梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

プライドとコンプレックス

2012-02-27 18:36:27 | 雑記
プライドをWikiで見てみたら「矜持、自尊心、誇り」「傲慢、虚栄心、驕り、自惚れ」などの意味と出ている、
自覚している、或いは自分が理解している「プライド」は前項の物だと思いたい、この中で続引きが出来ていたのは「自尊心」だったので此れを見てみたら「自尊心の欠如はしばしばセルフコントロールを失い、依存症や摂食障害などの精神障害や自殺を引きこす事が有る、特にうつ病の患者は自尊心を失っている事が多く、・・」と有ったので「生き方の規範は自己のプライドを重んずる」と決めて生きて来た自分が「それは傲慢、思い上がりだ」と読んだ時からもやもやが晴れた気分になった。
劣等感と優越感と言う言葉がある、大抵そのどちらも軽重の差は有るとしても殆どの人は持っているだろう、
私には学歴コンプレックスと言う奴を若い頃からずっと抱えている、しかし今の状況を学歴が無いせいにする気は無いし逆の意味で其れこそ学歴コンプレックスだろう、
仕事はどう言う生い立ちであっても努力と能力に依存する事が殆どだ、努力する力と言うのも恐らく「能力」の重要なファクターだろう、記憶力とか理解力も能力であるし重要なファクターだが自らを鼓舞し他の人に劣っていても時間を掛けても何とか物にするのはやはり個人差が有る様だ、
もしそ立つ環境で差が付くとしたらやはり経済的なものが多いがもう1つは親の自意識、自尊心はかなり影響があるような気がする、
自分の父親は漏れ聞いた程度だがかなり貧乏な家に生まれた様だ、戦前の生まれで太平洋戦争時代に丁度働き始める時代だった、偶々軍需工場に就職し其れが本人に合っていたのだろうそのまま徴兵に遭わず軍需工場で終戦を迎えたらしい、しかし学歴は尋常小学校迄だった様だ、しかし軍需工場である程度頭角を現したので其れが自慢だったらしく敗戦後戻った生まれ故郷では余りいい評判では無かった様だ、この事は自分の記憶にも残っている、
一方母親は群馬の結構良い所のお嬢さんで高等師範学校と言う学歴を持っていた、クリスチャンだったらしいがそんな事はおくびにも出さず村では結構人気があった、
今考えると親父の言動はやはり学歴コンプレックスから出ていたのではないだろうかと思う事がある、しかしお袋には全く知をひけらかす事は無かったのはコンプレックスが無かったせいではないだろうか、
この事に思い当たってから自分の言動には十分注意する様になったがそれでも廻りからすると結構鼻持ちなら無い様な人間かも知れない、しかし「高校にも行っていないから難しい事は解らない、会社でも重用されないのは仕方ない」と思うのはどうしても我慢が成らなかった、
其れが「コンプレックス」だと理解していても(此れは自分のプライドだ)と生きて来たので「プライドが高い」と言うのを「高慢ちきな」と言うニュアンスで言われるのは実に辛い、
たとえ「下らない見栄だ」と言われても自尊心を折り曲げ無ければならないなら自分はその見栄を通したいと思うのだ

