2022年7月16日(土)
テレビで霧ヶ峰のニッコウキスゲ満開だと言っていた。
「見に行こう」というわけで出かけてきた。
霧ヶ峰は長野県諏訪市にある。
ニッコウキスゲが咲いているのはビーナスラインの車山のあたり。
満開は少し過ぎている。
曇り空なので、半袖では少し肌寒い、気温20℃。
ビーナスラインの所々に黄色の花園があった。
霧ヶ峰スキー場の横に「霧ヶ峰高原自然保護センター」がある。
私たちのようにドライブできた人、ハイキングや登山、散策で訪れた人たちを受け入れている。
この保護センターは最近改装したようで、こじんまりとしているが綺麗であった。
手作り感がたまらなく可愛い。
羊毛フエルトで作られている鳥たち。
展示から色々なことを知ることができた。
元々「霧ヶ峰高原」は牧草地として使われていた。
そのため、常に草原でいるよう整備をしていた。
ところが、牧草地としての役目を終えて整備をしなくなった。
すると、草も伸びるが、木も生え出して自然環境が変化していった。
当然のことだが、高山植物などは絶滅の危機に・・・。
高山植物を守らなくては!!
ということで、牧草地ではなくなったが、高原の整備を今でも行っている。
ニッコウキスゲも若い時に来た時よりも咲いている場所が減った気がしていた。
それは間違いではなかった。
今は鹿が増えてしまい、ニッコウキスゲを食べてしまうとのこと。
確かに、今日見てきた場所にも高圧線らしき柵が周りに張り巡らされていた。
「自然」とは何だろうと考えてしまった。
理科の時間に習った。
小さな草から始まり、大きな草が生え、木が生え、林になり、森となっていく。
その間に環境が変わり、太陽を好む草たちは枯れていき、日陰でも生息できる草に変わっていく。
でも、その小さな草を守りたいから、大きな木が生えないように手入れする。
それって「自然」なのだろうか。
人間の都合なのではないのだろうか。
鹿が増えた原因は何なのか。
満開のニッコウキスゲを見たいのは誰なのだろうか。
「霧ヶ峰自然保護センター」に来て気がついたことである。