玄関の花オクラが、清楚な色合いの花をつけて咲いた。
近所に咲いているのを見て、きれいやわぁ・・今年は植えてみようと、初めてタネを蒔いたのだ。
一日でぽとりと落ちる花の後には、あの面白い形のおくらの実がにょきにょき出て来る。
だからと言って朝、玄関先に咲いていても 「見て、見て!」と言わないと、夫は気づかず見もしないで自転車に乗ろうとする。
次女一家が引っ越したあと、部屋を4階から3階に移した今、朝顔のグリーンカーテンを3階に作ったのも、そんな夫の為である。
反強制的に夫が水をやってくれている今夏(朝だけだけど)
「ピンクや青や色々咲いてるで」 降りてきてそのくらいは言う、相変わらずおはようって言ってもおはようは返って来ないが。
「水やったで」 「ありがとう!」 良かった、そんな会話が朝から交わせるだけでも。
片付けるのが好きなので、気分良くあちこち模様替え色替えを良くする。 夫が居心地いいように部屋を少しでもすっきりと見せる為に。
ここの色変えたけど、気付いてくれるかな、いいじゃんなんて言ってくれるかなぁとか、喜ぶ夫を思い浮かべながらする、楽しいから。
夕食の時、今日はちょっとなんか気づくやろう、コメントが欲しいぞと思った。 何もそんなことに触れないので何気に聞いた。
「何か変わったところ気づいた?」 「どこが?」 「部屋とか洗面所とか模様替え」 「いや?」 (え? そうなん?)
「お父さんってさ、私が部屋の模様替えしようがどうしようが、気づかない人なん?」 皮肉めいた質問をした。
苦笑いしながら「どっちか言うとそうやなぁ」 「え~・・そうなん」
「悪いけど汚れてたりするところは気がつくねん。 なんできれいにせえへんのかなぁ、見えてないんかなぁとか」
「言ってくれればいいのに。 老眼鏡かけてしないと、意外と見えてないねんなぁ。 きゃぁー汚れてる! って気づく時もあるわ、お風呂なんかでも。
だから料理は眼鏡かけてるけどね」
私がこんなことを言ったのは、昨年次女一家と暮らしていた時は女同士だし、次女は気づいてくれるし、言葉にもするし喜んでくれる。
2人になった今、こんな事も大事じゃないかなとか思ったりする。 お互いが相手のすることを、褒めたり労うことも大事じゃないのかなぁって。
でも美容院へ行った時は、気づいてくれるけど。 「お、行って来たん? いいじゃん」なんて。 言われると嬉しい。
模様替えにしても、あちこち替えても何も言わないけど、気づいてくれていると思っていた。 だからいっそ楽しかったのに。
私が部屋を出来るだけすっきり、夫の衣類もきれいに使いやすいように、日夜そんなこと考えながら片付けているのに、気づかないんや。
自分も気持ちいいが、夫の喜ぶ顔がみたいと思ってやっているのにね、はぁ~単に自己満足だったのか。 自分自身が喜んでいただけか・・
しかし、汚れている所だけ気がつくって、なんか意地悪やなぁ。 言うと私がいい顔しない? 分かってるわって言う? やるまで黙って見てるなんて。
ならばそこが綺麗になってたら、「お、きれいになったやん」そんなひとこと欲しいなぁ (褒めてもらおうなんて子供じゃないんだけど)
けど言わないか・・男の人は。 半分以上言わないかも知れんなぁ、毎日仕事行って疲れて帰って来るのに、そんなことに気づけって無理かもね。
家に帰ったらでーんとしてたらいいねんなぁ、本当は。 まぁ、2人になったからそんなことも大事かなって思う私が甘かったのかもね。 ははは・・