1. 『資本論』の主題と資本主義の終焉
マルクスは『資本論』において、資本主義の基本構造と矛盾を詳細に分析しました。特に以下の要点が、資本主義の終焉に関連します:
- 剰余価値の搾取:資本主義は労働者を搾取することで利益を生み出すが、この構造が労働者階級の不満を高める要因となる。
- 利潤率低下の傾向:資本主義の発展に伴い、資本の有機的構成が高まり、利潤率が低下する傾向があるとされる。この矛盾が経済危機を引き起こす。
- 資本の集中と中央集権化:資本が少数に集中し、多くの人々が貧困化する結果、資本主義の基盤が不安定になる。
- 労働者階級の革命:資本主義の矛盾が深まることで、労働者階級による革命が起こり、社会主義に移行する可能性を示唆。
マルクス自身は資本主義の終焉を予測したものの、その具体的なタイミングや形態については詳細に述べていません。『資本論』第1巻から第3巻にかけて、これらの分析を読み取ることができます。
マルクスは資本主義の終焉を予測していたと言われている
現在の資本主義は最後の社会主義に移行したソ連の崩壊で「正しい選択」と強硬な論からアメリカ発「新自由主義」と「新資本主義」が台頭して世界のトップ国力となったが
剰余価値の搾取から資本の集中と中央集権化は極端に進み、もはや資本主義の終焉を真直に迎えているのではないだろうか
資本経済自由主義の歪を如実に体現しているのが次期大統領のドナルド・トランプ氏だろう
彼は強いアメリカ、アメリカンドリームをもう一度と標榜しているのだが経済にも戦力にもリーダーであった「アメリカの世紀」は21世紀に入って徐々に弱体化し、更に自由経済主義の様々な歪が台頭してきた
個人の自由、欲をすべて認めた自由を突き詰めれば社会は混沌に向かう
自由の対語は不自由であり一部の個人が多くの個人の自由を搾取する事を野放しに認めると言う事は社会秩序の崩壊を意味し混沌の社会を現出する
トランプ大統領は「強いアメリカ・アメリカンドリームの再現」ではなく「アメリカの世紀の幕引き」を担う大統領になるのではないか
※偉そうに!