
今年は澁澤龍彦の生誕80年なんだそう。
「ここちよいサロン」という副題にも興味があって、
雨もあがった日曜の午後、散歩がてら
神奈川県立近代文学館まで歩く。
当時、異端な内容の作品を翻訳をし、
日本ではまだまだ知られていない不思議な世界を
次々に、大胆に、広めながらも、当の澁澤自身は
非常な好人物だったらしい。
(本当のところはわからないが)
自宅には常に色々な仲間が昼夜を問わず
訪れては、飲み、歌い、語り明かしていた。
意外である・・・。
江戸川乱歩も、あんな作品を書きながら、
日本推理作家協会を立ち上げ、後進の指導に
尽力したと言うし。皆さん、本当に偉いなあ。
そういう視点でもう一度、何か読んでみようかな。
彼の独自の美意識の幻想的なオブジェの蒐集もスゴイのです。
県立神奈川近代文学館 生誕80年 澁澤龍彦回顧展
2008年 4月26日(土)~ 6月8日(日)