michi のひとりごと

日々のつぶやき、あれこれ。

老々介護8年。 100歳になった母を見送りました。
こちらは重度の難聴。

子どもって、チャンと聴いてます    〔子育て〕

2010-10-04 07:36:09 | Weblog
今朝は、本降り。
雨風強い日に、窓から外をボーッと眺めるのも良いものですね。

窓いっぱいに雑木林。
よく観ると、
あら、1本1本、揺れ方が違う――。

当たり前でしょうけど、
樹の高さや大きさ・しなり具合、
それに葉っぱの様子などによって、
それぞれ揺れ方が違う。

  人も、おんなじ。
  それぞれですよね。


         


先日、新聞の投書欄に、
『障害児を理解してやってください』
という意見がありました。

「日本では、あいさつがチャンと出来なかったりすると、
その障害児の親は、
『こんな子で済みません…』と謝ったりするけれど、
欧米では、
『理解してやってください』と言うのです」
と。


  それぞれの子どもを
  ありのまま認めていく姿勢ですね。


子どもって、知的には赤ちゃん程度だったりしても、
チャンと大人の言っていることを聞いていて
敏感に感じ取るんですよね。

たとえば、
大人同士が「この子が、可哀想で…」と話していたら、
「なんか、ボクのこと言ってるナ」
「ボクって、かわいそうな子なんだ――」と感じ取ってしまう。


         



昔、障害児施設で保母をしていた時に出逢った、
S君親子をよく想い出します。

S君は、いつもニコニコと、明るい子。
4歳くらいでしたが、重症の喘息で、針金のように痩せていました。
足腰も弱く、歩けるけれど、そよ風が吹いても よろけて転んでしまいます。

そのとき、お母さんは、ニコニコと笑顔のまま見守っているんです。
そして「オットット~」と声をかける。

お母さんがいない時でも、
S君、転ぶときには笑顔のまま「オットット~」と言って
ふわっと転んで、手をつき、ケガはしない。

また自分で ゆっくりと立ち上がり、
何事もなかったかのように歩き出すんです。


  転ぶことが、
  困ることとか、恐いこと、と思ってないようなんです。


   すごいお母さんだと思いました。


  気持ちの持ち方ひとつなんですね。

  そして、それは子どもに確実に伝わっていく。
  さらに周りにも広がっていく。 



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