍晋三首相の言動とダブってくる、自衛隊は「専守防衛」と言うことで今まで来ている、敗戦国条項で軍隊を持つことを禁止されていたが専任統治のアメリカ軍に沿う形で警察予備隊と言う名所で発足しやがて「自衛隊」と言う名前に変わり大きな戦闘能力を保持する事になり内外から「明らかに軍隊だろう」と言う批判を受けていたが「あくまで日本の財産を侵されたという場合に最低限の保守能力を持つ必要がある」と言うことで更に軍備を拡大してきた、しかし今回の「集団的自衛権」は日本の領海外でも同盟関係に有る国に関する戦闘状態に武力の行使
ができると言う事になった、それは同盟国家に敵対する国にとっては「敵性国家」そのものになる、「専守防衛」なら「日本のため、家族のため」に命を掛けるのだが「他の国のために」命を的に自衛隊に入隊したいと言う人間は減るだろう、そうなったら集団的自衛で出動を要請されても応えることは出来ない、それでは同盟国としては納得しないだろう、その時に考えられるのはやはり「徴兵制」が自然の流れ、政府の考えだろう、しかしアメリカもベトナム戦争時代「徴兵制」ではなく「志願兵制」を取ったが格差社会の底辺を利用し就学特典や税制優遇を餌にしたり、移民法の優遇を持って裏表した、
トランプ氏はそれをどう正当化するか分からないが日本でもこのまま行けば同じ方向に向かうだろう、アメリカ経済の根幹は軍需産業とファンドで成り立っている、そのためには世界で紛争が減れば国家財政は衰退する、今まではアメリカ国内で賄ってきたがその負担を税金でままなうのが厳しくなってきた事、格差が大きくなりすぎて低層がアメリカンドリームを信じられず無気力になってきた、その代わりに日本を利用しようとしているのではないかと言うのは穿ち過ぎか?しかし少なくとも集団的自衛権で防衛費が1.5倍になる事が利するのはアメリカ産業と日本の大企業で兵器産業に乗り込む会社とそれに寄生する官僚と政治家だけで多くの国民は増える税金を負担するだけだ

癌は手術しないといけない

2016-02-26 17:13:44 | 雑記
通貨は社会の血液だと言われる、社会と言う体が健康に動く為に社会の隅々まで廻っていなければならない、それは「多ければ良い」と言う事では無い、今日本だけでなく世界中で格差が広がっている、しかし決して資産総額が減ったと言う訳ではない、例えて言えば末梢の毛細血管に血液が廻って居ないのだ、異次元の金融緩和をやった処でそれは毛細血管どころか動脈まで届かず大動脈にとどまっている、此処に更に血液を流し込めば「動脈瘤」になる、血圧が上昇するが末梢血管とその周りは壊死を起こす、
日銀総裁が次々と打つ手当ては言わば「カンフル」でしかない、緊急措置としてのカンフルは確かに重要だが根本的な病巣を取り除かなければ完治しない、マイナス金利の効果は毛細血管に血液を送り出す効果は望めない、低所得層を毛細血管になぞらえれば既に壊死が始まりつつある、手や足に血液が周らなければやがて体全体を支える事も食事をとる事も出来なくなる、壊死が広がれば社会の運用は低下しカンフルも効かなくなり社会の動きは停止するか動脈瘤破裂をいおこすだろう、
異常増殖する細胞は医学的には「癌」である、体の重要部位に食い込み体全体に周るべき栄養を吸収し続けてさらに増殖し体を蝕む、しかしやがて宿主を侵し続け死に至らしめた処で摂取すべき宿主を失って壊滅する、異常増殖する癌にはその意思も智恵も無いが経済社会に巣くう癌は最高学府を卒業しその知恵と言う肩書で今の地位に居るのだろう、
「生かさず殺さず」搾取し続けると考えて居るのだろうが彼らが決定的に不足している「極貧生活」と「貧困家庭」はもはや限界に近付いている、極貧でも極限でも抜け出せると言う望みが無くなれば「死んだ方がまし」か無気力に非生産的生活を送り消極的な自殺をする、産まれた境遇で家畜以下の生活を強いられ見えない「カースト」で子供の将来も望めない処か子供を産み育てる事すら望めない、既に半数近くの人間がそう言う境遇になっていると聞く、「夢の持てない若者」と「極貧老人」が社会の半数を超えたら人間社会は機能を停止するだろう、老後どころか成人世帯すら悲惨な未来など生きる価値を見いだせる訳も無い、
動脈瘤も癌も「摘出」するしか完治しない、未だ小さいうちなら「放射線治療」がある、奴らに原発の廃棄物から出るガンマ線でも当ててやりたいよ、