2012-02-26 13:01:14 | 雑記
鰻の稚魚が全く採れないと言う報道が流れている、去年の暮に1kg辺り90万と言われていたが漁期が終えるのが3月なのに2月になっても殆ど取れて居ない、2月7日にNHKで流れた時点で250万となり現在では金額はさておき全く手に入らないと言う、
知り合いに聞いたら「稚魚の重さは0.5g程度だから1kgで約2000匹位」だと言う、此れを半年以上かけて25cm位の成魚に育てるのだが水温を28℃以上に保たないと大きくならないそうだ、
此の加温に掛る費用は池の大きさにもよるが大抵1千万は掛ると言う、この計算だと出荷成魚1匹は1万を超えないと赤字になると言う、卸価格で12000円程度だそうだ、此れを捌いて焼き上げると1匹の鰻は15000円を超えてしまう、はたして鰻丼一杯15000円で売れるのか、
しかしそれ以上に稚魚が居なければ高いとか安いとか言って居られない、結局台湾や中国産の鰻に頼る訳だが恐らく価格は上がるだろうな、あの良い匂いを楽しむ事はむずかしそうな時代になった様だ、
私の子供の頃は随分簡単に採れた、台風や大雨の後川が濁ると仕掛けを川の淀みに仕掛ける、
大きな返しの有る針で田舎では「どくばり」と言う良い方をしていた、これに縞ミミズを針が見えない様に刺した物に凧糸をつけて石を重しにして1カ所につき3~5本ほど夕方放り込んでおく、
明くる朝引き上げると大抵1か所につき1~3匹が掛っていた、仕掛けはちょっと見には分からない様にしておかないと仕掛けた本人でない者が持って行ってしまう事もしばしばあるので引き上げは夜が明けると大急ぎで回収する。
増水時には「うげ」と言う竹で編んだ籠を使う事も有る、此れは増水した用水から川に落ちる所に仕掛けて置くが小鮒や泥鰌も入るが鰻自体は大物は居ない、
大物を取るのは「穴釣り」と言うやり方でこれは上手い奴と駄目な奴が居る、自分はどちらかと言えば「下手」な方だった、
小学生の高学年位から上手い奴は能力を発揮するがその方法は鰻の穴を探す事が重要なのでやはり経験が物を言う。
篠竹の先端1m位使い前述の縞ミミズを刺した針を丈の先端を切り落とした穴に引っ掛けて置いて凧糸は竹に巻きつけて一方を手に持つ、其れを鰻の棲家と思える穴にそ~と差し込んで行き、入口から少し入れた所で篠竹の竿をひき抜いてじっと待つのだ、
この方法で上手い奴だと一回の漁で5匹以上を取って来る、此れを村に有った旅館に持って行って売るのである、
此れは結構良いアルバイトになったらしいが自分はとても売れるほど獲れないのでたまに獲れると父親が捌いてくれた、今考えると随分器用なおやじだったがかば焼きのたれは無いので味醂と醤油で焼いてくれた、身の方は私と母親に食べさせて本人は骨と頭、其れに肝を酒の抓みにしていた。
今鰻は激減してしまいワシントン条約の種になりそうだと言う、去年なんとか完全養殖の道筋は付いたらしいが未だ実現化は難しいらしい、美味しい鰻を食べられなくなるのは残念だ

日本国の病巣(頭が癌では何れ倒れる)

2012-02-25 14:52:14 | 雑記
原子力村と言う所の問題は根が深い様だ、それ以上に官庁の横暴さが目立つ、
天下り、渡り、随意契約の禁止等々はかなり前から再三勧告をされているが実態は全く勧告を無視して居るどころか、仕分けの直後は逆に請求を増やすと言ったふてぶてしさである。
官庁と言う所は政府の実行機関であって政府の管理下に有る筈だが現在の報道を見る限りでは政府が官庁の広報機関、或いは日本の機構を官僚の都合に合わせての理由付け機構にしか見えない、御用報道機関と言われる大手新聞がだしている情報でもこうなのだから実際はもっと凄い数字なんだろう。
何故政府の決定事項を無視できるのか、勧告と言う措置だけなら大阪の不起立教員の言葉の様に「勧告なんかは強制力は無いから痛くも痒くもない」と言うのと全く同じ、いやそれ以上に悪質だ、
財務省に逆らうと予算を通すのに苦労すると言う話もよく聞く、国家予算は政府が議会に諮って決める物だが「財務省が難色を示すので通らない」と言うのは結局国家財政は財務省が保有していると言う事だろう、本来財務省は「国家予算の管理」をしているだけで決して「国家財政を保有」しているのではない、
国家財政は当然放漫な使い方は絶対にしてはならないのは確かだがその判断は政府が行う事で分配する権利が省庁(官僚)にある訳ではない、
公務員と言う種類の人種にはこの傾向は上から下まで必ず持っている様だ、身近な事では警察官だが時々「警察が捕まえようと思えば何時だって捕まえる事が出来る」と言う警官の話をする、
オウム真理教の事件当時ペーパーナイフを所持していたと連行したケースがあった、確かにあの事件を起こしたオウム真理教と言う組織にはやむを得ない事もあるが拡大解釈すれば幾らでも此れが可能だと言う事だ、
去年岐阜県か何処かで女子トイレに薬品の缶を置いて行った事件があった、結果的に不法投棄だったのだが此の時の逮捕理由が夫婦の妻が薬品の缶を持ち込んだ事に「住居不法侵入」と出て居たが女子トイレに女性が入って何故「住居不法侵入罪」に問われるのか、
未だこの時点では缶を置いた事が確定していなかったから不法投棄には問えないし、不法投棄では逮捕する程の罪ではない、だから逮捕できる罪状にしたのだろうが完全に拡大解釈どころか不法逮捕である
国家予算を握っている官僚がこの方法で行動している事は間違いなかろう、
大阪の橋下市長は随分多くのパフォーマンスを繰り広げているがその実行力を信じてお願いするなら日本の癌である官僚システムを根本から変えて本当の民主国家を確立する様な政治をお願いしたいものだ

