昨年の終わりごろにこの本が発売された。
その時、新聞に書評が掲載されており読んでみたいと思った。
著者は「負け犬の遠吠え」を書いた酒井順子さん。
そういえば、「負け犬の遠吠え」を結局読まなかった。
自分が負け犬だということを認識していたが、肯定はしたくなかった。
まあ、このブログが負け犬の遠吠えになっていると思う。
さて、著者は私より一つ年下なので、同世代を生きている。
ユーミンの1973年の1枚目のアルバムからバブル崩壊までの20枚のアルバムについて、ユーミンが書きたかった世界とその時の女性について書いてある。
女のドロドロしたところをキラキラと歌い上げて、今の私は間違っていない、前に進めばよいと思わせた。
それが「ユーミンの罪」だと言っている。
私がユーミンと出会ったのは高校3年生。
片思いだった先輩の車からいつも流れていた。
まあ、この本の中にも書いてあったが、ユーミンは自立する女性を応援している感じがあるが、実は助手席の女性を歌ってると。
そうそう、私は助手席の女になりたかった。
「助手席の女」って大変なのである。
当時はナビなどなかったから、地図を見たり曲を変えたりと。
それから、うるさくない程度に会話をして・・・。
彼が気持ちよく安全に運転が出来るように、ただただ横にいるだけではない。
自分一人でも目的地には行けるが、ひとりで行くことのつまらなさは良くわかっていたのである。
本を読んでいていろいろな思い出がよみがえってきた。
「良い女でいたい」それは永遠の憧れである。
ユーミンの曲聴きながらドライブに行ってこようかな。