梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

官僚と一般常識の乖離

2015-04-24 19:47:17 | 雑記

 福井地裁が関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の再稼働を差し止めた仮処分決定について、和歌山県の仁坂吉伸知事は20日、定例記者会見で「大飯も高浜も判断がおかしい」と疑問を呈した。

 仁坂知事は「生存権のリスクをゼロにしろと言うのなら(より死亡事故の確率が高い)自動車の差し止め請求ができてしまう。なぜ原発だけ絶対になるのか」と話し「原発のリスクをあんなに極大化するなら、別のリスクはもっとある。電気代がかさんで企業が倒れたら誰が責任をとってくれるのか」と述べた。

 仁坂知事は元経済産業省官僚。科学技術庁に出向して原発行政を担当していたこともある。

原発事故より自動車事故の死亡確率が高いと言う理論は何処から出たのか、第一交通事故の責任の所在ははっきりしているし過失が殆どで個人の責任に負わされる事は明白だが原発の事故は誰が責任を取ると言うのだ、今回の福島原発は誰も責任を取っていない、本当にリスクが自動車事故より低いなら何処かの保険会社に電気会社から保険をかけたらどうだ、

「電気代がかさんで企業が倒れたら誰が責任を取ってくれるのか」倒れるのは企業だが原発で倒れるのは庶民、国民そのものだ、企業の価値と人の命の価値を同等に論じるどころか「企業が倒れたらだれが」と企業を人命の上においている、

経営と言う理念で言えばコストが嵩んだから起業がやっていけないというのは単に経営手腕の問題で電気代のコストに責任を転嫁できる話ではない、消費製を製品やサービスに転化できず倒産する企業が多数有る事は周知の事実だがそれこそ「消費税の増加で倒産した」と言っても政府は「企業努力が足らない、残っている企業は多数居る」と言うだろう、

しかしそれは消費税の負担を下請けや協力会社に付け替えた大手企業が残ると言う事で決して「経営努力」で何とかなる話ではない、

原発のコストが火力より優れていると言うのは正しくないと言う事は既に世界の常識だ、最初に原発を作ったGEが「原発は収益に合わない」と撤退している事を見ても解る、

コストと生命を比べると言うやり方自体野球とサッカーの選手を比べるより変な話だがその論拠自体合っていない、1kw当たりのコストには原発の設置コストも地域協力金も入れていない、第一に坂知事が経済産業省の原発行政のコストも原発が無ければ不要なコストになる訳だ、

こんな程度の人間が高級官僚だというのだから後は押して知るべしだろう、公務員試験は大変な能力と努力が必要だろうがその知識は全く一般的な「常識」とはかけ離れているとしか思えない、常識と言うのは人が生きるのに最低限必要な知識と言うかコモンセンス、つまり感覚だ、それぞれ考え方が違うと言っても社会と言う構成においてはやはり宗教的に聞こえるが「殺す事は悪だ、人のものを盗るのは行けない」と言った事、他人を無意味に傷つけてはいけない、どころか不快感を与える事も悪だと言うのは社会を円滑に進める為の潤滑油に近い、自分が気に入ると言う事以前に最大公約数として存在しなければならない、しかし高級官僚や政治家はまるで生まれついてからずっと「庶民とは違う」と言う自意識の中で育っている様だ、今回のコメントはその最たる部分を露呈したと言える