誇りを持って生きられないなら

2012-02-24 09:25:58 | 雑記
老いては子に従えと言う言葉が有る、昔から言われているのだが「子供に自分の考えを押し付ける」と言う事で無ければ「子に従う」必要は無いのではないだろうかと思うのだ。
無論未だ自活出来る状況にあるから言える事で体が動かなくなったり稼ぎを失って経済的に子の世話になるようになったらこんな事は言えないだろうがそれでも自分の生活スタイルを子にあわせる為に生きるポリシーに合わない事を強いられる事はかなり苦しいだろう
我が子だから今までこう言う生き方はしない方が良いだろう、こう言う生き方は自分は嫌いだと育てて来た、しかし親の手を離れ自活する様になればそれは子の生活だからどう言うポリシーで生きて行ったとしてもとやかく言うつもりはないし言っても来なかった、
小さな事である、食事のマナー、挨拶の仕方、部屋の片付け方等々実に些細な事だが家庭と言う範囲では此れが自分には実に気になるし親掛かりの間はかなり厳しく言ってきた、しかし独立したら其れは個人のいき方の問題である、
しかしもし子と生活を共にしたら全て其れを受け入れなければならないとしたらかなり辛いし、今まで言い続けた事は何なんだと言う事にも成る、
「お父さんはプライドが高いから」と言う言い方もされる、プライドと言うのは「自尊心・誇り」だと思っていたが子供の使い方は「頑固で高慢」と言うニュアンスが強い、
有るブログで同じ事が書かれていた、

曰く「プライドの意味を辞書で引くと
誇り=いばる、大言を吐く、名誉、自慢
自尊=たかぶる、尊大、うぬぼれる、自らを優秀だと思い込む
自負=自分の才能を頼み誇る、うぬぼれ、自慢
と書かれています、どうも余り言い意味ではないようです、」

と言う事だがそれでは「プライドをもって生きる」と言う事葉は実に嫌な言葉になるだろう、「プライドが無い」と言う表現は「謙虚で素晴らしい生き方」と同義語になる訳だ、
私はこの辞書の意味が本来の意味だとしても自分にとっての「プライド・自尊心」と言うのは人が生きてゆく為に自らを律する為の自己規律の根本だと考えている、
「誇りの無い→卑屈・プライドを持たない→恥を知らない」と言うように捉えている、此れが一般的にどうなのかは解らないが少なくとも自分の中ではこうして生きて来た、無論長い人生で自ら考えていた事が(違うな)と思う事もあり其れは直してきたつもりだが直せない所も多々あるだろう、
しかし、やはり自分なりに「その時の気分で言う事が変る」と言う事は極力避けてきたつもりだ
歳を取ってきて孫ができる歳になったとしても「何時までも自分の考えが通ると思うな」と言う様な事を言われるなら自分は野垂れ死にでもそちらを選びたい、
お釈迦様の「天上天下唯我独尊」と言うほどの事ではない、武士はくわねど高楊枝と言うつもりも無い、
しかし卑屈になって生き永らえる勇気も無い

