春夏のお彼岸に、お互いの実家へお供えを届けている。 明日見舞う姉の所にも手土産にと、デパートへ行った。
行きのバス停で見上げた銀杏の木 (あ! ぎんなんやわ!) びっしりと実をつけている。
暑い夏を越えて、いつの間にかもうこんなに実をつけてるんや。
(夫だって部屋の模様替え、気づかないでも普通やわ) 私だって銀杏の実、見上げて初めて気づいたんだもの。 似たもの同士って訳やね。
(でも、秋だね~)
春にはまる裸に刈りとられていた街路樹、季節とともにいつしかこんなに葉を茂らせて実がなって・・自然ってすごいね。
バス停のそばのバイクの整備士のお兄さんがこっちを見ているし、まるで盗撮みたいに1枚だけ撮った。
デパートのディスプレイはすっかり秋色だった。
いい季節。
そう言えばなつめがこの間「ばぁばは、どの季節が好き?」って聞いたなぁ。
「秋やで」 「なんで? なっちゃんは春やで、春がいいやん」なんて言ったっけ。
夜、「熱いお茶入れて」 夫がそう言うようになった。 「あったかい珈琲入れましょか」 私も言っている、いつの間にか。