中立・公正の報道ではなかったと認めるのか

2015-04-16 18:46:26 | 雑記

自民党から「中立公正な報道を」と言われたから選挙前の報道番組が減ったと言う記事がでたがそれじゃと報道機関に聞きたいのだが今まで「中立公正な報道をしていなかった」という事か?当然「私どもは常に中立公正な報道を致しております、これからもそうです」と言わなければおかしいだろう、放送内容が自民党にとってネガティブだったとしたら「公正に判断して其処はどうかと思う」と言う事が多くてそれが一般国民にとってポジティブでない、と言う事だ、その内容に対して反論するならちゃんと論拠を持って「自民党に対してこの様な報道があるがこれには誤解を招く内容が含まれる、訂正を要求する」と申し入れれば良い、但しその際に「放送法は政府の許認可事業である事を考えて対処した方が良い」などと言う事は付けずに堂々と論戦を行わ無ければならない事は言うまでも無い。「放送法」は当然「法」である限り許認可権は政府にあっても司法の範囲だ、三権分立位知っているだろう、知っていてそういう発言をする自民党はそれこそ憲法も法の精神も持たない文化的に劣る人間だと言える。

高浜原発の新基準に関して福井地裁が「新基準は緩やか過ぎて原発の安全性は確保されていない」と言う仮処分を出した、それに対して関西電力は異議申し立てをすると言う、政府は原子力委員会が安全だと判断したのだから再稼動の方針は変わらないと言っているが原子力委員会は安倍総理が基本的に再稼動賛成のメンバーを集めた機関だという、しかし、政府の決定に反して毅然として司法の判断を下した福井地裁こそ「三権分立」を示した判断で政府が白と言えば黒いと思っても白と言う現在の風潮に一石を投じたと言えるだろう、殆どの人はこの判決に同調しているはずだ、                                                           恐らく賛成している人達は必ず何らかの利害関係者である事は間違いないだろう、しかし反対している人達も重要な利害関係者である、利害が相反するとなれば最終的に司法の判断を仰ぐ事になり今回は「その安全性に疑問を挟む余地がある」と言う判決が出た、「疑問を挟む余地が有る」程度で再開停止仮処分が出たという事が重要で「受益者側」が言っているのは経済的なメリットで「電気代が高くなる」「全て輸入のエネルギーは将来に禍根を残す」「CO2が増えて地球環境に悪影響を及ぼす」と言った所だろう、しかし「被害者側」のいっているのは「万が一の場合は生命の維持が出来ない」と言う事だ、                                                             受益者の言う反論は「疑問の余地が有っても緊急に起きる事ではないだろう」と言う言わば希望的観測に沿っている、しかし天災は何時来るかわからない、「想定される範囲の災害」などと言う事はありえないのは福島被災を見ればそれこそ「疑問を挟む余地は無い」筈だ、「福島原発に到達する津波は過去にはなかった」と言うのが原子力安全委員会の見解だった筈だ、この回答が出たのはある機関が「万一大津波が原発を襲うと全ての電源を喪失する恐れがある」と言う意見書が出されて時に出た東電と原子力安全委員会の見解だった、「今回は予想しうる全ての災害に対して万全の対策を」と言うがそうなら3・11前に言っていたのはうそだったと言う事か、それとも未だ自然の驚異は予測しうると言うのか、今の機関がなぜ過去の機関と同じ轍を踏むのか、自然の災害規模を予測しうるなどと言うのは傲慢以外の何者でもない、しかし安倍総理の傲慢さは更におぞましい、なぜあそこまで己の権力を自ら認める事が出来るのだろうか、政治と治世を読み解いたら個人の能力など羽毛の重さも無い


酒と体型(酒に罪は無いが)

2015-04-14 18:03:20 | 雑記

若さと美貌、私の場合は当然太さと脂肪、若さと美貌は年齢とともに衰える運命にあるのだが、太さと脂肪に関しては年齢とともに更に盛況である、「水を飲んでも太る」と言うのは当然間違いで40歳の頃「体重を下げるか酒をやめろ」と医者に言われ1年挑戦した時に(なるほど喰わなければやせる)と実感した、

60代になって同じ事を同じ医者から言われているが今度はどうしても下がらない、(たいしたもんを喰っている訳ではないんだが)やはり多すぎるのかな?

