きのうの、初女さんの「おにぎり」は、
『おむすび』でしたね。たいへん失礼しました。
そういえば、番組の終わりのあたりで、大林さんとアナウンサーの方が、
「おむすび、って言葉が良いですねぇ」って言ってらっしゃったんですよね。
私も思いました。
「むすぶ」って「信頼関係がむすばれる」「きずなをむすぶ」
っていうのにつながっていくような――。
ペシャワール会の会報が送られてきました。
それによると、アフガニスタンでも、日本の大震災の様子が逐次報道されているそうです。
そして代表の中村哲さんによると、現地の方々は、
『悲しみと悔やみの声を張り上げるでもなく、まるでわが子を失って茫然としているような、そんな悲しい眼差しで語ります。』
とのことで、驚きました。つづけて一部抜粋させてもらうと、
『過去、多くの肉親を失い、ひどい難民生活を余儀なくされ、累々たる屍の山を見てきた者は寡黙です。大げさな表現や通りいっぺんのお悔やみの言葉、巧みな議論や政治の話が、いかに虚しいかを知っているからです。』
『現地では外国軍の横暴が目に余り、一種の終末的な感情さえ抱かせます。建設したマドラサの脇でわざと派手な演習をして威嚇したり、空爆で罪のない人々を的にしたりします。それでも逃げる場所のない多くのアフガン人は、黙々と働き、その日一日を無事に過ごせたことに感謝します。その彼らが心からの同情を以って日本を眺めていることが、ことのほか温かく感じられます。』
ということなのです。
現地のイクラムラ氏から寄せられたメッセージでは、
『私たち全員で、皆様の為に祈っています。そして、祈る事以外に私たちに出来る事があれば、何でもお役に立ちたいと思っています。』
とまで言って戴いているのです。
編集後記では、こうありました。
『現地はちょうどイスラム暦で正月にあたるお祭りの時期でしたが、モスクでのセレモニーの中で「おめでとう」という言葉が自粛されたとのことです。』
私は、現地の人々の高い人間性、心からの優しさを ひしひしと感じると共に、
これは、信頼関係がシッカリとむすばれている、
これまでの中村さんはじめ、ペシャワール会のメンバーの並々ならぬ取り組みによって、
そこまでの心の絆が結ばれている、と確信しました。
心の絆、
何においても これは一番大切なことだと改めて思ったことです。