リーンカーネイション

2016-02-22 18:44:26 | 雑記
「星の流れに身を占って、何処を塒の今日の宿」昭和22年の映画だと言う、敗戦直後の東京に「パンパン」と呼ばれた女性達が居た、家も財産も焼きつくされ生きる為に身を売った非公認の娼婦達、焼け野原の東京に疎開先から戻っては見ても仕事も無く配給米さえ手に入れられない、男は戦争で死んだか未だ復員していない、家族を養うにそれしかなかった女性達だが世間は侮蔑の言葉を投げかける、
敗戦直後都会に生き残った人達は幸運に焼け残った着物やアクセサリーを持って農家に米を、味噌や醤油を求めて幼い子供達を養う、当時農家の人達は随分ひどい仕打ちをしたらしい、足袋帯も含めた緞子も一升のコメにもならなかったと聞く、
それまで農家は都会の人間に「百姓」と嘲られて生きて来た、それが敗戦で物乞いの様に頭を下げて来る、内心(様を見ろ!)と快哉を叫んでいたのだろう、
売る物が無くなれば餓死が待っている、若い女性達は唯一の財産を食事に替える、同じ様な底辺の生活をしている連中もそれすら出来ない、空き腹の憤懣を彼女達を侮蔑する事で紛らわせていたのだろう、生活の為承知で身を落とし強がっている彼女達の悲しさがきりきりと刺さる、
私は23年の生まれだからリアルタイムでこの映画を見た訳ではないと言うより未だ見ても居ない、まして静岡の田舎に産まれ38年に上京するまで東京など見た事も無いのにこの話この悲しさを現実に体験したかのように悲しみが伝わって来る、
「タバコ吹かして口笛吹いて・・・こんな女に誰がした」と言う歌詞が心に滲みる、
ふと、リーンカーネイションを思う、若しかしたら私が産まれた時何処かで敗戦まで乳母日傘で育った女性が身を売り、蔑まれぼろきれの様に何処かで死んだ、その記憶が私に残っているのではないかと思う位の悲しみがする、

人様々

2016-02-20 08:10:32 | 雑記
女性の再婚禁止期間が100日間に変わるという、離婚時点で妊娠が認められなければと追う条件付きのようだが今は「DNA鑑定」で98%程度の親子関係が証明できる事は刑事裁判でも確定しているのだからあまり意味がなく遅きに逸したという様な法改正だ、
しかし一方で去年下旬にー夫婦別姓を法律化しろ」と言う裁判があった、「夫婦氏制」は憲法に保証された人権に抵触すると訴訟を起こされたのだが一方で「離婚後半年の婚姻禁止期間があるのは不合理だ」と言う裁判が有る、前者の方々の意見だったら特に入籍を急ぐことはないだろうし事実婚関係にしておいて生まれた子供を認知することで事足りる、しかし実際には後者の人たちは正式に(現在の法制下で)婚姻関係になりたいという事を切実に訴えている、私としてはこちらの方がしっくりとする、情緒的で古い考えかも知れないがやはり家庭という形が社会の最小単位だ、それは夫婦と言う結びつきから始まり子供を作り育てて次に繋げてゆく、それには家庭という社会の一体感と言う事に重要だと思うからだ、無論その束縛から逃げたいという人達もいるだろうがそれも基本に「家族の名前」があるからだろう、女性が不利益だというのは法の不備ではなく個人同士の問題だ、法律的に男子の性にしなければならないと言う法律ではない、社会的に女性系図が不利だというのは少し違う、
政治家を見ればわかる、二世議員と言われる現職の自民党は半分は母方の系図である、
ずっと昔から「政略結婚」があるのは女性の家系が非常に大きな力を持つからでそこでは元の女性家系を全面に出すひつようもなく十分に影響力を持っていた、
名前を変えることの不利益を言ういなら「旧姓で社会生活」を禁止してはいけないという形の法政のほうが良いような気がする、私が一番気にしているのはやはり子供の事だ、家庭の表記が2つあり自分では選べないと言う事、有る年齢に選択できるとしたらその負担が随分きついのではないかと思うことだ
いずれにしても今回の事は全く反対の訴訟があり「人様々」であると思う