油物を避けている内に普通に食事を選んでも揚げ物は取らないようになった、量もそれほど多いとは思っていないのだがやはり基礎代謝が下がっているのか腹廻りは一向に減らない所かまるで嘲笑うがごとく有様だ、豆腐がメインになっているし殆ど魚介類かサラダにパンなんだがそれが良くないのかどうも筋肉が衰えた気がする、鏡に映るわれとわが身を見ると実に情けない、筑波山麓四六の蝦蟇じゃ有るまいし「たら~り、たらりと脂汗」とまでは行かないが鏡があったら見たくない程度の体型になって来た、「見なかった事にしよう」と言う訳にも行かないし何より生活習慣病がと女房から娘から当然医者からも言われる、「酒をやめた所で痩せる訳も無い」と自分に都合の良い理屈で呑み続けているが段々抓みは寂しくなる、冬は湯豆腐で夏は冷奴、春秋が無いので湯豆腐からいきなり冷奴と言う訳で今が一番中途半端だ、

暫く同じ酒を飲んでいると飽きてしまうので色んな酒をとっかえひっかえ飲んでいるのだが段々強い酒がきつくなって来た、となると酒の酒類も減ってくる、元々ラム酒が好きでストレートでダークラムを飲むんだがやはりきつい、ワインも良いのだが4日も続けると飽きてくる、日本酒も本当に良い物は美味いがこれは懐に良くない、まあ懐具合が良くなっとしても体力的に着いて行けないかな?

美味い魚と美味い酒でぼんやり庭か夜景でも眺めてのんびりしたい、「灯りはぼんやりともりゃいい」か、まあ「温めの燗」より大吟醸の冷がいいんだけどね


やはりあの戦争は侵略だったと思う

2015-04-11 12:49:51 | 雑記

両陛下が慰霊の為南方の島々を廻って居る、今年は70年の節目の年、パラオを訪れている、南方戦線は玉砕の島が多い、硫黄島、ガタルカナルは略全滅、サイパン島、そしてペリリュー島、此処で命を落とした兵士の殆どは赤紙で徴兵された一般市民だ、戦争を起こした当人達は国内に居た、昭和天皇は最後まで戦争には反対だったと言う、しかし天皇の名前を持って出された宣戦布告でありその心情は想像して余りある。

ペリリュー島だけで日本軍1万人余と米軍1600人の余が命を落とした、望まぬ戦いに駆り出され飢えと病気に苦しみ散って行った人々の鎮魂と慰霊を80歳を超えた両陛下が行っていると言う時に国内では着々と、自民党の言い方を持ってすれば粛々と進められている、

此処に散った日本人の慰霊は残された遺族にとっても有用な事だがこの美しい島々の人々に対して我々は謝罪或いは贖罪をする必要が有るのではないか、産まれ育った平和な国に何の利害を有しない国が基地を作りその為に故国は戦場となり美しい島は破壊された、

委託統治と言うが彼等から委託を受けた訳ではあるまい、その前ヨーロッパの列強と言われる国がその軍力を持って植民地として統治していた物を第一次大戦の結果として日本が奪い取ったと言うだけでその結果は拡大戦略における軍事要塞化と言う自然を破壊し原住民の生活を踏み躙る行為を継続、強化した、戦争が起きれば基地として当然の帰結である破壊掃討にあったのだが、放送で見る限りは過去の軋轢を感じさせない対応をされている。

日本軍が多くの命を失った場所は殆ど他の国の土地だった、この一事を見ても「日本は侵略戦争はしていない」と言う自民党のコメントは全くナンセンスだ、

日本国内での戦死者は殆どが一般人、非戦闘員だ、日本帝国はその兵力を持って他国を蹂躙しその結果戦闘に負け他国で命を落とし、日本国民は丸裸になった祖国を破壊され虐殺を繰り返された、仕掛けた戦争は完膚無き敗北で祖国を守ると言う兵力さえ無くなっていた、それを承知の上で米軍は非戦闘員である一般人を虐殺し続けた、しかし日本政府が「侵略行為は無かった」と強弁する限りアメリカは「我々の行為は戦争を早期に終結する為に正しい行為だった」と言い続けるだろう、日本国内以外での戦闘が侵略で無いなら日本国内に対するアメリカの戦争も「侵略では無い」と言う理屈になる、