生き続けるのも結構大変だ

2012-02-23 11:06:53 | 雑記
又、餓死者が出た、今度は90歳代と60歳代の親子だった、年金受給者だったようだが仕事がないと言う、60歳代は殆ど就職が出来ない、「3Kなら有る」と言う投稿も見かけるがこの年代は殆ど何処かに不具合を抱えている、一番多いのは「道路の交通整理」と「ビル等の掃除」である、
道路交通整理は立ち仕事で気候の影響も強く受ける、高齢者の多くは腰に問題を抱えている、
冬場の寒い吹曝しにずっと立ち続ける事はかなり厳しいし、無理に勤めても大抵更に悪化してやめる事が多い、それでも昼の時給は850円程度、深夜でも1000円を超える程度である、
掃除の仕事は早朝か深夜しか出来ないので募集やかなり有るといっても時間が非常に短いのである、大抵1日2~3時間で週に3日程度、時給も高くとも1000円を超える程度である
週休で24000円、一ヶ月で9万程度の収入しか望めない、それでも狭き門である、20代の若者からリストラ組みといわれる働き盛りの求職者が多く居るので「なるべく長期間」と言うニーズから若いものを優先するのは企業として仕方ない事なのだ、
50代の後半、会社は立ち行かなくなり自然消滅的に無くなった、事業資金として借り入れていた借金は最終的に1300万位残ったままである、零細企業は借入れに事業主の個人補償が取られる、まあ貸す方もいつ倒産するかわからない法人に貸すわけも無いので仕方ないのだが結果都の保証協会から代理弁財と言う形で終結し更に会社経営は出来なくなる、個人で借り入れた借金は何とか個人整理として片付けて破産だけは逃れたが結局64歳にして1300万の借金を抱えた老後になった、家を整理してと思ったら娘夫婦が自分で買うと言う、「同居すれば良い」と言うので若干の不安を持ってはいたがその話になった、しかし60代でまだ働ける様な状況で苗字の変ってしまった娘夫婦と暮らすと言う事は自分たち夫婦には耐えられる事ではなかった、
生活の全てに「私たちが面倒を見ているんだ」と言う空気が流れている感じが強くする、生活費の半額とローンの半額を出す事にしたがそれでも使える部屋も狭く、生活のリズムも全く違う、
無理をして今の部屋に移ったが生活はかなり厳しい状況が続き、保証協会からの督促、家賃や生活費の工面とどんどん追い詰められて行き、「もう面倒だから」と夫婦で冗談半分に自殺を考えた事も有る、「負けて死ぬのは悔しいから後3年頑張って年金が満額に成ればパートでもして何とか喰っていけるから頑張ろう」と言う話をしたのだが結局その時に考えたのは「自殺をすれば楽になるが子供達がどう言われるか」と言う事だった、無論悲しむ事は有るだろうが二人の子供が居て曲がりなりにも家庭を維持して居て未だ健康な両親が経済的な問題で心中をしたとしたら世間からどう言われるかと言う事が一番気になったのだ、それでもこの歳で子供に「経済的に面倒を見てくれ」とは言えない性格の夫婦だから迷惑な話かもしれないが一度味わった惨めさは二度と味わいたくない、それなら生活保護か駄目なら幕を下ろそうというのが夫婦の結論だったのだが結局その子供達に更に汚名を着せかねないと言う理由で3年弱を頑張って来た、やっと4月から年金が満額になる、夫婦合計で月に22万弱だが其れこそ掃除でも頑張れば何とか喰っていける所まで来れた、「絶望は愚か者の結論である」と言う言葉があるがこの言葉を噛み締めなければ成らないような社会保障とは一体何なんだろう