権力の継承と世襲制

2016-02-18 08:46:58 | 雑記

社会には強者と弱者が存在する、発展すればするほど圧倒的な権力を持つ僅かな人間と多くの弱者になって行く、社会を強固にし発展させるには中心となる強いリーダーシップを持つ人間が必要な事は間違いないし大きくなればなるほど増える異論をまとめあげるだけの強権も必要な事も間違いない、しかしそれはあくまで個人的な能力の問題であって権力が世襲されてはならない、社会の現在と未来を託されている責任が有るのだからそれに見合った能力が必要なのだ、
戦国時代は実子で有っても能力の無い者には継承させず長幼の列を無視して家系を継承させる事もあった、此れは徳川政府が全国平定した時点で「長男継承」を徹底し順列を替えるには幕府の許可制になったが過去に起きた争いが継承すべき人間の能力ではなく親の或いは取り巻きの恣意的な行動で始まった事に因る事への布石だったと言う、
しかし此れも封建制のシステムなら可能だが現在の自由経済社会ではそれを判断する方法が無い、しかし能力は継承しないが経済システム上では「資産」と言う形で継承されてゆく、多くの弱者と僅かな強者は生まれおちた時から分けられていてその格差と淘汰も「資産」と言う経済的権力で更に広がって行く、
社会を形成する動物は人間以外にも居る、群れを統率し守るリーダーは通常「ボス」と呼ばれているが彼は(彼女の場合もあるらしい)群れの特権階級では無い、餌場を探し維持し外敵に対応して群れを守って居る、群れはボスを慕い出来る範囲で尽くす。
他の群れとトラブルが起きた時、(殆ど餌場のテリトリー争い)ボスは群れを代表して敵対するボスと一騎打ちをする、動物社会で群れ同士が全面戦争をすると言う事は殆ど無いのだ、それでは勝ったとしても群れの力は激減し結局第三の群れに利するだけな事は経験上理解しているからだ。
しかし人間はボスの一騎打ちどころか後方で命令するだけである、戦争は結局国家の体力を削ぐだけの方法で此れに利するのは死の商人(兵器産業)だけだが恐らく人間のボスはこの人間の生命維持システムから逸脱した精神構造、生命体としての能力が欠けた連中からしか出ない様に経済システムを構築し権力の世襲を維持している、
弱者が牛馬以下の生活に耐えられるのは限界が有る、此れを超えれば暴走するか自殺(緩慢な自殺を含めて)するがどちらかだろう、権力者は反乱が起きたらその潤沢な兵器で対応し、死滅に向かっても当面は痛くもかゆくもないかもしれないが牧場から牛馬が居なくなれば食料は手に入らなくなると言う事を知る必要が有る、
どうせ生き続けてもろくな事が無ければ殺される恐怖は半減する、今彼方此方で起きる理由の解らない殺人事件はそろそろ弱者階層に生まれた人達が精神的限界に来ている為ではないだろうか