過去の過ちを悔いて贖罪と慰霊の旅を続ける象徴たる皇室を尻目に「我が軍」を整備しまた外国に派兵できる体制を粛々と推し進める安倍政権に多くの「否」が出ている筈だ、

 


卑怯と言う言葉と恥を失った日本人

2015-04-10 18:59:54 | 雑記

作業中、日本の高校生22人がソウルで集団万引きと言うニュースが入った、ショッピングセンターで総額22万円分の万引きをするところを防犯カメラで捕らえられ容疑を認めたと言う、何と言う事をしてくれた!、

これから韓国の嫌日ネットが一気に燃え上がるのが目に見えるようだ、韓国マスコミも或いは政府までも「見ろ、これが日本人の正体だ」と一斉に騒ぎ立てるだろう、

何の反論も出来ない、今まで色んな悪評を世界中から浴びている中韓の旅行者もあくまでマナーの悪さで有って犯罪は起こしていると言う話は殆ど聞いていない、多少はあるのかもしれないが学生が集団でと言う前代未聞の「犯罪」を犯すなどと言う事は聞いた事も無い、

非常に残念だ、国としてどう処理するか、外交と言うレベルではないかもしれないがそれ以上に禍根を残しそうな気がする、韓国警察は「悪質性が高い」と判断「起訴が相当」と言う意見書をつけて検察に送致するとしていると言う、

国内だったら恐らく「青少年の将来の為に」と言う「知識人」の意見が出る所だが今回は日本人の名誉を大きく貶めた行為だ、かわいそうではあるが韓国の法に従って裁いてもらうしかあるまい、それで無くとも国内では万引きの被害が広がり未成年者が遊び感覚で狙われる町の本屋はその為に店を閉めるところもかなりの数になっていると言う、

スーパーでの万引きはこれに加えて高齢者によるものも増えているらしいが此方の犯人像は様々で食費すらないと言う貧困家庭の人達、社会との接点を万引きに求めるという高齢者、ストレスと言う言い訳で趣味の様に、或いは病気のように繰り返す者達、未成年者の万引きは一部英雄気取りの様な遊び感覚で行われる事もあるらしい、川崎の中学生殺人事件の引金も犯人が被害者に万引きを指示し、被害者が断った事がきっかけでエスカレートしたらしい、

この事件で未成年者の凶悪犯に関する裁判に改定の意見が又出ていたが問題は起こしてからの対処ではなく、社会に対して責任がある行動を心がけなければならないという事、自分の欲求が他人に及ぼす影響を常に考えて行動しなければならないと言う根本的な事を知識としてではなく神経の様に伝えなければならない、それは親であり地域である、教師が教えるのは知識だけで彼らに負わせるものではない

これまでの日本は既に失われてしまっている、しかし元に戻すのは今まで出来ていた事をもう一度思い直す事だけだ、それもわずか50年程度を、

我々団塊の世代はそういう育ち方をして来た、子供に嫌われる事を恐れてはいけない、人間社会に生きる術を教える事は社会との係わりを教える事、親は嫌われても支え続ける事が出来るが他人と言う社会は嫌われたらはじき出される、それがおかしいのではなく異分子を縫合して社会を維持するには暗黙のルールがあるのだ、「恥の国家」と言われ「西の騎士道、東の武士道」と称えられた日本人の骨格、卑怯と言う最大の恥に命に変えて守ってきたものを再確認しなければ本当に日本はだめになる

日本人がおかしいと言うのが日本国内だけならまだしも今回の様に他国で異常な行動を取ったら全ての日本人がと言う評価になり日本と言う国は孤児になりかねない、