梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

黒ずんだ蛍光灯を眺めながら

2020-01-20 16:10:25 | 雑記
台所の蛍光灯がだいぶ傷んできたな、
電極近くが黒ずんできた、まだすんなり点灯をするのでもう少し大丈夫か、
しかし蛍光灯はすでに生産を中止している、次はLEDにしなければならなくなるのか、
すんでいるのが公営住宅なので器具は区の財産だ
共用部分の蛍光灯はまだいくつか予備があるがそれも底をつくだろう、
器具を変えないで使えるLEDもあるが結構高額になる、
器具を交換するならコストを考えると一斉交換になるがやはり予算がないらしい、
私が物心ついたころは敗戦の残滓で田舎の村は豊かではない
特に軍需工場に勤めていた父親は農地を持っていない所に持ってきて気位が高かったので
余計に住みにくい、
それは関係ないな、赤貧で生活保護を受けていた我が家は電気料金が低額の受電をしていた
多分100W程度しか使えなかったのではないかと思う、
メーターはなく瀬戸物のヒューズボックスに開閉器とヒューズの入ったモノがあって時々ヒューズが
飛ぶ、
電灯を一か所しか使えない契約である、その為に家の中にワイヤーを張り渡しそこに裸電球をつるして食事時は食卓の上、母親が裁縫をするときはその上にと移動する、
そのころ二股ソケットと言う便利なものが出来てきた、有名な松下電器を大メーカーにしたやつ、
そのおかげで我が家も何とかラジオが聞けるようになり、机の上に蛍光灯スタンドを置くこともできるようになった、
このスタンドは中学の時理科の授業で組み立て作成をしたもので初めて配線作業をやった
どうやらこれが自分の仕事になるのではないかと考えた出来事だった、
上京したころ街の電灯はまだまだ白熱球で電柱にアルミの笠をかぶった白熱球が街灯として残っていた、滝田裕の漫画に出てくるあれである、
やがて事務所の明かりや店舗から蛍光灯に置き換わり、家庭の中でも白熱球は温かみを演出するためだけになってくる、
そして今度はその蛍光灯はLEDに置き換わってくる、
薄く黒ずんが蛍光灯の電極を見ながらそんなことを考えてた、
本当に時代は加速度的に変化する、電球が蛍光灯にかわりLEDに変わる、
電話が個人住宅に普及し始めたのはいつ頃だったろう、個人住宅に電話があるのは当たり前になったころ今度は携帯電話に置き換わる
どこでも連絡のつく携帯電話が当たり前になると今度は電話は情報機器となった、
子供のころ村に来る車はバスか万屋に品物を持ってくるオート三輪位、
工事と木材の出荷にトラックが来ることもあるがそれも不定期である、
当たり前のように道路は未舗装で雨が降れば水たまりだらけ、バスが通過するときは離れていないと水しぶきを浴びる、
一家に一台の時代が過ぎて都会では車も持たない時代になった
目まぐるしく世の中が変わると思ったが考えてみれば物心がついてすでに60年が過ぎる
時代が加速したこともあるが自分の感覚のスパンが妙に長くなった気もする、
後15年生きられるか?これからどんな時代を迎えるんだろうな